第57回アスパラガスの会参加登録開始のお知らせ

皆様こんにちは。

真夏の太陽が照りつける中、7/25に第56回アスパラガスの会も無事終わりました。
ご参加の皆様お疲れさまです。


さて、次回第57回アスパラガスの会のご案内です。

第57回アスパラガスの会開催概要



とき:2015年月8月22日(土) 午後2時~午後3時45分

ところ:JR大和路線・近鉄道明寺線 柏原駅徒歩数分の公共施設

参加費:100円(通信費・資料代等)

申込期間 2015年7月27日(月)~2015年月8月10日(月) 

テーマ:自分のクセ、人にどう説明しようか?

ちょっと変わったところ…いわゆる特性というものですが、場合によっては人に説明したほうが円滑な関係が作れる場合もあります。そういう場合、どういったところに気をつけて説明すると相手にとって理解しやすくなるのでしょう?


定員:25名(先着順)

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日本の夏、伊達巻の夏…えっ?

datemaki.jpg

皆様こんにちは。狸穴猫です。

タイトルで「えええ?」と思われた方もいらっしゃると思いますが、狸穴猫はこのことろ伊達巻の研究に励んでいます。

5月頃でしょうか、たまたまスーパーで鱧のすり身を目にして、ふらっと買ってしまってからさて何を作ろうかなあと我に返り、全くいい加減に適当な配合で伊達巻を作ってみたらこれが結構家族に好評だったのです。

これはお正月なびのネタになるなあと思い、レシピ作成に邁進しているというわけです。/p>

よく出回っている伊達巻のレシピは”はんぺん”を使ったものが多く、何度か作ったもののさほど好みではなかったので伊達巻は作らずに買う派だったのですが、生のすり身でうまくできるとなれば話は別というわけで、暑さにめげず冷房のない台所に立って伊達巻を数日に一度ほど焼いています。

珍しく夏場にフードプロセッサーも活躍中。鱧のすり身が手に入るとは限らないので手に入りやすいものでトライしています。

配合はほぼできあがっているのですが焼き加減が結構難物で、うまい焼き色を安定してつけるための焼き方をみつけるべく試行錯誤を繰り返しています。

そんなわけで、今年の夏はおもいきり開け放した台所に「日本の夏…」で有名なこわもてパッケージの蚊取り線香を焚きながら、伊達巻の夏をしているのです。

 

 






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異才発掘プロジェクトの特集番組(ETV特集)をみて考えたこと(2)

ETV特集の異才発掘プロジェクト番組の感想2発目いってみる。

1発目はこちら

ASDあるある姿勢

前回ネタバレの問題があるので後半に回したが、番組冒頭部分の中学生の子の登校シーンがやはりかなり気になる。

何が気になったかというと身体である。典型的な自閉っ子あるあるの姿勢だ。

首が前傾しやすく、かかとが浮きやすい...といったもの。

もっと端的にいうなら、下の本の表紙の右のシルエットそのまんま。

正直な感想として、身体しんどくないのかなあ?疲れないかなあ?と思う。

番組に映る他の子の様子も、座っている状態で上体をキープできる程度の体力はあるようだが、上のようなあるある姿勢の子も多い、まっすぐ向くのがちょっとしんどそうだったり、そうでなければ身体が固そうな感じがする。

そして番組中で冒頭でてきた中学生の手をもむような「くしゅくしゅ」という動作(この映像は中盤)、あれはいわゆる自己刺激行動の類だろう。番組中では彼にとってだいじなもの...という扱いになっていたが、本当にそうなんだろうか?という疑問がわいてきた。

というのは、身体の一部を無意識に動かす...実は私も小学生の頃までは多少あったし、PTSDで調子が非常に悪かった数年前まではときどき出てきた現象だ。私はほぼ脳みその調子が悪いかどうか、余力の状態などのバロメーターだと思っているからだ。

