実は娘のミチャポン、節分が嫌いだった。
正確には嫌いなのは保育所の節分行事である。
ミチャポンが小学校に入る前の節分の夕食、海苔巻きを食べていたミチャポンが急に不安げな顔になり、こう聞いた。
「小学校にも鬼がいるの?」
オニ…

聞くと節分の豆まき行事の鬼のことが気になっているらしい。
保育所や幼稚園ではよく保護者のお父さんやボランティアさんが鬼に扮して豆を投げられる係をやってくれるというのがある。
ミチャポンはそれがこわくて、毎年、節分は「鬼が来るから行きたくない」とやっていた。
「中の人」がいることをばらしてもダメ。
中の人がいることもそれがどっかのおとーさんであることもわかっている。
それでもこわいのだそうだ。
ま、ミチャポンの行っていた保育所の鬼さんはボディペインティングで青やら赤に塗りたくったかなりリアルな鬼さんだったのでちょいびびりやすいかな~とは思うのだが、嫌がり度がハンパじゃない。
よほど印象が強烈だったんだろう。
とうとう小学校に鬼がいるかどうかまで心配し始めたかと、ちょっと笑いをこらえながら考える。
小学校の行事で節分の豆まきってのは聞いたことがないのでたぶん大丈夫だろう。
「小学校はたぶん節分の豆まきやらないから鬼もこないよ」
それをきいたミチャポンの顔がパッと明るくなる。
「小学校でも鬼がきたらどうしようかと思ってた、よかったー!いちばんしんぱいだったの」
そういったミチャポンはニコニコ顔で再び巻き寿司に手を伸ばす。
いらない不安が消えたのはよかったが
小学校入学に際しての最大の心配ごとが鬼かいな?!
ミチャポンの本気ぶりがあまりにもあまりだ。
だが本人いたってまじめに心配していたようで、あまり笑うのも…
結果、タヌキもヒイロも私も、笑い転げないようにするのに苦労するはめになった。
節分が巡ってくるたびに思い出す。

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