「アスペルガー症候群 」カテゴリ記事一覧


デジタル耳せん新モデルMM2000をためしてみた【聴覚刺激対策ツール】

デジタル耳せん新モデルMM2000が発売に!

早速購入してためしてみたのでそのレポート第一報

このブログでも紹介ていたキングジムのデジタル耳せん、今まで私が使っていたのはMM1000というものだが、そのデジタル耳せんの新バージョン、MM2000が、2018年11月9日に発売になった。

デジタル耳せんとは、300HZ以下の周波数の音のみノイズキャンセリングの原理で消してくれるという機器である。人間の声の成分は300HZ以上の範囲の音が多いのでちょっと小さくなるかな?感はあるが、車内アナウンスなどは十分聞こえる。

一応書いておくが「耳せん」なので音楽を聞く機能はない

地下鉄のホームや空調音がでかいところ、でかい冷蔵機器のあるところなど、低周波成分の多発するところに出かけるときに愛用していツールである。ざっくりいえば聴覚過敏対策ツールである。

このあたりは前にMM1000買った時に書いた記事に突っ込んで書いてあるのでそっちをど~ぞ→第一弾 第二段 

聴覚過敏についてはこっち→http://asdlife.net/blog-entry-643.html

 



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数年前に書いたMM1000関連の記事でやれコードがうざいだの、コードたよりなくてぶっちぎりそうで怖いだの、公開の場で文句をたくさん書いておいた甲斐があったのかなかったのか、それはわからないが、一体型になって普通のbluetoothイヤホンと同じような形になった。

 

そして騒音カット性能もアップしている!

  • MM2000 -25db 騒音を約95%カット
  • MM1000 -20db 騒音を約90%カット

これね、音圧レベル(db)の数値の違いは1.25倍なんですが、カットする音圧(簡単にいうと音のエネルギー量)にしたら実は約1.8倍なんです(ここいらの詳しい解説は省きます、音響屋さんや測定機器さんのサイトに詳しい解説しているページがたくさんありますので)。つまりかなりの性能アップなんです。

おまけに防塵・防滴仕様(完全防水ではありません)

電源はUSB充電のリチウムイオンバッテリー式になり最大駆動時間は50時間とちと短くなった(MM1000は単4アルカリ乾電池1本で100時間)

そしてコードは丈夫なファイバー入りになったという。

価格は...メーカー希望小売価格が¥8,500+消費税と、お値段はちと高くなった

 

キングジム公式のMM2000のページはこちら 

 

でも...性能と使い勝手アップのほうが大きそう....

 

我が家のMM1000のたどった道

我が家ではいままでMM1000を4台買っている。

彼らはよく働いてくれた。2台は狸穴猫が不注意でコードぶっちぎったためその命を終え、1台はイヤホン部分に水がかかって成仏するに至った(何回かは復活したんだけどねえ)...というわけで、現存は一台。

ラスト一台も二年経つので、暖房機シーズン前にそろそろもう一台買おうかな...と思っていた矢先の新モデル発売だったので、迷いはないw。

発売当日、某モールで検索し、勢いよくカートにいれ、勢いよく購入ボタンをおした。

 

MM2000がやってきた

ワクワクしながら待つこと3日。

MM2000が我が家にやってきた。

キングジムデジタル耳せんMM2000パッケージ外観

 

おや、パッケージがちょっとだけ高級っぽくなっている。

ま、ここはあまり機能には関係がない。

開けて見ると...

キングジムデジタル耳せんMM2000パッケージ内容

 

増えたのは充電用USBケーブルとウレタンイヤピース。

ポーチはMM1000についていたのよりも少し高級っぽいものになっている。

充電用のUSBケーブルは短いA-microBタイプ(コネクタ形状はアンドロイドのスマホやモバイルルータなどで多いタイプ)、平形のごついケーブルで丈夫そうだ。

イヤピースはシリコン製4サイズとウレタン製が付属している。

ウレタン製もためしてみたが、フリーサイズと書いてあったもののどうみてもM(汎用市販品ではいろいろサイズがある)、一応ためしたが、きつかったのでシリコン製の前から使っているサイズに戻した。

遮音性の高いウレタン製も魅力ではあるので、Sサイズ買ってためしてみたいとは思う。

 