話をすすめよう。

確かにユニークで才能のある子たちなのだとは思う...が、もし彼らの身体がもっとラクになったら、もっとその才能を発揮しやすいのではないだろうか?などということを考えてしまった。

イカスミパエリアの授業で冒頭の中学生のパニックシーンも出てきたが「パニックをとがめられない」というのは必要なことだろうが、「起こさない」ほうが本人にとってラクだと思うのだ。

最後の方で「障害」を否定するようなセリフがちょっとだけ出てきたが、そこを否定してしまうと身体面の改善に向かいにくいのではないか?という若干の危惧を感じた(まあ、部屋のシーンでバランスボールがチラッと映ってたし、そっち方面もやってるかもだけど)。

身体の問題や感覚の問題は、本人にとっては当たり前になってしまっているし、他者との比較もしにくいので、負荷がかかっていてもなかなか気がつきにくい。そして、支援者によっては「特性」として変わらないものとして扱う場合もあり、そうなるとなかなか改善という視点がでてこずに、「指摘したり揶揄したりしてはいけない」というだけの扱いになってしまうことも多い。

だが、身体がラクになると、心身ともに余裕ができてやれることの幅が増える人は多い。

感覚統合療法、臨床動作法、各種のボディワーク(フェルデンクライスや操体法、気功、ヨガやピラティス等々)、とれる方法は結構最近豊富になってきている。

まあ、昨今は構成論的発達科学という東大が中心となってやっている文部省肝いりのプロジェクトで感覚統合について重要視しているようだし、もしかしたら番組中で出てこなかっただけかもしれないが、冒頭の印象的なシーンといい、そういった身体方面へのアプローチもあってほしいと思わせる映像がたくさんあった。

異才発掘というプロジェクト

番組映像を見ている限り、なんとなくこの子たちを応援したくなってくる。まあ、魅力的な子どもたちが多いというのもある。600名の応募から選ばれた15人、そりゃかなりユニークな子たちだろう。

ふと、選ばれなかった子どもたちはどんな子らなのだろうと疑問がわいてきた。

応募して選ばれなかった子だけでも585人。応募にはアピールポイントがあることが求められるから、ある程度アピールできるポイントがある子たちである。もちろん実験的なプロジェクトであるから人数は限られる。それ自体どうしようもないことではあるが、どんな選考基準だっただろうというのは気になる。

そして、もう一つ、ユニークな子どもたちが異才発掘を目標に集められ、適した教育を受ける機会に恵まれたとしても、もしその子たちが何らかのきっかけで異才としてではない社会との関わり方を望むようになったとき、そういった方向転換を本人、周囲が柔軟に受け入れられるような教育であって欲しいとも思った。

「異才」という言葉もまたスティグマになってはならないと思う。

なぜ彼らは学校環境になじめなかったのか?

ROCKETのQ&Aページでは「学習の機会が奪われている」ということが選考要件であると書いてある。

ここで疑問がわいてくるのは、なにが彼らの学習機会を奪っているのか?ということだ。

まあ、学校とはかけ離れたハイレベルの勉強をしていれば、学校の授業がほとんど復習でしかないということはあり得るだろう。日本の義務教育下では飛び級などの制度もないのでつまらない時間を過ごさざるを得ない...それはそれなりにだるいかもしれない。

しかし中盤のサンショウウオ少年が学校に行けなかったのはどうやら聴覚過敏が主な理由のようだ。「多数の普通にあわせた画一的な教育」が彼の学習機会を奪っていたとはいえないだろう。

ノイズキャンセリングツールの出現をまたなくても、周囲の音響環境がもうちょっと良かったら、彼は学校に行けていたのかもしれない。

(鉄筋コンクリート造りの標準的な学校の校舎は最低の音響環境であることが多い。コンクリートの壁に塗装しただけといった硬質の壁に大量のガラス窓、そしていたみにくいようにだろう、これまた硬質の床材。教室も廊下もガンガン反響してください、定在波(詳しい話はまた別記事にするが、ある条件で発生する減衰しにくい不快音)もどうぞ発生してくださいといっているようなものである。そこに子どもたちの賑やかな声が...となるわけだ。)

ユニバーサルデザインってのが花盛りだが、学校の音響環境こそユニバーサルデザイン化したほうがいいのでは…と思う。

彼らを支えるのに足りなかったのは何だったのか?

