書籍『ミラーニューロンの発見』

これもまた最近夢中になって読んでいた本。


ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice)

マルコ イアコボーニ 早川書房 2009-05
売り上げランキング : 272066
by ヨメレバ



前に紹介した、「ミラーニューロン」とは趣を異にする。


基本的に人間のミラーニューロンに的を絞って、実験の紹介や、考察の紹介がされていく。

が、決して難しい本ではない。


原著がよいせいか、邦訳が良いためか、いずれにせよ、かなりの分量の文章なのに、とても軽やかに読める一冊になっている。


健常者なら自分の行動が解明されていくおもしろさがあるだろうし、
自閉者ならば、「そうか…健常者はこうなんだ」と思える可能性大である。


自閉症との関連性についても一部触れられているところもある。

また、ミラーニューロンの発見による様々な分野への影響についても語られていて興味を引く。

著者の関わった実験主体に語られるため、完全に実験的に証明されていない部分についても記述が及ぶので、読んでいて鑑別が多少面倒であるが、ミラーニューロンの発見が将来影響するであろう様々な事象を予測する楽しみを読者に与えてくれる面もある。


「ミラーニューロン」とあわせて読むと楽しみは倍増するだろう。




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第三回アスパラガスの会 集いのご案内

近畿ローカルで失礼します。


第三回アスパラガスの会 集いのご案内です。

とき 2009/09/26(土) 午後2:00~3:45 (受付 1:40~)

ところ JR大和路線・近鉄道明寺線 柏原駅近辺

参加登録受け付け期間:2009/08/26~2009/09/19

今回のテーマ 「広汎性発達障害者と人の和」

定員 28名


参加登録は下記からお願いします。(26日よりフォームが開きます)
パソコン版
http://asperger.maminyan.com/asparagus/entry.html
携帯版
http://asperger.maminyan.com/asparagus/m/entry.html

今回より、詳細お知らせの方法が若干変わります。
上記ページおよび規約をお読みの上お参加登録をお願いします。




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書籍『ミラーニューロン』

最近夢中になって読んでいた本である。

ミラーニューロンミラーニューロン
(2009/05/19)
ジャコモ ・リゾラッティコラド・シニガリア

商品詳細を見る



自閉症との関連があちらこちらで指摘されているミラーニューロンに関する書籍。
が、この本には自閉症との関連に関する記載はない。


著者はミラーニューロンの発見者であるジャコモ・リゾラッティ。

ミラーニューロンの発見の経緯と最近までの研究の成果が説明されている。
かなり専門書に近いといった感じである。

半分はミラーニューロン発見までのマカクザルでの実験がことこまかに解説されている。
追っかけるだけでも一苦労といったところであった。

残り半分が人間のミラーニューロンの話。

その存在についてをはじめとして、言語との関連、情動との関連などがこれまた延々と?実験の経緯と図解とともに解説されている。

つまりこの本は「ミラーニューロン」の入門書である。


で、感想であるが、「おもしろい」

特に模倣・情動に関する部分、これは健常者を対象にした研究であるからして、健常者つまりは定型発達者の刺激への反応、情動の理解というものを理解するには格好の書籍であると思う。

教科書的な本であるせいか、ここの現象に関する記述が丁寧であるが、多方面への関連記述などは少なく、それだけに著者の慎重さが際だつように思う。

読み応え十分といったところか。



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第二回アスパラガスの会ご報告(2009/07/25開催)

報告が遅くなりました。

2009年7月25日 第二回アスパラガスの会 集い 無事開催終了

テーマは「コミュニケーションってなに?」

参加者、19名 うち当事者14名、非当事者5名


2名の方のショートスピーチの後、3グループに分かれてディスカッション。


=Aグループ===============
担当:奈良人

当事者4名 非当事者2名


当グループでは、当事者さんと非当事者さんがどうすればお互いにコミュニケーションを
円滑に進めることができるのか話し合いました。

☆まず非当事者さん側の意見☆

・本人は、努力をしているが周囲が意思疎通できないことに耐えられない。
・言葉の真意を汲み取ってもらえないので、話すのもだんだん疲れてくる。
・できないこととできることの差が激しいので、何も知らなければ(当事者を)変な人と思ってしまう。