一体型なのでケーブルが短くすっきり

キングジムデジタル耳せんMM1000とMM2000

 

ケーブルも丈夫そう

キングジムデジタル耳せんMM1000とMM2000コードの太さ比較

 

本体と一体型になったことだけでも明らかにコードぶっちぎりのリスク(絡んだり引っかけたり...)は低くなったのだが、さらにコード自体もちと太めの丈夫なものに変更されている。

  

MM1000と台所の相性は悪かった

実のところケーブルがあっても、動かない時にはたいして困らなかった。ポーチにストラップつけて首からぶら下げておけば上着にポケットがなくても大丈夫だしそうしていた。

だが、私のようなそこつな奴が移動のある作業をしながら使うには、長いケーブルには引っかけるという問題がつきまとう。ケーブル引っかけ問題と水はね問題がある台所作業とMM1000は相性がよくなかった。

大太鼓やらティンパニといった低音が大好きなタヌキ亭主が、台所のすぐ脇の6畳ほどの土間でブルックナーやマーラーなんかを聴きだすと...デジタル耳せんを使いたくなる。

結果...3台のMM1000がその犠牲になった。

 

だが、この問題はMM2000では全て解決されていた。

  • ケーブル一体型で引っかけや絡まりが生じにくい
  • 丈夫なケーブル
  • 防塵・防滴仕様

これはもう嬉しいとしかいいようがない。

 

一体型になって出てきた問題は「落としそう」「なくしそう」であるが、ま、これはちょいと対策を考え中。

装用した感触からいうとさほど「落としそう」とは感じはないのだが、外出時に雑踏を歩いてるときに使うとなるとやっぱり気になるもんね。

  

-5dbの差はけっこう大きい

さて、ノイズキャンセリング性能方面に言及しよう。

静かな室内では差がわかりにくい

冒頭でちらと書いたが、db(音圧レベル)ではなく、カットする音圧で比較すると性能はかなりアップしている。

とはいえ、空調なし、あるいは空調機器が優秀な室内だとMM2000とMM1000の違いは感じられない。

そりゃそうだ...もともとが60dbの環境であれば

  • -20db:60db→40db
  • -25db:60db→35db

どっちも結果はかなり静かだから快適さに差は出にくいだろう。

 

さらに...今書いてるパソコンもかなり静音化しちゃったし、最近脳みその調子もわりといいので、多少は自動のフィルター機能も働いているようだというのもあるにはある(ちなみに私の音過敏の程度は体調その他でかなーり変わる)。

 

やはり轟音機器に近いところだと効果を実感できるかな...と、寝不足したうえでワクワクしながらためしてみた。

身近な轟音機器の代表格といえば、電車、そしてスーパーやコンビニの冷蔵・冷凍機器である! 

 

スーパーの冷蔵機器vsMM2000

まずは徒歩圏の某ローカル大手スーパー。

しばらく前にリニューアルされて冷凍・冷凍機器の壁面配置が増えたので音響環境としては悪化していた...つまり、寝不足の時には少し早足で通過したくなる場所へ突入。

MM2000の圧勝でした。MM1000でも問題ないくらいには騒音がカットできていたけれど、冷蔵機器の運転音がごっそりなくなりましたね。

イートインコーナーで読書できちゃいそう。

  

大和路快速モーター音vsMM2000

所用で奈良方面に出かけることがあったので使ってみる。

大和路快速は車両が古い...JR西日本211系...まあ、昭和の末に作られた快速用の電車。停車中の音も走行音も車内もかなりうるさい(娘が小さいとき、某駅を大和路快速が通るときに遭遇するとよく耳塞いでいた...車両かわってません、そして近鉄の準急では娘は耳ふさぎはしなかった)。

王子の駅で乗り換えるとき、反対側のホームにその大和路快速が止まっていたのだが、不快なモーター音はごっそり消えてくれた。

乗車時に使ってみると...ちと静かすぎるので乗り過ごさないかどうかちと不安になる。ちなみに車内アナウンスは聞こえたので目的の駅で降りることはできた。

ただ、駅や車内のアナウンスの聞こえ方はMM1000より若干小さく聞こえる感じ。

まあ、駅員さんや車掌さんの声質によっても変わるし、聞きもらしたくなさってのも時によって変わる。

そんなわけで、場合によって使い分けるのがいいかも...と思った。

 

※念のため書いておきますが、デジタル耳せんは、音情報が危険防止のために必要なとき(車の運転中など)は使用してはダメですよ~!

