人の顔が覚えられない!

アスペルガー症候群に関係するのかどうかは定かでないが、私は人の顔がなかなか憶えられない。


実は「なかなか」なんていう生やさしいものではない。


私は私自身のこの性質で年中ひやひやする。



このあいだもそんな事があった。



私はある人物ととある駅で待ち合わせた。
その人物はネットの友人で3ヶ月ほど前にはじめて会った人物だ。


前回会ったとき、3時間も顔つき会わせて話し込んでいたはずの人物の顔を私はものの見事に忘れていた。


二度目に会おうということになったとき、その人物をその人物として認識できるかどうか、果てしなく自信が無かった。


いや、この言い方は正確ではない。



私には完全に忘れている自信があった。


はっきり言ってこんな失礼な話はない!


しかし、当日見つけられなかったらもっと最悪だ。
いや、何より、アサッテの方向を向き続けてしまったら…


私は意を決してその人物にメールを打った。


そして無礼を承知で顔を憶えていないことを伝え、こう頼んだ。

お願い、私を見つけて!と。


さて、当日…降り立った駅には人が少ないことが幸いした。
駅に迎えに現れたその人物の乗っていた車には見覚えがあった。
かろうじて憶えていたヘアスタイルと車の組み合わせでなんとかその人物をその人物と認識できた。


よかった~



しかしこれで終わりではない…ここからが問題なのだ。


またも数時間話し込んで私は帰途についた。
駅まで送ってもらって別れて数分後…駅のホームで既に私は認識していた。



そう、その人物の顔を忘れてしまったってことを…。




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行事が嫌い 運動会の巻

私は行事というものが嫌いである。

行事自体も興味がない。
さらに行事の準備というのがどうにもいけない。
これがアスペルガーのせいかというと、多分そうだろう。


で、今は娘の保育所での「行事」の準備に翻弄される。
今日の運動会にやっぱり翻弄された。


数日前のこと、

20分ほど歩いた準急停車駅の駅前のスーパーまで白いTシャツを購入しにいったのだが、

無い!


95か100というサイズが欲しいのだが一番小さいのが120!大きすぎる。


4階まであるそれなりに全国チェーンの大きいスーパーだからそのくらいあると思ったのが甘かった。


仕方ないのでかろうじて予定が空いている金曜に二つ先の駅前のスーパーまで買いに行くことにするのだが、不安が襲ってくる。


「あるんだろうか…」
「無かったらどうしよう」


前の記事で書いたパニックの一因だったりもする。


仕事をしながらこ~いうことを軽々とこなしてしまう定型発達の人ってどんな頭の使い方をしているのだろうと疑問でならない。


と思うと同時に、行事に関するもう一つの疑問が浮かんでくる。


今日は運動会、場所取りしてカメラ構えて…という感覚が私って持てないのだ。

だから娘の出番までちょっと時間が空いたので家に戻ってこういう記事を書いているのだけれど、この間にも運動会の会場は人で埋まっているはずである。
会場では歓声がわき、拍手が響き、お母さん達の世間話の花が咲き…

こーんな感じで運動会で盛り上がっている皆さんの思考ってどうなっているんだろう?。

私の長年の疑問でもある。


ともあれ、うちの旦那は私と同様の感覚しかないせいか、カメラ係を私に任せ朝寝を決め込んでいる。


さて、そろそろ保育所に戻るか…親子競技の時間だ。


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アスペルガー的パニック コロッケ事件

PTSDの方はだいぶおさまっているものの、私はときどきパニックを起こす。いわゆるアスペルガー症候群の「混乱」「パニック」というものだ。


実は2日前もパニックに見舞われた。


経緯はこうだ。

・旦那は昨日、「明日手作りコロッケが食べたい」と言いだした
・夕方までコロッケの話なんかすっかり忘れていた。
・スーパーに行ったが目につくものからメニューが浮かばなかった
・旦那の帰りが遅くなることがわかった(つまり夕飯が別々に)
・意外に買いものに手間取り帰宅が遅くなった。

これらが折り重なるうちにパニックを起こしていた。


メニューはやっとこさ組み上がったものの料理に手が着かなくなってしまった。かろうじてサツマイモを煮始めるがその後、どうしても動けない。
頭真っ白状態である。


こんなたわいもない事でパニックに陥るのだから、困ったものだ。


さて、これで何でパニックになるのかというとこんな感じである。


・「コロッケ」が頭にこだまする。
(1つ案があると他の選択肢が思いつかなくなる)
・「コロッケ」の予定が立たない。
(翌日は忙しい予定でコロッケ作っている暇がない、更にその次の日は夕方出かけるのでコロッケどころではない)
・スーパーの騒音にやられる。(私はスーパーの音が苦手)
メニューにケチがつかないか不安なままである。
・スケジュールの変更に頭がついていかない。
・茶の間のテレビの音がガンガン耳に入る。(これも時として苦手)
・時間だけがたってしまいパニックが増幅
・明日の予定にも影響するような気がしてきてパニックが更に増幅。


遠因には、明日二つ先の駅まで買いものにいかなくてはならない(娘の保育園の運動会用白いシャツの購入…これもあるかどうか不安)といった事情もある。(このため、翌日コロッケにするのもちょっとしんどい)


更に根本的な問題として、台所が慢性的に使いづらくて手早く料理するのが難しいといったこともある。(なにせ築○百年の家なもんで…)


