「つぶやき 」カテゴリ記事一覧


2018年台風21号大阪襲来から一夜明け、防災についてふと考える

2018年9月4日。21号台風が襲来。  

被害に遭われた方にはお見舞い申し上げると同時に早期の復旧をお祈りいたします。

 

さて、今回の話は発達障害は全く関係ない台風の話。

 

台風21号が近畿地方を直撃したのはニュース等でだいぶ報道されている。

狸穴猫の住む南河内もかなりの暴風雨が吹き荒れた。

本当に「嵐」だった。

豪雨がしぶきを上げながら横向きに降るのを見たのは四半世紀ぶりだった。

我が家は築210年の古民家なだけに、突風がふくたびに戸板の揺れる音はするし、隙間からの風でヒューヒュー音はするし、天井板のすきまから埃が落ちてくる。

何か飛んでいるような音が時折外から聞こえてくる。

勝手口の方から、でかいトタンか何かの飛ぶような音がして、窓ごしに外を見ると、どっかから飛んできたと思われるでかい板が庭の隅に…(後で確認したら1m×2mくらい、重さ数キロの樹脂板だった)。

我が家に関しては幸い家屋の大きな被害はなく、冠水やライフラインの問題も起こらなかったが、周囲は結構被害が出たという。

南河内は大阪でもわりと内陸部なので海沿いの地域ほど被害はひどくなかったものの、それでも近隣では停電はあちらこちらで起こっていたし、倒木や木の枝が折れたなどの被害も多発。近隣の複数の中学校では体育館の屋根が飛んだという。

 

台風襲来前の48時間を思い起こす

さて、ちょっと時間をさかのぼって台風襲来前に考えたことを書くことにする。

怖いな…と思いはじめたのが2日午後。

進路予測に四半世紀前の映像記憶がよみがえる

21号の勢力がおちないまま近畿に来そうだ…という気象情報を見て、四半世紀前に四国徳島で目の当たりにした「しぶきを上げて真横に降る台風豪雨」の映像が頭をよぎる(1990年か91年の台風だったように記憶する)。

予測コース通りに来たらあのくらいの暴風雨かも…と思うとかなり怖くなった。

とはいえ、水や非常用品に関しては一応用意してまとめてあるので、とりたててすることもない。

家屋に関してはできることは少ない。雨戸のないガラス窓にテープを張るのは前回やったし、直撃しそうなら明日は庭の飛びそうなもの片付けとこう…というくらい。

翌日9月3日、気象情報を時折見ては「まだ注意報も出てないって大丈夫かいな…」と思いつつ、例によって最近本業化している「お正月なび」の更新作業をしていた。

大丸松坂屋のWebの一文にビビった3日夕方

3日はいくつかの大手百貨店でおせち料理の報道発表があったのだが、毎年その時期に発表がある大丸松坂屋の報道がなぜか出てこない。

なんなんだろ?と思い、夕方、大丸松坂屋オンラインショップの上の方に表示された一文に私はかなりビビった。

 

「電話の問い合わせもメールの問い合わせも4日は臨時休業」といった内容が書いてあったのだ(もちろん近畿圏大丸の店舗も)。

強風注意報発令から2時間もたっていない時刻(当たり前だが警報は出ていない)。鉄道各社の運転計画などもまだ殆ど出ていない時点である。

 

これはかなり深刻な気がする。

と、庭に飛びそうなものがないか再度チェックして回ったのだった。

  

その夜、続々と4日の鉄道の運転計画(要は運休見込みだな)やら、大阪市内の公立学校の休校決定などの報が入ってきた。が、娘の学校の休校連絡はなかなか入らず(翌朝警報出たので休校にはなったけど)。

 

一夜あけて思うこと

そして翌4日は、報道の通り台風が襲来、通過してかなりの被害をもたらした。

  

今回の台風では大丸松坂屋の早期の臨時休業決定が正解であり、その決定は英断だったと思う。

 

もちろん、他にも英断を下した企業は多いだろう。

 

だが、報道や動画に映る大阪市内の「車の多さ」「人の多さ」を見るにつけ。

「危険だからこういうときは安全第一にして仕事できるだけ休んでくれ!」

と思うのだった。

 

防災ってのは難しい。

 

  

もう今年は大雨も台風も勘弁して欲しいと思う狸穴猫@大阪南河内でした。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

「豆腐メンタル」のバリエーションを考えてみた

昨日ツイッターで「豆腐メンタル」に関するツイートが回ってきた。

どこぞのバーで、どこぞのカップルによって「おぼろ豆腐メンタル」なる新語がつくり出されたらしい(下記参照)。

https://twitter.com/koikekazuo/status/790792940582899712

 