★当事者さん側の意見★

・対人的な場面に行くと、見た目よりも苦労していることが多い。
・場に合わない表情をしてしまって、怪訝な顔をされることに疲れる。
・当事者本人1人 対 複数人 のコミュニケーションだと同時に
 複数の情報を一瞬で拾わなければならないので追いつかない。


非当事者さんと当事者さんの間で、心情の理解に差があることがわかりました。

☆非当事者さんの場合☆

・相手があいまいなことを言ってても、顔の表情や声のトーンなどから相手の考えてることが推測できる。
・相手を傷つけないように振舞うことが『ごく自然に』行われている。
・正直に言っていいときと悪いときの判断が一瞬のうちに行われている。

★当事者さんの場合★
・いきなり相手の表情が変わると混乱する。
・どんな状況でも、『事実』を伝えようとする。
・一回で複数の内容を言われると理解しにくい。
・過剰に関わられると負担になる。



=Bグループ===============

担当:狸穴猫、書記:すみれ

当事者6名、非当事者1名

----

当事者の意見


■定型発達者のコミュニケーションは発達障害者にとっては大変そうに見える。

■自分がどんな表情をしているのかがよくわからない。

■無理に表情を作ると、そのままになってしまい電車の窓に映った
  自分の笑顔を見てびっくりしてしまう。

■非当事者から相談を持ちかけられた場合、当事者は解決策を探すが
  非当事者は、必ずしも解決策を求めているわけではない。
  特に女性は、”聞いて欲しいだけ”という場合があるのでわかりづらい。

■いつの間にか、人に嫌われていることがある。
  (皮肉を言っているつもりはないが、そうとられてしまう事が主な原因らしい...)
   
■世間話が苦手である。
  
「暑いですね......」 と話しかけられても何と答えたら言いか、わからない。

  
   *とっさに暑いか寒いか自分の腕を触り温度を確認してしまうことがある
                     (当事者Aさん談)

*「そうですかぁ~?」と、言ってしまう。
                     (当事者スタッフ すみれ談)

■当事者の男性にとって、非当事者の女性の気持ちをさぐるのは
 ”(あてもの”に似た感覚がある。何故怒っているのか?全くわからない。)


非当事者の意見


■ふるまっているんだから、あなたもふるまってよ。と思うことがある。

■当事者×当事者と当事者×非当事者では共感する所が違うんだなぁ......

■一緒に生活しているストレスは計り知れない。

■いい加減学習して欲しいと、配偶者に対して思ってしまう。

【脱線コーナー】

■発達障害は遺伝するのか?

■車の運転はどうしている?

■自分の不調に気づきにくく、放っておくと重症化してしまうことがある


【当事者の失敗談 なぜかお風呂ネタ】

■お風呂のお湯入れておいて!

  →ただ、熱いお湯を入れただけ。(温度調節には気づかない)

■お風呂、消しておいて!

  →消せないよ!(消滅させられないよ)

■お風呂、見てきて!

  →ドアを開けて、眺めるだけ(お湯は、あふれ出す)


=Cグループ===============
担当:デジタヌ

当事者4名 非当事者2名

・共感がわからない

・としを取るとやっと人の話が聞けるようになった。

・あるがままにいこう。

・空気が読めない。

などの意見が出ていました。

  実はICレコーダーで記録…したんですが、
  雑音が多くあまりデータを起こせていません。
  ごめんなさい。

====================

以上です。


とういわけで報告でした。




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どろ団子に関する一考察…じゃないって!

我が家には一応庭がある。

築ン百年の家なりの庭であるから、草ぼうぼうになると手がつけられない。
梅雨時以来の体調不良?が災いして、寝てばっかいたため、
今年は草ぼうぼうにしてしまった。

なんと今年は葛が繁茂してしまってえらいことになっている。


だが、それでもミチャポンの遊ぶ空きくらいは十分に残っているのでありがたい。

保育所の夏休みの数日の間、できるだけ引きこもろうとする私を尻目に、ミチャポンは元気に庭で遊んでいた。

で…、ある日の夕方発見したのがこれ。
やけに静かだなと思って庭に出てみたらあった。

泥団子


そう、泥団子の山である。
実は、もうひと山あったのだが、撮影しそこねた。



以下、ミチャポンとの会話である

======================================

猫:お団子つくってるの?