映像を見ていると結構楽しそうだ。そこから考えるに彼らにとってこのプロジェクトは意味があるのかもしれない。だが、なぜ彼らにこのプロジェクトが必要だったのだろうか?

番組中で中邑教授が指摘している「さまざまなルールや時間制限」ももちろんあるのだろうが、どうも私にはそれだけとは思えない。

料理なんてのは家庭でできることだ。そして料理の際に感じた疑問を調べて世界を広げていく…というのも家庭でもできる。実験や工作や工芸だって昨今は材料がとても手に入りやすい(40年前に比べたらもうパラダイス!自由研究材料の調達ができるショップのまとめはこちら)。そりゃ多少の費用はかかるが、正直「ROCKET」でなくてはできないことではない気がする。家では学校ほど時間には縛られるとも思えない。

感覚対策、視点がせまくなりがちなことへのアプローチ、周囲との軋轢をうみやすい誤学習を発見・修正していくこと、そしていろいろな生活体験を積むこと…そういうことでかなりの部分をカバーできるような気がするのだ。

まあ、変人色の濃い家庭でないとクセのある子どもたちにそういったアプローチをするための知恵が蓄積されていない部分はあるだろう。

学校を補完するなにか?が必要であるとするなら、それはシステムを作るのではなく、補完をやりやすくするための知恵や情報の提供をすることなのではないだろうか?

とまあ、こんなことを考えた。

番組そのものに対する感想

ずいぶんいろんなことをてんこ盛りにしてくれたなあ...です。

おかげで感想がやたら長くなってしまったw。

 

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異才発掘プロジェクトの特集番組(ETV特集)をみて考えたこと(1)

先日紹介したETV特集の異才発掘プロジェクト、本放送を視たので感想を…と思っていたが、一見「うまくいってるね、よかったね」ってなつくりに見えるが、正直いって重いテーマがてんこ盛り。

学校教育の問題、家庭環境の問題、プロジェクト自体の矛盾。

感覚の問題、身体の問題、誤学習の問題…とまあ、考えさせられることがいっぱいだ。なかなか奥が深い番組だったと思う。

ってなわけで感想が長くなりそうであるがとりあえず書き始める。

今日はとりあえず番組で何回か繰り返しでてき出てきた「友達」の問題、そして、中盤で出てきたノイズキャンセリングツール使用に関する部分について書いてみる。

みんな仲良くの呪縛?

発達障害児者ではコミュニケーションの問題が幼少期より浮上するケースは多い。そして、本人も親御さんも「友達ができない」という問題に悩むケースは多い。

確かに趣味の範囲がかけ離れていたりすると話題が合いにくいといった問題はあるかもしれない。だが学校で友達がいないことが居づらさや不登校にまで繋がるというのはどういうことだろう?

「友達はいなくてはいけない」「みんなと仲良くしなくてはいけない」というような思いこみがありはしないか?「みんな仲良く」幻想が彼らを縛っているのではないか?ということを思わないではられなかった。

つまり、何らかの誤学習が絡んでいないか?という

秀でたところをのばしていく中で「変っている」といわれることを「外からの評価」として自分の内面が影響を受けないようにするのは別に悪くは無いことだとは思し、彼らにとっては救いになったかもしれない。

ただ、彼らの中の誤学習しやすさというものが解消されていなければ、あるいは自分で誤学習を修正できるようになっていなければ、同様の「自分を縛る幻想」が現れてしまう可能性は依然あるだろう。

プロジェクトではそういったところへのアプローチはあるのだろうか?