(取説にも明記されています)

  

デジタル耳せんMM2000使用感まとめ

さっくりまとめちゃいます。

ケーブル一体型は楽ちんで安心

5dbの差はけっこう大きい

残したい音や環境よって使い分けもいいかも

 

ってなところです。

 

 



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第81回アスパラガスの会のご案内

皆様こんにちは。

食欲の秋、秋刀魚のシーズンですね(かなり唐突)。

さて、今回もまた(すいません)ちょい遅くなりましたがアスパラガスの会のご案内です。


第81回アスパラガスの会開催概要



とき:2017年月10月28日(土) 午後2時~午後3時45分

ところ:JR大和路線・近鉄道明寺線 柏原駅徒歩数分の公共施設

参加費:100円(通信費・資料代等)

申込期間 2017年9月25日(月)~2017年月10月16日(月) 

テーマ:人生設計で何を考える?

定員:25名(先着順)

「人生設計」などと大仰な文字列になっていますが、実は、1月にテーマを話し合った際に、

「先々のことって考えにくいよね」
「まあ、発達障害者にとって見通しって苦手な分野でもあるし…」
「とはいえ、結構重要だねえ…」
「考えなきゃいけないことって、いろいろあるよね~」

といった話になりまして、それをひとことでまとめたら「人生設計」という言葉になってしまったというわけなのです。
お気軽にご参加いただけたらと思います。
 

エントリーフォームへはこちらから(~10月16日(月))

 

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第78回アスパラガスの会参加登録開始のお知らせ

皆様こんにちは。

ここ二ヶ月間、アスパラガスの会の告知をここではしていなかったのですが、しっかり開催はしておりました。

このところ、なぜか(…というのは大嘘で、某局のプロジェクトがきっかけ…だろうなとは思う…)このブログのアクセスが増えていたため、うっかりここで告知したら急に定員いっぱいになりかねない…という懸念もあり、本家Webサイトだけでお知らせする…という形をとらせていただいておりました。

とはいえ、あまりに告知しないのも忘れられそう…というので告知復活!

…だけではなく、一昨日、6月24日のアスパラ参加者さんに向けて懺悔したいことが…。


実は…、
6月24日のアスパラ参加者さんの前で7月のテーマをお知らせをしたのですが…

なんと8月のテーマを言ってしまった!!


7月のテーマは「気分や感情面での困りごとを思考・行動から考える(自閉症スペクトラム者の「あるある」な困りごとシリーズその3)」なんです~。

6月参加してくれたみなさま、ごめんなさい!!。

 

さて、ここまできてやっと第78回のお知らせです。

 

第78回アスパラガスの会開催概要



とき:2017年月7月22日(土) 午後2時~午後3時45分

ところ:JR大和路線・近鉄道明寺線 柏原駅徒歩数分の公共施設

参加費:100円(通信費・資料代等)

申込期間 2017年6月26日(月)~2017年月7月10日(月) 
今回、参加登録期間が短いですのでご注意ください。

 
テーマ:気分や感情面での困りごとを思考・行動から考える(自閉症スペクトラム者の「あるある」な困りごとシリーズその3)

定員:25名(先着順)

エントリーフォームへはこちらから(~7月10日(月))


 

 

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第75回アスパラガスの会参加登録開始のお知らせ

皆様如何お過ごしでしょうか?

年始以降ぐだぐだな狸穴猫ですが、春も近づいているせいかこのところはやたらと眠いです。
なかなかネタが文章化できないのが目下の悩み?ですが、まあ、そのうちどどっと書きたくなるでしょう。


次回第75回のアスパラガスの会ですが、例年3月はお休みをいただいていますので4月となります。

第75回アスパラガスの会開催概要



とき:2017年月4月22日(土) 午後2時~午後3時45分

ところ:JR大和路線・近鉄道明寺線 柏原駅徒歩数分の公共施設

参加費:100円(通信費・資料代等)

申込期間 2017年3月1日(水)~2017年月4月10日(月) 

テーマ:対人関係の困りごとを思考・行動から考える(自閉症スペクトラム者の「あるある」な困りごとシリーズその1)