ミ:ちがう!、どろ団子作ってるの。

  (否定されてちょっとたじろぐ)

猫:そ…そうなの、いっぱい作ったねえ。

ミ:どろ団子はね、丸くして、細かいお砂かけるの。

  (得意げに説明しはじめる)

猫:ふーん、きれいだね。

ミ:お砂、なんかいもかけてこうやってするとね(そーっと表面をなでる)、きれいな丸になるの。

  (実演つき…)

猫:そうなんだ~、ふーん。


===================================


どうやら我が娘はどろ団子をいかにきれいに作るかを研究していたようである。


そして、暑いさなか、延々と20個近くのどろ団子を製造していたのである。



うーん、考えてみればこれって自閉的なのかも。



これが定型発達児ならば1.2個作っておわりで、

「ママお団子どうぞ~」

ってなことをやるんだろうなあ、と思いながら、さらにどろ団子を製造しようとするミチャポンをおいて家に入ったのだが、



そういえば、保育所で、よその子供にどろ団子だかどろプリンあたりで「これどうぞ~」をやられたことはあるが、ついぞミチャポンからそういうアプローチを受けたことはない。


ただの一度もだ。


夕方お迎えに行くと、いつも砂場でなにか一人で完成された何かを作ろうとして、砂をふるいにかけ続けている。あるいはかたちを何度となく作ってはこわし…を繰り返している。

単にそのときは凝り性だなあと思ってみていたのであった。



それにしても、リアルだな…「どろ団子作ってるの!」ってのは。


うちの娘はリアリストのようだ。


ミチャポンの将来は物作り系の職人??
それとも物作り系の研究者か??






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力作の
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書籍『大人の発達障害』


ちょっと発達障害の本の中では異色な本である。

大人の発達障害―アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本大人の発達障害―アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本
(2009/03/14)
備瀬 哲弘

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著者はクリニックを開いている医師。
発達障害の実例を、周りの困り感を含めて10例ほどリアルに表現してある本である。

もちろん、発達障害の概念などについては一応の解説はあるが、この本のメイン部分は実例のリアルさと、それに対する解説である。

読み物としてもおもしろい。
リアルさ、特に著者自身の困惑具合がコミカルに感じられるほどだ。

だが、真面目さも十分なので嫌な感じは全くしない。
筆致も軽く、ぱぱ~っと読める。

発達障害者が周囲の協力を得ていく過程などを読むと、「世の中捨てたもんじゃないな」とも思う。

発達障害をなぜ社会が理解したほうがいいのかと言った観点も含まれており、特に家族や人を雇用する立場の人に読んで欲しい本である。

当事者にとっても、当事者が気をつけたらいい部分が「他人の話」ならわかりやすいかもしれない。
本人向けの支援の求め方、巻末にAQテストなどもある。



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書籍紹介

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定型発達者の共通認識の成立に関する一考察

ちょっと前稿で「共感」と「共通認識」の関係について説明不足の感があったので、補足として本稿をアップしておく。


さて本題、


悲しそうな顔をした人がいたとする。
それに対して自分があたかも「同様の表情」をしたときのような反応をするニューロンがあるという。

そのため、他人の悲しさを、あたかも自分が同様に悲しいかのような感じ方が健常者ではできるらしい。

(それを「共感する」というらしい。)


(ちなみに自閉者では「顔に出る感情の感知」すら難しい場合が多いようである。少なくとも私は超苦手である)

で、

「ミラーニューロン」というのがそのニューロンの名前なのだが、

元々はマカクザルでみつかった、他者の動作に「あたかも自分がやったように」反応する運動性ニューロンなのである。

発見や研究の過程などが知りたければ書籍を読んで欲しいが、とりあえず概略だけ説明すると、

その運動性ニューロンは人間においても存在することがほぼ証明されていて、人間の場合では情動においても「あたかも」自分がその感情を感じたような反応を示すことがわかっている。

で、それと共通認識がどう関係するかというと…

健常者の場合、本当に「共感」は脳内で起こっている現象のため、ある場に二人以上の人間がいて活動している場合、脳の活動として「私たち」が真に(少なくとも脳の反応上は)存在するということがいえると言うことだ。

意識上の「概念」として「私たち」が存在するのではなく、「私たち」が真に存在し、感知可能なのである。


これは私にとってはとても驚きだった。


そこで私は下記のように考えた。

健常者間において、ある場において、行動、情動に関して、「私たち」が存在するということは、すなわち認知されたものは「私たちの認識」=「共通認識」となる。

この体験を健常者は数多く積むことによって、「私たちの認識」が常にあるということを無意識に学習するだろうと。

この仮定が正しければ、

ある集団(あるいは文化)における「共通認識」というものは各個人の「感覚共有」体験に応じ:すなわち経験の多少と共感性(感覚共有能)の高さに応じ、「存在するもの」(あたかも実感できるもの)と認識され得るのではないだろうか。