豆腐メンタルというのはまあ、メンタルの弱さを表現するときに使う最近の造語であるが、比較的批判的な意味で使われることが多い。豆腐メンタルと指摘されて気にする…なんてこともままあるようである。

 

おぼろ豆腐は結構好きなクチだが、これを見てふと私は考えてしまった。

豆腐って豆乳からつくるものの中で湯葉よりよほど使い道豊富だよね~。

豆腐の使い勝手が豊富なことはスーパーやコンビニで日常的に売られているということからも明らかだ。みそ汁の具、冷や奴、湯豆腐、鍋の具、白和え、麻婆豆腐などの中華料理、まんま使うのではないが油揚げや厚揚げの原料でもある、さらに工夫すればドーナツやアイスクリームの素材にもなるし、鶏ハンバーグに混ぜるのもいい。基本淡白で飽きない食材だし使い勝手は極めてよい。

豆腐とわかめのみそ汁

 

それ考えると...豆腐メンタルはひねくれやすい湯葉メンタルよりましかも...と。

湯葉は製造工程で豆乳から引き上げるときにひねれてしまいやすく、製造には熟練の技が必要だというのよくテレビの旅番組やグルメ番組でやっている。そして干し湯葉はうすくて堅いのでやたら壊れやすいし、水で戻しても結構破れやすい。意外に調理用途が狭いので家庭では扱いにくい(別に湯葉は嫌いではない、醤油とわさびで食べる刺身湯葉はかなり好きだ。)。

 

豆腐関連製品に連想が......

油揚げメンタル…日常いろいろ便利。

厚揚げメンタル…焼くだけで食い応えがある一品に。

高野豆腐メンタル…味染み最高!

腐肉メンタル…これはかなり破壊力が強烈だ。(腐肉:豆腐を発酵させてつくる臭いが強烈だが旨みが強い中華素材)

山雲丹豆腐メンタル….味わい深い。(山雲丹豆腐:九州の山間部の伝統料理、豆腐を味噌漬けにして発酵させて作るらしい) 

堅豆腐メンタル…早々カンタンにくずれない。(堅豆腐:高知、徳島、富山などのかなり堅めの豆腐)

豆腐干メンタル…煮ても焼いても崩れない。(豆腐干:豆腐を水切りして作る中華素材)

堅豆腐はン十年前に徳島にちょっと住んでたときに日常的に食べてたのだが、八百屋のおっちゃんによると「昔は縄で縛って運べるほど堅かった、最近は柔らかくなった」だそうだった。

これらから考えるに「豆腐メンタル=弱いメンタル」というのは、豆腐というと絹ごし豆腐を想像する人にしか共有されない概念なのではないか...とも思う。

 

そしてさらにスーパーで豆腐の近くにおいてある大豆加工食品に連想が波及。

納豆メンタル…粘りづよくていいかも?まあ、好みは分かれるけど。

おからメンタル…繊維豊富でヘルシー指向、そしてもともと崩れてるから崩しよう無い。

 

結局のところいったい何言いたいんだ?結論はなんだ?

とここまで読んでしまって損した気分の方向けに

「食材も人間も個性よね、活かすか活かさないかの問題だな」

ってな結論を無理やり持ってくることもできるが、ただ単に連想でずるずると芋づる式に出てきてしまったに過ぎない。

 

しいて結論というものがあるとすれば、

明日のみそ汁の具は「豆腐とわかめ」

というのが、昨晩パソコンの電源を切る前に私が出した結論である。

 

なお、これを読んだあなたが豆腐のみそ汁を食べたくなってコンビニに走ったとしても当方は一切関知しない。

 

 

▼山雲丹豆腐ってこれです。

 

 

▼こっちもよろしく、狸穴猫とアスパラガスの会が登場してます。

発達障害 うちの子、人づきあい だいじょーぶ!? (こころライブラリー)

かなしろにゃんこ。 講談社 2016-07-26
売り上げランキング : 83575
by ヨメレバ

 

 

 




 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

ETV特集のASDに関する番組(2013/03/03)について

昨日の22:00からのETV特集。いい番組だった。


見逃した方は是非再放送を!と言ってしまいたくなる番組はそう多くない。
が、今回は是非に!とおすすめしちゃう。

あ、再放送は2013年3月10日(日)午前0時50分 ※土曜日深夜


これまでのASD関係の番組といえば、特性づらづら挙げて「理解が必要」だけで終わりというのが定番だったけど、昨日の番組はそれとはちょっと一線を画す構成。


実際にASD者児の多くが苦しむトラウマの問題に正面から切り込んだ構成になっている。


幼い子から大人まで、特性としてトラウマの蓄積によってフラッシュバックを起こしやすいことと、フラッシュバック現象が二次的なものであり治療可能であることがとてもわかりやすく伝えられていたと思う。