定員:25名(先着順)

エントリーフォームへはこちらから(~4月10日)


今年度は「自閉症スペクトラム者の「あるある」な困りごと」というシリーズテーマの回が3回あります。
困りごと…それをちょっと自分ごととは切り離して考えてみるのもまた新たな視点が生まれるかも。
 
4月(4月22日)
対人関係の困りごとを思考・行動から考える

5月(5月27日 )
生活スキル、仕事スキルの困りごととその対処・対策ツール

7月(7月22日)
気分や感情面での困りごとを思考・行動から考える



アスパラガスWebサイトのURL変更のお知らせ



アスパラガスの会のWebサイトのURLは独自ドメイン取得にともない12月より下記となっております。
http://asparanet.com/

ブックマークされている方はお手数ですが変更をお願いします。
また、参加登録される方は確認メールが届くようにするために、asparanet.comからのメールの受信許可の設定をお願いいたします。  

 

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その行動は「こだわり」なのか?-狸穴猫の幼少期の事件から-

自閉症児者の特徴として「こだわり」が挙がること多い。

やたら道順にこだわるとか、部屋の造作にこだわるとか、その他、定型発達者の場合にあまり見られないようなこだわりが自閉症にはあることが多いと言われる。

「こだわり」を活かせばいい...という話も多いのではあるが、いわゆる「こだわり」現象の中には、「知らないこと(未学習)による不安」や、「カンチガイ(誤学習)」といったものも多いように私は感じている。

特に生活上不都合の起こりやすいこだわりの場合、その傾向は大きいような気がする。

 

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前置きはこのくらいにして、今日は私自身の幼少期の話をしよう。

 

私がまだ物心つく前の話だ。たぶん2~3才頃の話だと思う。

当時、私と父母は埼玉県草加市のはずれの、高度成長期によくあった平屋の建売住宅に住んでいたのだが、ある日母に連れられて東武伊勢崎線の松原団地駅の近くまで出かけた。

高度成長期のシンボルとも言える「公団団地」のさきがけである松原団地には市役所の出張所や郵便局、そして当時まだ少なかったスーパーもあったので、そのあたりへの用向きだったのだろうが、詳しい事はわからない。

何度となく笑い話として母の口から出てきたのは、私の行動で困ったという話だ。

行きの道はまあ何ごともなかったらしいが問題は帰りだった。

50年前は首都圏といえどまだまだ舗装路も少ない時代、ちょっと団地を離れると田んぼの中の砂利道というのどかな風景が広がっていたはずだ。その団地のはずれあたりで問題は勃発した。

母がさて帰ろうとバス停までの道を私の手を引いて歩き出し、しばらく歩いたあたりで私が頑として動かなくなったという。

原因はというと、母がいつもとは別の道を通ろうとしたからだという。

「おうちにかえれないからイヤ!」

と頑として譲らず、泣いて嫌がるので非常に困ったのだという。

途中までは手を引かれるままに歩いていたらしいが、ふと周りの風景が普段通る道と違うことに気がついたといったところらしい。

途中まで機嫌良く歩いていていきなり動かずでは、そりゃ母もビックリだったろう。

その道を拒否するならはじめから拒否しろよと私も昔の私に言いたい。

 

なんとかなだめすかして...と母は全力でトライ&エラーを繰り返し、ついに魔法の呪文をひねり出した。

「道路はつながってるから必ず帰れるよ」

まあ、厳密には正しくないが、首都圏の公道であれば概ね正しいといえる。

この魔法の呪文で納得した私はまたテクテク歩き出したという。

30分ほど動かなかったらしいのだが、あまりにあっけない結末が印象的だったのだろう。この話は母が私の「納得しないと動かない性格」を語るときに出てくるエピソードの筆頭である。

そう、普段通りの道順にこだわっていたように見えた私の行動は、単に「そこいらの道路」というものの概念、特徴がつかめていなかったために不安に駆られただけのことだったのだ。

 

つまり「未学習」によって起こった現象である。

 

歩くのを頑強に拒否するといったことはそれ以降全く起こらなかったという。

発達障害という言葉がまだ日本になかった頃の話である。  

 

自閉症児のこだわり行動」と呼ばれるものの中には結構こういった「わからないから不安」というケースも含め、「未学習」や「誤学習」が根っこにある行動も隠れているのではないだろうか?