というのが私の考えだ。


さらに私自身の自閉症者としての実感から類推するに、自閉者では少なからず「共通認識」が認識されにくいように思うが、それは「経験」以外に頼るものがなく、「実感」できるものではないことがその要因になっているのではないかと考える。

また、自閉症者の社会性の障害に関しては、想像力の障害が原因となっているという人もいるが、それよりはむしろ単に「共感性」の不足が原因となっているように私には思える。

===========

自閉症とミラーニューロンの働きに関してはその関連性は指摘されるが、まだまだ研究途上のようだ。ただ、健常者に関しては、研究はある程度進んでいるようである。

というわけで、健常者=定型発達者の感じ方、考え方に関しては、その研究からある程度のことがいえるのではないかと思うわけだ。
ちなみに「共通認識」や「集団意識」などが「存在する」可能性は社会学・哲学にも大きな影響を与えることは予想に難くないだろう。



参考文献:
「ミラーニューロン」ジャコモ・リゾラッティ(紀伊国屋書店)
「ミラーニューロンの発見」マルコ・イアコボーニ(早川書房)


ミラーニューロンミラーニューロン
(2009/05/19)
ジャコモ ・リゾラッティコラド・シニガリア

商品詳細を見る


ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice)ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice)
(2009/05)
マルコ イアコボーニ

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定型発達者はなぜ「世間」「みんな」を根拠に主張するか その2

<その1はこちら>

さて、定型発達者がなぜ世間とかみんなとか(普通ってのもあったな)を根拠に主張するのかを前回考えてみたのだが、

コメント欄で「口実としての”みんな””世間”」があるということが話題になった。

マルマルさんがそういうときの心理について、まとめて書いてくださったのでそれをまずは引用する。



ちなみに定型者が「みんな」とか「世間」とか言う潜在心理には「めんどくさい」という本音が潜んでいると、私は思っています。

■いちいち「私は」「僕は」という主張がめんどくさい。
■「私は」と言ったからには、自分の発言に責任もたされるようで、めんどくさい。
■1対1の論争がめんどくさいから「みんな」「世間」でまとめて封じ込めたい。
■「私はこう思う」などと主張して目立ってしまう事がめんどくさい。
■話を早く終わらせたいときに、つい言っちゃう傾向。



なるほど、である。


で、ここで問題になってくるのが、定型発達者(非自閉者)は「みんな」「世間」で封じ込められやすいということだ。


「みんな」「世間一般」と言う根拠で


「そうなのか~、納得」となりやすいのだ。

(時として、渋々納得ってこともあるだろうが)


その理由は、前稿でも書いたが、やはり「みんな」「世間一般」などを想定できてしまいやすいという脳の仕様なのではないかと思う。


これは自閉者ではどうしてもその傾向はグッと低くなる。
(そうだ、共感性能が低いのだ)


で、逆に腹が立ってくる場合さえある。



さて、ちょっと視点をかえて「みんな」「世間一般」等で主張する側の傾向を考えてみよう。

子供が何かをねだるときの

 「みんな持ってるから」

を初めとして、


個を主張するのが面倒な場合の自己主張の根拠としての「みんな」「世間一般」

そしてさらに集団からの要請との根拠としての「みんな」「世間一般」


一見違うように見えるが、

ここで視点をまた「主張される側」に変えてみる。

すると

「それを根拠として認めたくなる傾向」というのはきわめて連続的なモノだとは考えられないだろうか。


共感性の高い人ほど、「そうか~」となりやすい傾向にあると思う。


さらに反転して主張する側に考えを戻すと、

やはり、共感性の高い人ほど、「みんな」「世間一般」の存在を無意識に感知しやすいといえる。


すなわち、


共感性の高い人ほど、「みんな」「一般」という根拠を「本気で」主張することになるだろうと考える。


となると、口実と意識的に認識しての「みんな」「世間一般」を根拠とした主張か、本気で「みんな「一般」を論拠にするかというのは完全には弁別できないのではないかと思う。