はっきり言って日中は機嫌良く過ごしていた。
3時間ほど気分良く内職にいそしみ、その後予定通り2時間ほど昼寝。
買いものに出かける前までは、なんと言うことは無かったのだ。


======


さて、何でこんな事を書いたかというとアスペルガーのパニックというものがこんなもんだよ。ということを皆さんに知って欲しいとふと思ったのだ。


定型発達の人なら多分ひっかからないところで引っかかってしまって脳みそがフリーズしてしまって日常行動にまで影響を及ぼしてしまうのだ。


そしてこの手のパニックをうまく回避できないとはっきり言って日常パニックだらけになってしまう。


つまり普段の生活の設計の中で、パニック回避というものを常に考えておかなくてはならない。行き当たりばったりでは必ずどこかでパニックが襲ってくる。


パニックに陥った時の反応はアスペルガー症候群であっても人によってさまざまだ。私の場合行動がただただフリーズしてしまうというパターンが多いが、自傷や抑鬱傾向に行く人もいるし、他者への八つ当たりにいく人もいる。身体に出ちゃう人もいる。


どういったパターンにせよ自分、あるいは家族や周囲の人の活動に影響を及ぼすケースも多いだろう。


結局何が言いたいのかというと、アスペルガー症候群者にとって必要な支援の重要な柱の1つとして「パニック回避」があるのではないかと言うことだ。


アスペルガーというと、家族も支援者も、コミュニケーションのとりにくさなどの方へ目がいってしまう人が多いようだが、この「パニック」というのも障害の大きな部分であると私は思うのだ。




<おまけ>

支援支援という声も聞こえてきて久しいが、では一体何を支援したらいいのかということはまだ支援者の方も全くわかってという感が否めない現在、当事者の側からこういった困難があるということを少しずつでも出していけたらなあと思う今日この頃である。

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またまたWAIS-Rのこと

亭主はよく私のことをこう言う。

「あたまが良いんだか抜けてるんだかよくわからない奴だぁ!」と。

まあ、妙にあたまが働くところもあれば全く働かないところもあるというのは私自身常々感じていたところである。


さて、実はとうとうWAIS-Rの結果のコピーを入手した。

先週の水曜に外来にいって、

「あの~WAIS-Rの結果なんですけど、もう一回見せてください」と頼み、しげしげと結果のグラフを見ていたら主治医がひと言


「もう、コピー渡しましょうか」


やった!!である

ついでに


「こだわりですね~」と笑われた、あはは。


まあ、どうとってくれてもいい。
コピー入手できればもっと詳しく見ることができる。



「ちょろっと見せてもらう」では私はおぼえていられないのだ。
あっという間に数字は抜けていってしまう。


で… 


改めて結果を見て楽しんでいたわけだ。
うーん、実に興味深い。

おもしろいので公開してしまおう。

[言語性検査]
知識 15
数唱 12
単語 14
算数 16
理解 12
類似 12

 言語性IQ 123

動作性検査

絵画完成 10
絵画配列  9
積木模様 14
組合せ  10
符号    6

 動作性IQ  97


ぱっと目にも亭主の言うことがそのまま数字になったような結果である(けけけ)。


さて、この解釈については現在考え中。
おもしろそうなんでちょっと一冊本を買ってみたのでそれを読み終わってからにする。


買った本はこれ↓


軽度発達障害の心理アセスメント


こんな本買っちゃうくらいだから確かに「こだわり」なんですよ。
でもねえ…こだわりなくして楽しみはなしですよ、フフフ。




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療養日記2007-10-06

忘れないうちに療養日記を書いておこう。


先週は久々にパニックを起こした。

この件については記事のネタになるので詳しくはまた書くが、別に悪いことが起こったわけでもフラッシュバックが起きたわけでもない。
むしろ楽しいネタがあって、それについて調べたり考えたりしているうちに、ハタと気がついたら現実との折り合いがつかなくなっていてパニックを起こしたというところ。

で、約20日ぶりに頓服のお世話になってしまった。


しかしここ1ヶ月のスパンで見ると全体としては調子は悪くない。
なにせ頓服を20日も飲まないで済んだのだ。これは画期的なことである。


おまけにこの1ヶ月というもの、結構活動していた。


平日は日に2~3時間程度脳みそを使う内職をしていたし、掃除はさぼりまくっていたものの洗濯物をあまりためないで済み、とりあえず炊事はなんとかこなしていた。

更にブログツールの勉強までしていた。

おまけに内職から逃避しながら交通関係のモバイルサイトを1つ作ってしまった。(宣伝しとこ→http://www.digi-tr.com/m/)

ちょっと信じられないくらいの活動度である。


ただ、昼間寝ていなかったかというとそうでもなく、大体1日おきに午前中は寝ていたし、午後も4時~5時はだるくなって昼寝をしていた(これでもうちょっと寝ないで済んだらどんなにいろんな事がはかどるのかなあと思ってしまう)。


で、外来に行ってこんな感じと言ったら主治医に

「なんか狸穴猫さん社会復帰ですねえ」

といわれた。


まあ、まだ薬の助けを借りている(というかいまだ薬漬け状態だな)のは変わりない。


これから鬱のぶり返しやすい秋冬という季節である。
なんとか調子を崩さずに行きたいものだ。



お薬一覧

アモキサン75ミリ
エビリファイ3ミリ(朝)
リスパダール1ミリ(夕)
ジェイゾロフト50ミリ
トレドミン50ミリ
ハルシオン0.25ミリ
(1日量)
頓服としてセルシン5ミリ



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