これはとっても画期的。


二次障害の鬱等に悩む当事者は多いが、これといった決め手もなく、薬を飲み続けている当事者は少なくない…、いやはっきり言おう、多い!
そんな多くの成人当事者に希望を与えたと思う。


EMDR(眼球運動をベースにしたトラウマ治療)が出てきたのにはちょっとびっくり。

NHKにしては思い切ったことをやったなあと思う。なにせいまの段階ではまだまだ賛否両論のある治療法である。あそこまで大きく取り上げるまでには制作の舞台裏でかなりの激論が交わされたのでは?などと要らぬ心配をしたくなるくらいだ。


参考までにEMDR学会のHPはこっち、治療者リストもある↓
http://www.emdr.jp/


ちょっと脇にそれるが、私はごく個人的な理由でEMDRは効果があるのでは?と踏んでいる。

EMDRは左右方向の眼球運動をはじめ、左右交互の刺激をベースに脳に直接アプローチする治療法でトラウマ解消、フラッシュバック解消に有効とされる。

ところで、私は小学生時代かなりのいじめをうけて育ったが、それでフラッシュバックを起こしたことはない、主治医も不思議がるくらいだ。そのことに小学校時代受けていた視能訓練が関係する可能性は否定できないと思うのだ。そしてその訓練の中に「左右交互の視覚刺激」が多量に含まれていたのだ。

というわけでEMDRという治療法を知った時、「これ、目の訓練でやったのと似てるな~」という感触をもったと同時に、「もしかしたら私ってラッキーだったかも」と思ったわけだ。



話をもとに戻そう。


「トラウマによって引き起こされることに対しても手の打ちようはいろいろある!」

ということと、

それに日々取り組んでいる医療者がいるということが明らかにされたのはとても心強いことである。


途中の男性成人当事者の話と、後半の超早期療育の話が全体のつながりの上で多少のぎこちなさがあったような気はするが、そのあたりはまあご愛嬌の範囲だろう。


なにはともあれ、今後の展開に期待がもてるいい番組だった。


<おまけ-NHK担当者様へ->

次はぜひASD児者のもちがちな「誤信念」の形成過程とその解消あたりに焦点を当てて欲しいなあ。いじめや虐待原因でない、「行き違い」によるトラウマの発生が減ればだいぶ適応が違ってくる人も多いと思うんだよね。

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

失われた記憶

PTSDの治療も終盤に差し掛かっているのだろう。薬もだいぶ減った。リウマチの治療も割といい感じに進行して、動作に不自由を感じなくなっている。

そんなわけで日常の生活はほぼ通常運転で送れるようになり、あまりに書く事がないので最近はこのブログの療養日記も思い切りサボってあまり書いていない。

しかしPTSDが完治しているわけではないのが自分でもわかっている。

それは「記憶」のせいである。

PTSDが悪化してからか、それ以前からかは定かではないが、私には記憶の欠損がある。

離婚する前の数年間の記憶が飛び飛びになっているのだ。

治療が進むにつれ思い出せる事は多くなった。嫌な記憶もそれなりに思い出せるし、フラッシュバックに苛まれることもなくなった。

しかしどうしても思い出せない部分がある。

実はそれは息子に関する記憶である。

ずっと覚えておきたいと思っていた記憶のはずだったのだが、そこがあまりよく思い出せないのである。

一緒に住んでいた記憶は確かにあるのだが、息子の生活や表情的な部分がどうも抜け落ちている。

過酷な生活だった為に起こった事だったとは思うが、悔やまれる。
思い切り悲しがる方がいいのかもしれないと思いつも、思い出せないのであまり深刻にもなりようがない。

この時期の記憶の抜け落ちは実は私だけではない、息子もである。
たまに話に出ると、

「どうだったんだろう?」
「さて?うーん…」
「わかんないね」
「わかんないや」

そんな感じで何とも妙な感じである。

いつか思い出す時が来るのか?それとも一生思い出せないままなのか?

時折そんな事を考える。


================


ここまで書いて、ふと、当時の正月はどうだったんだろうかと思い起こしてみた。

そうしたら今まで思い出せなかったいくつかの記憶が浮かび上がってきた。

11年前の正月、非常に乏しい家計の中から費用を捻出し、煮しめと雑煮は作っていた記憶が記憶の奧の方浮かび上がってきた。

昔から息子は正月料理が大好きだったっけ。

同時に、なぜか別の記憶が飛び出した。
薄い曇り空の秋の夕暮れ、喘息発作で近所の病院に息子を連れて行った時の息子の姿が思い出された。

芋づる式に、喘息で眠れない夜の様子がうかんできた。
ああ、そうだ、咳がひどくなるので横になれない息子と並んで座ったままうつらうつらとしながら夜を明かしたことが何度もあった。

記憶ってよくわからない。

いつかもうちょっと思い出せる日が来るのかもしれない。
その日がいつになるかはわからないけれど。



このエントリーをはてなブックマークに追加

 

ただ、ただ、悲しい。

連載の途中だが…また別件を書いてしまう。


臨床心理士が著者のあるブログの自閉症スペクトラムに関する記事をたまたま目にした。

http://do-nntokoi.seesaa.net/article/121742797.html

読んでいたら、ただ、ただ悲しくなった。
涙があふれてきそうになった。


こうも理解されないものなのか?