それこそスペクトラム状になっているといったところだろう。


前稿のコメント内でマルマルさんがこうも述べられている。


定型に生まれ、生まれる前からの流れに物心ついた頃から乗って「それが自然」と生きて来たことに関しては、つい「世間は」「みんなは」と言ってしまいがちですが、…




定型発達者はあまり意識して「みんな」「世間一般」を主張しているわけではないのだ。


それを知っていおいた上で「面従腹背」なり「うけ流す」なり「意見を受け入れる」なりといった、対処を考えていかないと、いたずらに対立を生んだり、定型発達者を困惑させるだけの結果になることも少なくない。


「やみくもに反論するのは」は必ずしもアスペルガー症候群者にとってメリットを生むことではない。


<おまけ>

もちろん、この文章が読めない段階の「アスペルガー児」に対しては、
大人の側が寄り添うかたち
(すなわち、アスペルガー児の疑問を解いていくかたち)で
社会の多数派のやり方を教えていく必要があるだろう。




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定型発達者はなぜ「世間」「みんな」を根拠に主張するか その1

定型発達者は



「みんなそうなんだから…」
「世間一般ではそうなの」



という主張の仕方をしばしばする。


アスペルガー症候群者では、それに対し「???」と思った経験がある人は少なくないだろう。



特に親が定型発達者の場合、


「みんなそうなんだからそうしなさい」

的なことを言われて、「みんなって誰?」「世間って誰」と疑問に思い、




「みんなって誰のこと?」

とか、

「あなた(かーさん)がそう思うんでしょ」
とか

「それはあなた(かーさん)の押しつけでしょ」

などと口にして、



「減らず口をたたくんじゃない!」(怒)

とか、

「話題をそらさないの!!」(怒)



ってな目に遭遇することもままあるようだ。

(学校で教師も多用するような気がする。)



さて…


社会に出てもこれに類することは多々あるので、


「みんな」「世間」を根拠とする主張で不愉快な思いをした人は少なくないと思う。



しかし、定型発達者は、


アスペルガー症候群者が、「世間さま」とか「みんな」という主張の根拠がわからないということが「わからない」ようである。



結果、こういった「世間さま」を持ち出した論議になるとアスペルガー症候群者も不愉快、定型発達者も不愉快という、ドツボにはまる。



これは両方にとって得なことは何もない。



さて、なぜこんなことになるか考えてみる。



定型発達者の場合、他者と共感するシステムが脳に備わっているが為に、ある種「錯覚(あるいは幻想)」として「共通認識」が自動的に「想定」されてしまうようである。


まあ、とどのつまり、そういった「認知」の仕組みがあるとしか言いようがないのだが、



定型発達者は「世間さま=共通認識」という発想から自由ではないのだ。


それゆえ、


「世間一般」「みんな」に疑問をはさまれると、


定型発達者にとっては、それが

「”あるもの”と認知されてしまっている」

ものなだけに、


「減らず口」
とか
「話題のすり替え」


などと、悪いようにとってしまうのだ。


共同感という「心地よい錯覚」が崩されるので不安になるというのもあるかもしれない。



だから、アスペルガー症候群者のとれる対策としては、「世間では…」「みんな」という意見に対しては、少なくとも表面的には逆らわない方がいい。



定型発達者にとってはそれは「あるもの」なのだ。否定されて嬉しいはずがない。


そこんとこは理解してあげよう。



だからここは面従腹背大いに結構!ということで、乗り切るべきだろう。



ただ、とりあえず、服装や言葉遣いなどのTPOに関しては、乗っかっておいた方が無難である…ということも覚えておいたほうがいい。なぜなら、この世は定型発達者主導の社会なのだから。