そんなことが気になった。

ツールの利用と学校の理解

さて、次は過敏対策ツールの問題

番組の半ばで、ノイズキャンセリングヘッドホンやタブレットを学校で利用することを中村教授からすすめられて、使用するようになり、学校での授業参加ができるようになってきたという話が出てきたが、この部分をみた時、私のアタマには最近あるお母さんから聞いた話が浮かんできた。

掲載許可を取ったのでちょっとその話を紹介する。

B君は6年生になる発達障害を持つお子さんで、支援級に在籍してはいるが2教科を除き授業は交流級で受けている。

だが、6年生になったあたりから聴覚過敏がひどくなり、授業を受けれないことが以前より多くなってきた。

そこで、聴覚過敏対策として、ノイズキャンセリングヘッドホンを使用しはじめ、B君もヘッドホンを気に入ったので、学校でも使用できるようにと、診断書を添えて学校に使用できるようお願いしたものの、他のお子さんや保護者への説明の問題を

普通級での使用について「他のお子さんや保護者への説明」「今までなしで過ごしてきたのだから」などという理由で学校側から難色が示されたため、お母さんは教育委員会に穏便になんとかならないかと相談、その後学校側からルールを守って使用するという条件付きで許可するといってきたという。

Bくんはその知らせに喜び、俄然勉強への意欲もわいてきて、お母さんも少しほっとした様子だった。

だが、フタをあけてみたら支援級の担任が作成したルールがとんでもなかった。

nc_rule.jpg

このようなものになったのは、「将来ヘッドホンがなくては生きていけない子になっては困るから」といった理由だそうだ。

これでは使用許可といっても意味がまるでない。

ショックだったのか(とは思う)Bくんはその後、とうとう学校へ行けなくなり、さらには起き上がれないといった状態にまでなってしまい入院加療を余儀なくされている。

Bくんのケースはある意味最悪のケースであるが、学校の現場はまだまだ感覚過敏に関する理解が進んでいない場合もある。

この番組の中で出てきた小学生のうまくいったケースの話を見ながら、もし、中邑教授の薦めや、教授自ら学校へ出向いての協力要請がなかったら、そんなにあっさりツールの使用が許可されただろうか?

Bくんのケースを思い浮かべながら私はそんなことを考えてしまった。

もちろん、こういった番組でさまざまな対策ツールが紹介されることは、その使用が広がるきっかけになるだろうし、後押しにもなるだろう。

だが、現実問題としては交渉に難儀するようなケースもあるということもまた事実なのだ。学習障害の場合のタブレットの利用にしても結構難儀するといった話も時折聞こえてくる。

まあ、別に学校の先生ばかり悪者にしたいわけではない。

というのは学校の先生は聴覚刺激には強い方が多いと思われるからである、学校の音環境が屁のカッパでなければ学校の先生をやっていられないだろう。聴覚刺激に強い人にとって聴覚過敏というのはとても理解しにくいものだとは思うのだ。

ノイズキャンセリングツールはじめ様々なツールによって日々の暮らしが楽になる場合は多い。しかし、学齢期のお子さんでその利用許可を学校に求める場合は、素直にいくケースもある反面、学校との交渉に難儀するケースもある。

ノイズキャンセリングツール、アーレンレンズやサングラス、タブレットなど、各種の補助ツールの利用が容易になれば、生活における負担が格段に少なくなる。学齢期は基本学校での生活時間が長く、環境を選びにくいことから負担の軽減は切実になんとかしていかなければいけない問題だろう。

おまけ:去年作ったものだが聴覚過敏体験サンプル動画なんてのもあるので、もし人への説明に役にたつなら使っていただいて一向に構わない↓。
自閉症スペクトラム児者の聞こえ方を疑似体験してみる動画)

 

続き、異才発掘プロジェクトの特集番組(ETV特集)をみて考えたこと(2)はこちら

 

 

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