定型発達者はチーム感覚の維持で心理的安定を得る

アスペルガー者はしばしば定型発達者に「いきなり怒りだされる」という羽目にあう。

これがどんな理由によるものかひもといてみる。

まあ、いろんな例から推理するに、
どうやら、

定型発達者にとって、チーム感覚(連帯感覚)の維持(及びそのための会話)が心理的安定のために重要である。

さらに、

チーム感覚(連帯感覚)の維持に重要なファクターとして

 集団それ自体に関する情報が共有されていること。
 集団内での予定・日程の共有がなされていること。
 集団内でさまざまな目標の共有化がなされること。

というようなことがあげられる。


また、これらは定型発達者の会話の目的の重要な部分を占める。


これらが十分に満たされないと、定型発達者はチーム感覚の維持ができないため疎外感を感じる。また、これらを満たすことを阻害する人物に対し、怒りを感じる事が往々にしてある。


これが「いきなり怒りだされる」の正体であろう。


さて、これ以上ブログで書くと長すぎるのでってんで、
もうちょっと詳しい分析はこちらへどーぞ

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アスペルガー症候群者にとって不足している定型発達者情報

「アスペルガー症候群者はこう考える」
「アスペルガー症候群者にわかりやすい言い方は…」
等の情報はそうとう集積されつつある。

ところがである、「定型発達者はこうである」とか
「定型発達者にわかりやすい言い方は…」「こういう時の定型発達者の心理は…」
という情報は皆無に等しい。

となると、いきおいアスペルガー症候群者は「当たって砕けて」…すなわちコミュニケーション上の失敗をして、試行錯誤をしていく中で「無難なコミュニケーション方法」を獲得していくことになる。

しかし、あまりにも「失敗」が多くなるとアスペルガー症候群者がその「獲得」までの過程で自尊心を喪失することになったり、逆に自尊心を保つために定型発達者に対して無視したり、あるいは攻撃的な態度になってしまう可能性もないでもない。

アスペルガー症候群者が「無用な失敗」を経由せずに定型発達者とのコミュニケーション手段を獲得するために、定型発達者の心理研究が急務であると私は考えるのだ。

ただ、それにも大いなる問題がある。

それは、定型発達者のありようや定型発達者のコミュニケーション特性は定型発達者にはそれが当たり前であるだけに、なかなか意識されにくいということである。すなわち、定型発達者である支援者にはそういった知識の集積をすることが非常に難しいのである。

かくして、定型発達者の感覚・コミュニケーション特性等を集積するには、定型発達者の情報提供という支援を受けながらアスペルガー症候群者自身の自助活動でする以外にはないのではないのではないかと思うのである。

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プリンの照り焼き

息子「晩ご飯のおかず何ぃ?」
私「ブリの照り焼きか塩焼きか…」

息子「え、プリンの照り焼き?!」


私のアタマにプッチンプリンが照り焼きにされていく
アニメーションが流れていく…

息子よ、久々に腹の皮がよじれるほど笑わせてもらったぜ!

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ピンとこない障害

成人アスペルガー症候群者への支援の必要性がだいぶ認知されつつあるようである、喜ばしいことだ。

しかし、いったい何を支援してほしいのか…アスペルガー当事者でありながらピンとこないなあ…と思ってしまう。子どもが対象なら療育とかが主流になるけど、大人となるとなあ…である。

なにがしか支援がほしいってのはある。
しかし、それが何なのか、自分でピンとこないのである。

で、アスペルガー症候群って、支援ということから考えたらどういう障害なのかと考えていたら…

ハタと気がついた。

アスペルガー症候群(高機能広汎性発達障害)って
ピンとこないっていう障害なんだ!!

環境にしろ、コミュニケーションにしろ、社会との折り合いにしろ、とにかくピンとこない。いろんな不都合を人から言われて初めて気がついたり、言われてもなかなかピンと来なかったり、はては行動に反映させられなかったり…感覚過敏など、妙にデリケートな脳みそをもっているのに、本人がなかなかそれを自覚できずに環境の調整ができなかったり…

確かに、私自身、自分がスーパーのBGMが苦手とわかるのに何年かかった事やら…


ようは大いなる天然ボケなのである。


ニキ・リンコ氏の言うところの「俺ルール」も大いなる天然ボケの挙げ句に誤解に誤解を重ねて作ってしまうところがあるのだと思う。


我ながら妙なところに気がついてしまった。(自画自賛)