それをわかった上で、外れるかどうかを選択をする方がアスペルガー症候群者にとっては精神衛生上いいだろう。


もちろん、法律の許す範囲内でということは言うまでもないが。



=========

ちなみに、定型発達者の共感のシステムに関しては、「ミラーニューロン」の発見を発端に、脳科学がかなり解き明かしつつあるようだ。

=========


最後に定型発達者の皆さんに向けて…


極力「世間」とか「みんな」を根拠にした主張はしないで欲しいと思うし、それを無理にわからせようとしないで欲しいと思う。

アスペルガー症候群者の方は理不尽と感じるだけなのだから。

「私は…」で主張してくれた方が、よっぽど分かりやすいのだ。


どうしても「多数派の考え」を理解して欲しい時には、

「こうやったら、こう思われることが多いと”私”は思う。」

とでも言ってくれた方がアスペルガー症候群者の反発が少ないだろう。


その2はこちら




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待望の?
定型発達者研究

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プチ講演をしてきた~発達障害の医療に何を期待するか~

ちょっとしたご縁があって日本外来精神医療学会という学会の、大阪大会で、15分ほしゃべらせていただいてきた。

分科会のひとつ、「ええやんちがっても、広汎性発達障害への支援、大阪での実践」のなかで、支援の専門家や医師の講演に混じって、当事者からの意見として、

「発達障害の医療に何を期待するか」と言う題で下記のような事をしゃべってきた。

以下その内容だいたいそのまんま。
(多少アドリブが入ったところは抜けている)


●さて当事者として思うのは第一に、適切な診断が出来る医療機関が増えて欲しいということです。現在、とにかく医療にたどり着くまで大変。というのがあるんです。

発達障害者支援センターに行って、発達障害の診断可能な医療機関を教えてもらう。その後、診察予約に何ヶ月…という感じですね。
それがネックになって診断を受けるのを諦めている人も数多くいます。

当事者が、どうしても発達障害について熟知した先生に診て欲しいと思う一つの理由として、一見社会適応できている発達障害者の精神症状は軽く見られやすいということなんですね。

私など、たぶんここで話しているのを見る分には「アスペルガー症候群らしからぬ」当事者だと思いますが、医療機関にかかっても、ここでお話しているような「社会適応モード」でつい話してしまうんです。

社会適応モードってどういう感じ…かといえば、

うちの息子はいうんです。「あんた、門から一歩出ると顔が引きつってる」

というようなことです。

まあ、慢性ニコニコ、愛想良く…、表情もあり、話す言葉に抑揚もありという感じなんです。定型発達者なら普通のことですが、これはアスペルガー症候群者には相当の努力なしにはできない。


つまり、これはアスペルガー症候群当事者の地の姿というか生来の姿とは遠いものになってしまっているんです。完全に対人交渉用に付け足したものなんです。

実は今もここでこうやっているだけでかなり顔の筋肉が疲れつつあるんですが、まあ、それはちょっとおいておいて

私がどこで精神科の医療を受けようかと考えたときのことをお話します。

ちょうど息子のアスペルガー症候群が分かった直後でした。医療機関で紹介された参考書籍を読んでいて、私もアスペルガー症候群の可能性があると思ったので、これは一般の精神科のクリニックではなく、発達障害の専門の先生がいる医療機関にかかりたいと思ったんですね。