滅多によそのブログにコメントなどしない私が、思わずコメントを書き込んでしまった。

「あなたを傷つけたのならごめんなさい」そういう言葉が返ってくるのだろうか?

著者はとても正直で優しい人なのだろう。

そう思う。

が、この記事に私は、自閉症スペクトラムの目線に定型者がたつことの困難さを強く感じてしまう。



道は遠い。

だが、歩もう。






にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害・自閉症へ
にほんブログ村
発達障害ランキング


↑ブログランキング参加してます。↑


最後のは
自分に対する
エール。

で、エール代わりに
ぼちっと↑
お願い!


このエントリーをはてなブックマークに追加

 

定型発達者の迷惑性について

連載の途中だが、ちょっとストレスがたまったので発散してみる。


アスペルガー症候群者はしばしば定型発達者から「迷惑者」扱いされる。


が、正直なところ、定型発達者はアスペルガー者にとって結構迷惑な存在である。



協力という名目で色々振り回されるし、
表情筋を意識して使わないと勝手に人の気持ちを誤解するし、
(顔の筋肉が疲れるったらありゃしない)
聞きたくもない悪口は聞かされるし、
横並びの行動をしないとすぐ白い目で見るし。
(場合によっちゃすぐのけ者にするし。)
はっきりものを言わないので何言いたいのかわかりにくいし、
正直にものを言うとすぐ怒ったり落ち込んだりするし、
すぐ他人を巻き込みたがるし…
集団化すると手がつけられないし、



普段極力中立的な文章ばかり書いてますが、このくらいの事は結構思ってしまうんですわ。


きっかけは…


さっき、近所のおばちゃんに義姉の悪口聞かされてぶち切れてるんですが…


なんで私がこんなことで大事な時間つぶされなきゃならないのぉぉぉ?
義姉(Witherd)の悪口じゃ返答するのもいたく困るし…
あー迷惑。




ま、列挙したように定型発達者がアスペルガー者に「迷惑をかけている」部分も多分にあると思うのだが、それを口にすると袋だたきにあう危険がある。


2チャンネルあたりからの不愉快な来訪者も増えそうだ。


というわけで、今までずっと書かないで来たが、一度は本音を書いておきたい。
いいのかなあ、コンナ事書いて…と思わなくもないが、この際だから書いちゃおう。



とまあ、こんなこと時折考えながらも共存方法について模索しているわけです。



追記(蛇足とも言う):
「大人のアスペルガー症候群」を読んで腹が立っていたってのもこれ書いた原因の1つだと思う。
ネット上で「この手の話し」がほとんどない…なんかタブーみたいってのが気になっていたというのもあるな。







にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害・自閉症へ
にほんブログ村
発達障害ランキング


↑ブログランキング参加してます。↑


炎上覚悟
…です。
で、応援
ぼちっと↑

お願いします。



このエントリーをはてなブックマークに追加

 

ブログ内検索


サイトマップ(全記事一覧)はこちら

アスパラガスの会のお知らせ

成人ASD(自閉症スペクトラム障害)者のための自助会:アスパラガスの会 ご案内

アスパラガスの会は、大阪南部を拠点に活動する成人自閉症スペクトラム障害者の自助会です。1ヶ月に1回の集いを中心に活動しています。アスパラガスの会ホームページはこちら

アスペルガーライフblogの発達障害関連動画

発達障害の常識とやらにツッコミをいれてみる !

発達障害に関するよく言われるセリフってなんか変!

自閉症(ASD)児者の聴こえ方を疑似体験!

自閉症児者の聴こえ方を定型発達の方に疑似体験していただける動画を作ってみました。

この動画に関する詳しい説明はこちらの記事をどうぞ。

うわ!狸穴猫が本に登場してしまった
かなしろにゃんこ。さんの新刊に狸穴猫が登場します。
スポンサード リンク
便利ツール(別館)
管理人からのお願い

記事に関係ないコメント・個人的な相談にはお返事できない場合があります。あらかじめご了承下さい。
また、できるだけ個人的な相談はご遠慮下さい。

RSSフィード