となるとまあ、支援も「ピンとこない」ことを何とかするって方向性かなあと思うのである。と、多少尻切れトンボにまとめておこう。

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成人アスペルガーの支援事業をみつけた。

成人アスペルガー(高機能広汎性発達障害)への支援事業を見つけた。

アスペルガーの支援事業といってもまだ「芽」の状態でネットワーク作りの基礎というようなものだが、ちょっとのぞいてみる価値はありそう。

◆成人期の高機能広汎性発達障害者のサポート・ネットワーク作り事業
成人期の高機能広汎性発達障害者の理解と支援のために - 講演とワークショップ

というものである。

全国行脚の事業のようだ。
札幌・仙台・広島は既に終了してしまっているが、東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・福岡はこれからのようである。

私はとりあえず大阪会場で参加してみようと申し込みをした。

詳細情報はこちら。

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「配偶者がアスペルガー」問題についてふと考えること。



配偶者がアスペルガーでうつになったとかいう話しがネット上にはホイホイ転がっている。そして、その中にははっきり言ってアスペルガー症候群者からみたら「ひ…ひどい~ひどすぎる言いようだ!!」と思うような発言がゴロゴロしている。

気味が悪い・言わなきゃわからない・ロボットみたい・何度言ってもわかってくれない・無視している・非人間…数え上げたらきりがない。

え、ホントかって?、はい。
んじゃとりあえず二つほど
 パパはアスペルガー配偶者の会井戸端掲示板
 火星人と結婚して離婚して

だからといって私は「差別的だ~」とか「もうちょっと言い方を考えろ~」などというつもりは毛頭ない。


こういった過激な発言こそが、定型発達者の感じ方のクセをアスペルガー症候群者に教えてくれるヒントになるのだ。

夫婦という近い人間関係だからこそ、アスペルガー症候群者のどういうところが定型発達者の気に障ってしまうのか、アスペルガー症候群者のどういった点が定型発達者に理解されにくいのかなどが露骨に浮き彫りになっている。

さらには関係の修復不能なケースと修復の可能性のあるケースでの違いから、成人における二次障害の対人関係への影響なんてものも窺い知ることができるし、本人の自覚の有無がアスペルガー症候群者の生活のクオリティに及ぼす影響なども見えてくる。

実際にアスペルガー者の理解様式を定型発達者にわかるように説明するだけで関係が改善方向に行くと思われるケースも時折見受けられる。


というわけで、
配偶者がアスペルガーでお困りの皆さん!
ストレス解消にどんどんネットにはき出して下さいね!!
と思ってしまうのである。


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アスペルガー高校生と学校は相性が悪いのか

息子がキレている。

プロフィールの欄にあるとおり我が息子は私同様バリバリのアスペルガー症候群である。

その息子が最近挙動不審…ではないが、キレテイル。
キレかげんについては本人のブログを見るのが一番はっきりわかるが、要は学校への不満たらたらなのである。

我が息子、どういうわけだか「学校は勉強する場所であり、勉強するに適した環境であるべきだ」というこだわりを強く持っている。

当然最近の学校ノリについていけず、周囲との違和感が噴出している感じである。進学校でないのも災いした(転校とかあったからどうしても内申がねえ…ってんでランク下げざるをえなかったのだ)。おまけに化粧品の匂いが嫌いな嗅覚過敏・女子高生の甲高い声が苦手という音声過敏つきである。

どうにも調子が悪いので最近ルボックス(抗うつ剤)を飲み始めた息子であるが、はたしていつまでもつのやら。

ダメなら通信制か大検だなと思うアスペルガー母なのでした。

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逆走…保育所の帰り道

アスペルガー症候群のお子さんを持つ人が大抵言うのはこれだ。

「ちょっとでも目を離すとどこ行くかわからない」
「自分の行きたい方向に行けないと大騒ぎ」
である。


うちのmichaponはまだ未診断であるがモロにコレをやってくれる。
1歳4ヶ月頃、足元がしっかりしてからから露骨になってきた。

公園に連れて行くと帰り道にきまってストライキを起こす。

起こすだけならまだいいが、反っくり返り、路上に頭をゴンとぶつける。危ないので「ゴン」とぶつける前にこっちの手を頭の後ろに当てるなにやらわざとぶつけているようである、ちょっと自傷行為っぽい。