もし、「社会適応モード」で受診したならば病状が軽く見られ、治るものも治らないかもと考えたわけです。

それで、発達障害の専門の先生のいる今の病院にお世話になっているわけですが、

これ、実は本来から言ったらベストではない選択なんです。
なにせ自宅から遠いので通いにくい。

今の主治医は信頼していますが、自宅から近いところで発達障害を見てくれる先生がいたら…と、思わないでもないわけです。

ですから、これからどんどん発達障害を診てくれる臨床家の先生が増えて欲しい。
そう思います。

●さて二点目です。

現状、日本では、発達障害はある程度社会適応出来ていれば診断しないという風潮のような気がします。

社会適応状態が良ければ医療の対象にならないというのは、ちょっと待ってと言いたいんです。

片足のない人に関して、義足をつけて杖なしで歩けるから障害でないとするようなものではないでしょうか。

発達障害が脳の機能障害である以上、医療、すなわちメンテナンスが必要なのではないでしょうか。

特に就業など社会適応している人はストレスの高い場にいるのだから、逆に就業していない人よりもメンテナンスが必要なのかもしれないと思うんです。

でないと、不適応が外に出ず、家庭内ででちゃうとかいうこともあり得るのではないかと思います。

じゃ、メンテナンスって何?って言えば、発達障害に理解のある専門家による必要に応じたカウンセリングなどです。

医療カウンセリングが必要に応じて「通いやすいところで」「通えるような医療費で」、受けられることが出来るようになって欲しいと思います。

●そして三点目。

不適応に関する対策ですね。
それはグループワークだったり、それからソーシャルスキルトレーニングだったり。
これもまた医療の一部として、普及して欲しいものです。

機能障害の改善という観点から考えれば、これはハビリテーションなんです。だからこれは、是非医療の分野が主体となってやって欲しい。

その中でまず、大事なのはソーシャルスキルトレーニングだと思うんです。

今まで自助会に参加したり、今では自助会を主宰したりしている関係でかなりの数の当事者と会いましたが、

特に社会適応状態が良くない方は、とにかく基本的なソーシャルスキルが出来ていない人が多い。声の抑揚、音量、挨拶のしかたなど、ごく簡単なことです。

それはごく簡単な講習的なもので何とかなると思うんです。でも、それだけでは社会適応はできない。
となると、それなりに高度なソーシャルスキルですが、こちらは深く当事者の内面と関わってきます。

アスペルガー症候群の特質から、本人が理屈で納得出来なければ、形だけの実行は出来ない。ということなんです。



今、現状、私たち当事者がもっとも欲しい情報は「定型発達者と、発達障害者、どう感じ方や考え方が違うのか」なのです。

社会適応するためには必須の情報です。

これ、情報がないんです。

私、インターネット上で最近流行のブログをやっていまして、いちばんの人気カテゴリーは「定型発達者研究」とシリーズものです。

当事者としてはそれだけのどから手が出るほど欲しい情報なんですが、情報にぶち当たらない。

まあ、それでうちのブログが大繁盛しちゃうわけですが、もっと医師や心理士など専門家の意見も聞きたいなあと思いますし、もし既成の情報があったら欲しいところなんです。

なぜ、そういった情報が必要かというと、これがわからないで丸覚えでやってしまうと、理詰めでしか納得できない私のようなアスペルガー症候群者は、適応するのにストレスが大きくなってしまうんです。

とはいえ、定型発達者にとって「当然」のことなだけになかなか表に出てこない。
たぶん、今だ集積されていないんだと思います。

そこで医療現場の出番です!

医師の皆さん、心理士の皆さんはいちばん発達障害者の内面を知ることのできる存在だと思います。

ですから、大人の発達障害について、定型者とアスペルガー症候群者の感じ方、考え方の違いについてサンプリングできるのは医療現場は最適な場だと思うんです。

医師や心理士の先生方に、サンプリングしていただいた結果をこのような学会などで集積していただき、「PDD者にわかる形」で、必要なソーシャルスキル情報をピックアップして、デイケア・ソーシャルスキルトレーニングなどに生かしていって欲しいし、できればテキストの様な本になってくれればありがたい。

また、そういった情報を生かした支援の方法論をこれからどんどん充実させていって欲しい。そう思ってやみません。



(挨拶部分は割愛)


聴衆は基本的に精神科医師と精神科コメディカル。 
約200名といったところだろうか。


…って、そんなところで、図々しくも、医療に対する期待…と言うのを多少過大気味に主張してきたわけだ。


にしても、抄録見て、発達障害が大きく取り上げられているのにびっくり。
午前の講演も発達障害がらみ、午後の一番大きい会場も発達障害関係。

関心の高さが窺われる。


正直、今回の講演を引き受けたとき、実は後から「しまった」と思った。
なにせ専門家相手である。何をしゃべったらいいんじゃい?って感じである。
「発達障害の医療に何を期待するか?」なーんてタイトルは、依頼者と話していてついノリでポ~ンと口から出てしまったものだ。(大汗)

いいんだろか、こんなで…

とはいえ、なんとかかんとか考えれば出てくるもんだ。
頭は生きているうちに使わなきゃいけないと再認。

しゃべってみると、またやりたくなるのが講演というものだ。

(っつうわけで、ご依頼歓迎です)


しかし、国際会議場なんて、はじめて入ったなあ。
普段はいる機会なんてないもんね。
なかなか楽しい体験だった。


しかし…作業所の即売会(クッキーやパウンドケーキなど)があるのには驚いた。
熱心だなあ、知的障害者関係の団体は。
全国団体だもん、すごいよなあ。


この辺、社会性の障害があるPDDでは団体を作ることも難しいだろうなあなどと言うことも考えてしまった…。


それはともかく、行きがけ、乗換駅の天満橋でちょっと時間をつぶしたのだが、そこで見た、「天満橋のたもとから見た中之島」という景色は、水都大阪を象徴するような景色だなあと思った。

大阪に来て5年たつが、こういう景色を見たのは実ははじめてなんじゃないだろうか。

なんか水辺がとっても気持ちよかった。




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