「こだわり行動」と、ひとくくりにしてしまうと見えてこないものもあるかもしれない。

 

その後の私だが、幼稚園頃には何かにつけて道路地図を引っ張りだし、母の実家に帰省するときのお伴はだいたい道路地図帳だったし、小学生の頃は鉄道の路線図が大好きで時刻表マニアでもあった。

私にとって、地図はある種、安心の源なのかもしれない。

 

え、今?

今も好きですよ。地図は大好き。グーグルマップもストリートビューもよくつかいます。お出かけ前に地図を入手するのが手軽になったのでエスカレートしてるかもw。

 

 

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最近のお出かけのお伴は地図+デジタル耳せん↓


キングジム デジタル耳せん MM1000 ホワイト

これがあると音疲れが少ないのです。

 

 




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第65回アスパラガスの会 参加登録開始のお知らせ

暖かいを通り越して暑い日があったり…、かと思えば肌寒い日があったりと、まあ毎年結構気候が不安定なのがこの時期ですが、体調管理がちと大変ではあります。

特に急に暖かくなると水分補給をうっかり忘れてしまいやすいですね。
気をつけなきゃです。

4月のアスパラガスの会は人数多めで、久しぶりに締めきり予定日の3日前に定員に達して締めきりました。
ほとんど宣伝らしい募集宣伝はしてないんですが、ここのところ何故かWebサイトのアクセスが増えてまして、それが影響してるんでしょうか…。

さて、次回のご案内です。 
 

第65回アスパラガスの会開催概要



とき:2016年月5月28日(土) 午後2時~午後3時45分

ところ:JR大和路線・近鉄道明寺線 柏原駅徒歩数分の公共施設

参加費:100円(通信費・資料代等)

申込期間 2016年4月25日(月)~2016年月5月15日(日) 

テーマ : 意思表示と交渉、どうクリアしようか?

定員:25名(先着順)
 ※定員に達しますと期日前で締めきることもありあます。参加登録はぜひお早めに!

エントリーフォームへはこちらから


自閉症スペクトラムの方では意思表示、交渉といったことで困ったという経験をされた方が多いのですが、コミュニケーションの障害といった見方もできますが、周囲に手助けを求めるのもやはり意思表示が必要。

となると苦手なら苦手なりに最小限の知恵はつけて対応できたほうが良さそうです。
皆さんでそういったところについて話し合ってみませんか?







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L字型キッチンはアスペルガーの敵?

そういえば去年…いや一昨年書き損なったなあということがあった。


アスペルガーで同時並行の作業が苦手で料理もどうもイマイチ得意ではないという話はしばしば聞くが、私は台所に立つのがわりとすきなほうである。

単純に食い意地が張っているのであれこれ調理の工夫をしたりするのも好きだ。
特に並行作業に困ったという記憶もない。

どうやって並行作業をしているのかというと、頭の中にエクセルのシートみたいな表を作っていたり、急ぐときは材料をすべて並べて忘れないようにするといった感じであるのだが、まあそこんところは本題ではないので省略して本題に。

ここ10年、すなわち私が狸穴に移り住んで以来、不思議なことが時々起こっていたのである。それはなにかというと…

鍋を時々焦がす!

ということである。

別に他の部屋に移動して鍋を焦がすわけではない。
すぐ横にいて別の作業していて焦がすのだ。

狸穴に移り住む以前はほとんど私は鍋を焦がすなんてことはしたことがなかったので、なんだろな~と思いながらも内心ちょっと凹んでいた。

で、思いついたのがキッチンの配置である。

狸穴以外は一列配置のキッチンだった。

そして狸穴はL字型キッチンである。

【図】2016kitchen.jpg

だいたいシンクの方を向いていて右側のコンロの鍋を焦がす。

「見えないものはとことん忘れやすい」ので、シンクを向いている時に後方になってしまい、視界からはずれてしまうことが原因のようだ。

まあ、原因がわかれば対策するのみだ…が、なかなか改善しない。

だがこれがなんともあっけなく解消したのだ。

 

一昨年ガスコンロを新しくしたとき、なぜかタイマー機能がついているものにした。

狸穴は昔使っていた竃(かまど)の上にガスコンロを置いているのでビルトインなどという近代的なものではない、昔ながらの二口ガスコンロである。で、単に掃除がしやすいガラストップでグリルが”ぐるりんぱ”のコンロならいいってだけで選んだのだが、タイマー機能や湯沸かし機能(沸騰したら勝手に弱火にしてくれる)がついていた。

その機能が目的ではなかったものの、せっかくだからとあれこれつかってみたらこれがヒット!