路上に寝転がって動かないので
「行っちゃうよ」といって歩き始めるとコレ幸いとばかりに自分の行きたい方向に行ってしまうのでたちが悪い。

仕方ないので抱っこして帰る羽目に陥るが、抵抗がすごい。
泣き叫ぶ・奇声をあげる、暴れる…こっちは疲れ果てる。

お出かけは一苦労であった。

もちろん、我が子なのでそれも含めてかわいいのであるが、
親の後をちゃんとついて歩くよその子はかわいいな~と思う。


さて、8月から保育所に行きはじめたmichaponであるが、保育所が終わって帰るときが問題なのである。

家から保育所までは一直線に100メートルあるかなしかである。
帰るのに子どもの足でも二分とかからない。しかしこの距離が問題なのだ。

保育所になれた3週間目ころから始まった。

門を一歩出た途端に家とは逆の方向に行こうとする。


仕方ないので遠回りしてみるかと、逆方向に行くと延々とアサッテの方向に行く。

結局、泣きわめくmichaponをだっこして(というより脇にかかえてっていったほうが適当だ)遠くから歩く羽目に陥ること数回。

そうなのだ…
門を出る=家に帰るという図式が成り立っていない!

さて、これでは家に帰れないと考えたのが、
門を出る前に「こっち行くよ」と手で方向を指し示すこと。
三度ほど繰り返してやっと納得顔になった(ように見えた)michaponを門の外に出す。

成功である。

しかし、コレで収まるmichaponではなかった。

2週間ほどこれで過ごし、毎度帰り道を指し示していたが、そろそろ大丈夫かなと指し示すのをやめてみた。

ダメだ…家とは逆の方向に行く!


まだ当分michaponとの帰宅闘争は続きそうである。

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どうもうつかADHDぎみか

季節性のうつか?とにもかくにも
鬱々とした気分とADHD症状がひどくなっている。

家事が片づかない、家の中は悲惨ななめ~である。
晩ご飯のあとがいけない。

亭主が寝たあと、家事の残りが多すぎる。
皿洗い、洗濯夜の部…

これでまた夜が遅くなって悪循環。
暗い話しを書いてしまった。ああ自己嫌悪。

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アスペルガー的通知票?

アスペルガー症候群の診断をもらうのに別段通知票などの資料は必要なかった。その他のデータが満載だったからか診察時に特に提示を求められたりすることもなかったのだ。

が、ふと、自分の通知票はいったいどんなだったのだろうかとおもいついて、実家の母に幼稚園から高校までの通知票全てを送ってもらうことにした。

幼稚園のモノまでとなると37年前からのものだ。
興味は小学生までの生活の記録である。


アスペルガー的要素がでているかとワクワクしながら?封を開け、中身を見て自分の通知票ながら笑ってしまった。


アスペルガー丸出しじゃん!

幼稚園の記録には
「あまりしつこくするといやがられることも覚えましょう」
「保育中少し落ち着きをもってほしいと思います」


積極奇異型で多動があったことが思われる内容である。
うん、確かに思い出せばいろんな事を誰彼なくしゃべりまくっていた覚えがある。話しを聞いてくれるので先生のところや幼稚園バスの運転手さんのところが好きだった。


小学校1年生の通知票には
「理解は良好だが授業態度はかんばしくない」
行動と性格の記録の欄にはしっかり「協力性-C」とある

協力性のC評価は6年まで断続的に散見される。


たしかに小学校一年の頃、先生の話を聞かずにぼーっと窓の外を見てたり、ノートに落書きして注意された事って多かった(窓から花壇が見えるのがお気に入りだった)。

私の当時の思考では(って、今もあまり変わっていないかもだが)授業って「自分がわかればおしまい」って思っていたのでした。

おまけに「協力」って、まるでわかんなかったのよね~である。で、協力性にC評価をつけられる理由がわからなくて不愉快だった覚えがある。
(さりげない協力なんていうのはいまだにわからないかも…)


と、まあ、自分の通知票を眺め終わってだが、協力性なんてものが評価の対象になっていたんだなあ!と思う。

当時はそういった概念がないから仕方ないけど、アスペルガー的なちょっと変わった行動が、「しつけ」だとか「性格」、「性根」の悪さの問題とされていたって感じがありありですね


発達障害者支援法ができた今日の通知票はいったいどうなっているのでしょう?


michaponが小学校に行く頃の通知票に「協力性」の評価項目がなければいいなあと思う狸穴猫でした

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