自閉者の地平と非自閉者の地平

自閉者の心の地平と非自閉者の心の地平は同じだろうか

…そもそも住んでいる心の地平が違うような気がする。

自閉者が池の上に張ったつるつる滑る薄氷の上でバランスをとっているとするなら、非自閉者はバランスの取れたモビールの上で揺れている…そんな気がする。

どちらもバランスをとろうとしているのは変わらない。ただ、地平が違うのだ。

だとすれば、非自閉者から見た自閉者は、揺らがないことからしてまずもって不自然な存在であろう。人間誰しもわからないことは不安を伴う。揺らがないことがわからないからこそ、自閉者を見てなにがしか不安になる。それが拒否感にも通じることはあり得ないとは言えない。

逆もまたしかりである。

ただ、絶対数が多いのはモビールの上の人数である。
そこに自閉者が非自閉者に対し、強大さや威圧を感じる源になってしまう可能性は否定できまい。

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「自閉症だった私へ」を読んだ

自閉症だったわたしへ (新潮文庫)自閉症だったわたしへ (新潮文庫)
ドナ ウィリアムズ Donna Williams

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ドナ・ウィリアムスの「自閉症だった私へ」を読んだ。
世界初の自閉症本人の手記らしい。
自閉の世界を知る参考書としても有名のようだ。

読もうと思っていた矢先、先日古本屋でみつけて購入
新潮社からもう文庫版が出ていたが、そういうわけでハードカバー。

まずは厚さと字の細かさに多少圧倒されたが、思い切って読み進むと脳天に衝撃が走った。

「え…これって”自閉的”なことだったの?」である。

ドナは適応のために別人格をつくっていったが
ラッキーなことに私は常に「私」であった。

しかし、「負担になる類の事象」や「混乱」はあまり変わりががない。

私が「結構多くの人がそうなんだろう」と思っていたことが実は自閉的な現象であったようである。

「ちょっとショック」であると同時に「あはは…私って無自覚もいいとこ」である。

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自閉関連のサイト作成中

前々からつくろうと思っていたが、ブログでないアスペルガー・自閉関連のサイトを作成しはじめた。

普通ブログの方が後になるのだろうが、ま、いいやである。
作成中だが公開してしまっている。
タイトルはここと同じ
「アスペルガーライフ」である。

インデックスがしっかりするなど、普通にホームページをつくった方が便利な面もある。

とりあえず外枠だけつくったという感じ。

こんなもの作ってられるってことは、多少私も回復したんだろうか…

ま、スタイルシートは前に作った別サイトの転用だけど…


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アスペルガー症候群の「字義通りとらえる」の例

夕方、1分ほどの距離にある店に夕飯の材料の買い忘れを会に行っている最中、風呂の湯を止めていないのを思い出し、息子に電話を入れ、「お風呂けしといて」と言った。

息子は当惑するように「お風呂は消せないけど…」という。

しまった…息子のアタマの中では「消す」から「火を消す→湯を止める」に行かずに「消す→消滅させる」に行ってしまった…

私はすぐさま言い直す。
「お風呂は消滅させなくていいから、お湯をとめておいて」

これがまさにアスペルガー的「字義通りとらえる」である。

悪意もへったくれもあったもんじゃない、お笑いである。ただ、「字義以上」の意味をあれこれ考えるのが苦手なだけである。

実は息子だけでなく私も時折これに似たことをやる。
疲れているとどうしても「字義通り」のお笑い劇場に…
みんなで疲れているとさらにお笑い度は増す。

ふざけている訳ではない。結果がお笑いなだけである。

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自閉症者どうしのコミュニケーションについて

自閉症者どうしのコミュニケーションについて考えてみた。
ネット上でいろいろ見ていて、どうも自閉症者のサイト間で相互リンクしている数は少ないように思うし、AD/HDなどにくらべて自助組織の数も少ない気がするのだ。自閉症者の家族のサイトにくらべてコミュニケーションというものが積極的に行われてはいない節がある。

自閉症者どうしのコミュニケーションで問題となるのは大きくわけて次の5つの点であろう。

自閉症者では、もともとコミュニケーション能力が低い(らしい)だけでなく、他者とのコミュニケーションに対する欲求レベルが低い場合があること。

自閉症者の持つ思考のこだわりのため、何につけ意見の対立を生じやすいこと。

自閉症者においては自我形成時期の過ごし方によって生じる自己評価の高低が非自閉症者間におけるより差異がはなはだしい場合が往々にしてあり、そのことによって自己評価の高低の差異が大きい自閉症者同士において軋轢を生じやすいこと。

たび重なる対人関係の失敗により人間不信に陥っているケースではコミュニケーション忌避傾向が生じる場合があること。

自閉症者が成長する過程で身につけていく非自閉症者相手のコミュニケーションスキルが自閉症者同士のコミュニケーションの場合で却って障壁となり、相手の意図や気持ちの誤解釈につながったり、相手の対応に「それはルール違反だ」的な怒りを生じたりするということ。


で、なにがいいたいのかというと、「これで苦労する面ってあるなあ」というのと、「ネット上でもありがちかも…」とか思うということだろうか。

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女性専用車両なんて嫌いだぁ!!

先日大阪市営地下鉄御堂筋線を利用した。

駅に着いて本を読みながら足下だけ見ながらホームの適当な場所へ移動、電車が到着し、そこからこれまた本を開いたままで乗車したとたん…

「うぎゃ、なんだこのむっと来る化粧品臭さは!!」

途端に若干の吐き気とめまいを催したが、そこが女性専用車両だと気がつき、慌てて隣の車両に移動して事なきを得た。

女のくせに女性専用車両には我慢ができないのは嗅覚過敏のせいでありましょうや。

女性専用車両の車内に漂うあの匂いはとても苦手です。

ちなみに息子も化粧品の匂いが大嫌い。

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