普通のキッチンタイマーよりも表示が見やすいし、ガスコンロそのものにタイマーが付いているのでキッチンタイマーと違って引っ張り出す面倒がないのですぐ使える。

タイマー機能を使い倒すようになってからほとんど鍋を焦がさなくなった!

 

そんなわけで我が家の鍋達にも平安が訪れたのであった。

 

いやー、いい道具ってホントありがたいですね~。

 

コンパクトにまとまるので良さそうに見えるL字型キッチンも「見えないものはない」のアスペルガー者にとっては思わぬ落とし穴になるのではないかという話でした。

 

 

▼こげ取りはこれが一番だと思うw↓

 




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謹賀新年-2016おせちほかもろもろ-

謹賀新年

明けましておめでとうございます。 本年もアスペルガーライフblogをよろしくお願いします。

…といってももう新年も三日ですね~。

例年通りにおせちを作り、ここ数年恒例化している新年会を元旦にやり、一息ついたのが二日で今日やっと初詣にいってきました。

狸穴のおせち

というわけでおせち画像を一応アップしておきます(今年のはクリックすると拡大表示できます)。

2016osechi01.jpg

例年とメニューはほとんど変わりません。変更点は、年末に金柑を手に入れ損ねたので金柑の蜜煮は省略したのと、ローストビーフの購入をやめて手作りにしたくらいかな?真空調理のコツが多少わかってきたので炊飯器の温度調理機能を使って作ってみました。

写真の4段プラス左側のお重のスペア一段の計5段と、なぜか恒例化している中華おこわが新年会のテーブルに、新年会後にはきれいさっぱり12名(うち来客8名)の胃袋へと消滅しましたw。

うちのお客はよく食う客ばかりなので作る方としては作りがいがあります。

18日くらいからタチの悪い風邪をひいてしまい、このブログは放置状態だったのに「お正月なび(http://maminyan.com/shogatsu/)」の更新ラッシュをこなすのがやっとで、、あまり買い物には走り回れなかった年末でしたが、長年の断続睡眠生活から暮れの20日で足を洗えたので(超早朝出勤だったタヌキ亭主が暮れの20日定年退職したため)、今回のおせち準備は例年より睡眠不足度が低かったのでだいぶ楽でした。

タヌキの定年退職も実は一騒動あったのですが、それはまあもうちょっと落ち着いたら記事にしたいと思います。

さて、今年はどんなネタを書こうか…たまってる宿題のようにネタが積み上がってる状態ですが、ぼちぼちやっていきこうと思ってます。

 

新年最初に読んだ本はこれ↓

 




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第62回アスパラガスの会参加登録開始のお知らせ

師走も半ばに突入ですね。

11月28日の定例会(60回)、そして12月6日(61回)のアスパラスペシャルと何とか乗り切り、ホッとする間もなくお正月なびの更新ピーク時期に突入。タヌキ亭主の定年退職まであと10日であれこれ準備があったり、今年の年末は例年よりもせわしく過ごしています。
 

さて、次回の第62回アスパラガスの会のご案内です。
 

第62回アスパラガスの会開催概要



とき:2016年月1月23日(土) 午後2時~午後3時45分

ところ:JR大和路線・近鉄道明寺線 柏原駅徒歩数分の公共施設

参加費:100円(通信費・資料代等)

申込期間 2015年12月10日(木)~2016年月1月10日(日) 

内容 : 総会+フリートーク

毎年年始めの回は、活動報告と2月以降の各会のテーマ決め、そして残った時間でノンテーマのフリートークという構成です。
「これについて話してみたい」というテーマ候補がありましたらぜひどうぞ。


定員:25名(先着順)

エントリーフォームへはこちらから(第62回分)

 

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ASD者の聞き取りの苦手さと「言葉を意味として捉える」ということ

ASD者の聞き取りの苦手さの実態

ありふれた会話から

たいそうなタイトルをつけたが、私が年中やらかす聞き取りエラーについての話である。

以下は一昨日の晩ご飯後の茶の間での会話である。

 

ミチャポン:ママ~、宿題わからないから教えて~。

ミ:ママ~、聞いてる~!(怒)

猫:はいはい宿題ね、どこがわからないの?

