障害者差別発言との指摘のある堀江貴文氏の発言を障害者就労問題から考えてみた

扇情的な批判記事タイトルと内容との乖離から

堀江貴文氏のツイート炎上?の話がなかなかセンセーショナルなタイトルつきでFacebookでいくつか流れてきた。

「ホリエモン「障害者は働いてもプラスにならないよ!時間のムダ」」

記事のタイトルがすでに堀江貴文氏のツイートをかなりねじ曲げてるとしか思えない。

ホリエモンの障害者差別発言に非難殺到!「ついに叩く相手が障がい者になったか」「絶対に許せない」

  

どうやら「許せーん」って感じで怒ってる人が障害者福祉に関わる層や障害当事者の中にそれなりにいるようだというのはわかったのだが

…私の頭の中では、

あれ、堀江貴文氏って確かベーシックインカム賛成派だったよなあ…あれれ???

堀江氏といえば表現がおとなしいほうではないけれどそこまで不用意な発言(ツイート)するかなあ???

というような感じで疑問符がてんこ盛りなった。

で、ちょっと気になり、元を漁ってみた。

批判のきっかけになったツイートは下記の模様

それは勝手にやってくれ。ただその多くは社会的にはプラスにはならないよ。したいならやり方を考えよう RT @tookik_jp: 障碍者の人達にも社会貢献したい人は多いですよ。その場を経済活動/労働に求める人も当然います、作業だろうがなんだろうが。

https://twitter.com/takapon_jp/status/634389152738336768

これを反射的に障害者差別と捉えるのはちょっと早計だと言わざるをえない。

堀江氏は

 「したいならやり方を考えよう」

といっているのだ。

元々アマゾンの自動ピックアップシステムの話からはじまってるようで、そうなるとここで堀江氏の言っている「社会」ってのは生産活動、経済活動の場としての社会だろう。

障害者の就労と生産性、採算性

経済活動としての労働では採算性を無視することはできないのは当然だ。

だが、現在の障害者就労の多くはそれを無視した形ですすめられてしまっている部分が大きい。

法定雇用率達成だけのための雇用、補助金目当ての雇用なども横行する。そんな企業では労働する障害者を戦力化しようなどという方向性に行くことは少ないだろう。

差別解消の名のもとに無闇矢鱈に企業に雇用義務を押しつけても、賃金は低く抑えられるだろうし、生産性を無視して高い賃金を支払ってしまったらこんどは健常者と障害者との間で軋轢が生じる原因になりかねない。

誇りと生きがいを持って働くということを考えたとき、労働生産性というのを考慮しないわけにはいかないのだ。

生産性に貢献できない状態では例え賃金が得られても「飼い殺し」に等しい状態だと私は思う。

ならば、障害者を戦力化できる仕組みをつくればいいし、障害者も戦力になるべく努力すればいい。

できないことではないはずだ。

スワンベーカリー、日本理化学工業…etc.

障害者を戦力化する方向でやっている企業も出てきている

「やり方を考えてきた」企業だ。

もちろん障害者も様々である。どうしても就労が無理という人もいる。そういう人々をどう支えるかという問題は残る。

だが、それは就労問題とは切り離して国の福祉政策として考えるほうがいいだろう。

 

単純労働が機械やロボットにシフトしてきている時代である。人口の大多数が就労する必要があるのか?という問題も出てくるし、そうなれば生産によって得られた富の分配の常識というのも今後急速に変わっていくのかもしれない。

こういった情勢もふまえて考えていくと、堀江氏の発言に取り立てて障害者差別につながるようなところはないと私は思う。

むしろ、堀江氏の発言に対して障害者差別だ障害者排除思想だと声高に叫ぶ人のほうが非現実的であるような気さえする。

「じゃあどういうやり方があるかなあ?」といった方向に話しが展開するのを阻害してしまっているような気がするのだ。

こういう状況こそが、様々な障害者問題の解決を遅らせているような気がする。

障害者問題を考える環境も変わってきた

そんなことをつらつら考えているうちにこの件に関わる様々な記事が出てきた。

【検証】障害者差別発言とされているホリエモンのツイッターを順番に読んでみた(解説付き)

 

乙武洋匡氏が堀江貴文氏を擁護 差別発言との指摘に「悪意ある捏造」

”善良”で無自覚な差別主義者(ひろゆき/西村博之氏)

 

こういった記事が出てくるというあたり、10年前に比べて風通しがよくなってきたのだとは思う。

 

確かに障害者の中には悠長に構えていられないほど困っている人も少なくない。となれば、今回の堀江氏のツイートに接して、自分に結びつくような気がして過剰反応してしまう人もなかにはいるかもしれない。

だが、今、個々人が困っていることに対する対策と、社会全体として将来どうしていったらいいかの方策を考えるのはキチンと切り分けておいた方がいいと思うのだ。

両者には必ずタイムラグが生じるから、社会の変化に期待していたら、いつまでたっても不幸や不満を持ち続けるはめになる。

建設的な議論をしていきたいものだと切に願う。

 



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