さて、発達検査の予約をしていた1月14日が翌日にせまった13日。
保育所から帰ってきたミチャポンに、翌日、N小児科へ行くことを告げた。
前の印象が良かったのだろう。喜んだ様子で、夕食後は翌日着ていくものをあれやこれやと選んで決めていた。
そして、夜のお遊びもそこそこに切り上げ、自主的にパソコンをシャットダウン。風呂に入って、素直に寝た。
いつもとは大違いである。
(いつもはなかなか遊びが切り上げられない、なかなか寝ないとった時も多い)
さて、14日朝
珍しく私より早く起きて着替えている。(ミチャポンの部屋には目覚まし時計もないのに!)
予約は10時。
N小児科までは徒歩30分の道のりである。
9時20分に出発するつもりで用意をすすめる。
朝食をそそくさと済ませ、9時には出かける準備万端で、自主的にテレビを消し、コートまで着ているミチャポンである。
私のほうも保険証や診察券等の確認をして時計を確認したのが9時10分をまわったかどうかというとき。
電話のベルが鳴る。
N小児科からだった。
臨床心理士が体調不良で欠勤ということで、今日の予定は申し訳ないが中止、予約の変更をということだった。
ま、仕方ない。
代わりの予約を25日に決め、電話を切る。
電話を切ってはたとミチャポンを見る。
まずい…
完全に行く気になっている…。
ここで言い方間違えるとパニックだ。
発達障害児は突然の予定変更に弱い。
私は慎重に言葉を選んだ…つもりだった。
といっても、代わりの予定を確実に伝えるくらいしか手がないのだが…。
「みーちゃん、今日ね、検査の先生が病気でお休みなんだって、だからN小児科へは今日は行かないで25日に行くことになったからね。今日は保育所に行くよ。」
ミチャポンはちょっとうなだれたようだった。
が、泣きはしない。
保育所は9時半スタート。十分に間に合う時間だ。
さて、保育所の準備だ。
私は保育所用の着替えバックに中身を入れるべくタンスに向かった。
保育所へいく準備を5分で整え、ふと、周りを見回すと、茶の間にミチャポンがいない。
あれ????
トイレかな???
でも、さっき行ったばっかりだよな???
外に出た様子もない。
もしやと思い、ミチャポンの部屋をのぞくと、布団が盛り上がっている。
布団の中だ!
「みーちゃん、なにやってん?行くよ!」
そう言いながら、布団をはぐと、突っ伏して泣きべそをかいているミチャポンがいた。
あああ…
「行きたかったんだよね~」
「○○さん、25日に来てねって言ってたよ」
「(保育所の)S先生も待ってるよ」
何を言っても動かない。
返事もしない。
ただただ無言で泣いている。
このままでは保育所に遅刻だ。
手を変え品を変え、ミチャポンに声をかける
…
動かない。
ほとほと困ったところで、タヌキから電話が入る。
私は電話のイヤホンマイクを装着し、タヌキに経緯を説明する。
狸「テレビだ、テレビで気をそらせ!何かやっているだろ」
急いでテレビをつけるも…幼児タイムはもう終了したあとだ。
猫「だめ、9時半すぎたらろくなのやってない」
狸「こないだ録画した”クマのプーさん”だ!あれをかけろ!」
果たして…
プーさんの音声を聞きつけたべそかき顔のミチャポンが茶の間に顔をのぞかせる。
あっという間に顔が明るくなる。
ミ「こないだみたの?」
猫「うん、録画してたの、続きみたい?」
ミ「うん、みたい」
猫「じゃ、保育所から帰ってきたら続き見よう」
ミ「うん」
猫「じゃ、保育所行こうか」
タヌキの作戦大成功である。
かくして、にこにこ顔に戻ったミチャポンは10時出発という重役出勤で保育所へ登所したのでした。
映像や音声に気をとられやすいという広汎性発達障害の特徴を逆手にとったパニック脱出作戦の一幕でした。
私は、ほっとして、コーヒーをすすりながら
しっかし、タヌキ、よくわかるなあ…
ほーんと、似たもの親子だよな~
と、改めて関心したのでした。
そんなこんなで、検査は延期、ミチャポン療育への道はまだ遠い?

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