 

字面だけ見るとどこにでもありそうな会話であるが、実は私の聞き取りエラー現象とそのぼろ隠しが隠れている。

 

脳内再生でボロ隠し

正直なところ、はじめの音が聞こえたところで「音が聞こえているかな?」程度の認識なのだ。

そしてミチャポンから「ママ、聞いてる~?」という苦情が言った時点ではっとして、「さっきのはミチャポンの声だったんだ」と認識する。

だが、まだこの時点でははじめの音声の意味は認識していない。

苦情がきたから返答をしなければまずそうだと思い大急ぎではじめの音声を脳内で再生する。

脳内再生された音声からはじめて意味を認識し返答をするという行動をした。

図にしてみるとこんな感じ。

 

saisei.jpg

認知のタイムラグ

上の図中、Bの音声はほぼリアルタイムで意味を認識しているのだが、Aに関しては音→声でまずタイムラグが生じ、さらに声~意味でもタイムラグが生じている。

 

寝不足などといった脳みその疲れがたまった状態だとこういった認知のタイムラグが発生することは結構多い。

 

聞こえているのか聞こえていないのか...というと脳内再生できるのであるから聞こえてはいるのだが、意味を捉えそこなっているのである。 

 

ミチャポンはさすがに10年以上私と付き合っているのでなれたもので「あーあ、また聞いてなかったでしょw」「ママまたぼけてるな~w」ってなところに落ち着くので家の中でやる分には取り立てて実害はない。

 

しかしこの現象、脳みそが疲れた状態だと。顔つき合わせて話している状況でも起こる。

 

音はきこえてはいるし、あまり聞き返すのも相手に失礼かとも思うので基本的には脳内再生で対応するのだが、頻発するとスピードが会話に追いつかなくなり、聞き返すことになる。

 

だいたい疲れている時ほどこの現象は起こるので、疲れた頭にむち打って脳内再生しまくったり、聞き返すかどうかの判断をすることになるので脳の疲れが雪だるま式に増えることになり、後で疲れがドッときてヘロヘロになるので、あまり無理はしたくない。

 

まあ、非礼のないように聞き返せばいいことだからさほど気にしているわけではないが、聞き返しが多くなると「話をちゃんと聞いてない」と解釈されるという会話事故も起こるので、ヤバそうなとき(頻発しそうとか、相手がむくれやすそうだとか…まあいろいろ)は「聞き取りが苦手」とあらかじめ言っておくという安全策をとることもある。 

 

聞こえているのに聞き取れないという現象

なんでこんな話を書いたかというと「聞こえているのに意味に変換されていない」という現象は意外に知られていないのかな?と思ったからだ。

 

  1. 音の認知
  2. 声としての認知
  3. 意味としての認知

 

この3つの認知に意識できるほどのタイムラグがないのが普通なのだろうし、私の場合に’してもタイムラグがないことの方が多い。

だが、タイムラグが生じてしまうこともあるのが自閉脳なのである。

 

「人の発した音声をリアルタイムで意味に変換する」は実は結構高度な活動である。

 

というわけで脳みそを楽にしておくことは非常に重要であるからして、この記事を書き終えたら私は脳みそのために昼寝をすることにしよう。

 



↓下記は高次脳機能障害の本だが、自閉脳と似た現象が多くてビックリ。

 




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成人ASD(自閉症スペクトラム障害)者のための自助会:アスパラガスの会 ご案内

アスパラガスの会は、大阪南部を拠点に活動する成人自閉症スペクトラム障害者の自助会です。1ヶ月に1回の集いを中心に活動しています。アスパラガスの会ホームページはこちら

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自閉症(ASD)児者の聴こえ方を疑似体験!

自閉症児者の聴こえ方を定型発達の方に疑似体験していただける動画を作ってみました。

この動画に関する詳しい説明はこちらの記事をどうぞ。

うわ!狸穴猫が本に登場してしまった
かなしろにゃんこ。さんの新刊に狸穴猫が登場します。
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