「豆腐メンタル」のバリエーションを考えてみた

昨日ツイッターで「豆腐メンタル」に関するツイートが回ってきた。

どこぞのバーで、どこぞのカップルによって「おぼろ豆腐メンタル」なる新語がつくり出されたらしい(下記参照)。

https://twitter.com/koikekazuo/status/790792940582899712

 

豆腐メンタルというのはまあ、メンタルの弱さを表現するときに使う最近の造語であるが、比較的批判的な意味で使われることが多い。豆腐メンタルと指摘されて気にする…なんてこともままあるようである。

 

おぼろ豆腐は結構好きなクチだが、これを見てふと私は考えてしまった。

豆腐って豆乳からつくるものの中で湯葉よりよほど使い道豊富だよね~。

豆腐の使い勝手が豊富なことはスーパーやコンビニで日常的に売られているということからも明らかだ。みそ汁の具、冷や奴、湯豆腐、鍋の具、白和え、麻婆豆腐などの中華料理、まんま使うのではないが油揚げや厚揚げの原料でもある、さらに工夫すればドーナツやアイスクリームの素材にもなるし、鶏ハンバーグに混ぜるのもいい。基本淡白で飽きない食材だし使い勝手は極めてよい。

豆腐とわかめのみそ汁

 

それ考えると...豆腐メンタルはひねくれやすい湯葉メンタルよりましかも...と。

湯葉は製造工程で豆乳から引き上げるときにひねれてしまいやすく、製造には熟練の技が必要だというのよくテレビの旅番組やグルメ番組でやっている。そして干し湯葉はうすくて堅いのでやたら壊れやすいし、水で戻しても結構破れやすい。意外に調理用途が狭いので家庭では扱いにくい(別に湯葉は嫌いではない、醤油とわさびで食べる刺身湯葉はかなり好きだ。)。

 

豆腐関連製品に連想が......

油揚げメンタル…日常いろいろ便利。

厚揚げメンタル…焼くだけで食い応えがある一品に。

高野豆腐メンタル…味染み最高!

腐肉メンタル…これはかなり破壊力が強烈だ。(腐肉:豆腐を発酵させてつくる臭いが強烈だが旨みが強い中華素材)

山雲丹豆腐メンタル….味わい深い。(山雲丹豆腐:九州の山間部の伝統料理、豆腐を味噌漬けにして発酵させて作るらしい) 

堅豆腐メンタル…早々カンタンにくずれない。(堅豆腐:高知、徳島、富山などのかなり堅めの豆腐)

豆腐干メンタル…煮ても焼いても崩れない。(豆腐干:豆腐を水切りして作る中華素材)

堅豆腐はン十年前に徳島にちょっと住んでたときに日常的に食べてたのだが、八百屋のおっちゃんによると「昔は縄で縛って運べるほど堅かった、最近は柔らかくなった」だそうだった。

これらから考えるに「豆腐メンタル=弱いメンタル」というのは、豆腐というと絹ごし豆腐を想像する人にしか共有されない概念なのではないか...とも思う。

 

そしてさらにスーパーで豆腐の近くにおいてある大豆加工食品に連想が波及。

納豆メンタル…粘りづよくていいかも?まあ、好みは分かれるけど。

おからメンタル…繊維豊富でヘルシー指向、そしてもともと崩れてるから崩しよう無い。

 

結局のところいったい何言いたいんだ?結論はなんだ?

とここまで読んでしまって損した気分の方向けに

「食材も人間も個性よね、活かすか活かさないかの問題だな」

ってな結論を無理やり持ってくることもできるが、ただ単に連想でずるずると芋づる式に出てきてしまったに過ぎない。

 

しいて結論というものがあるとすれば、

明日のみそ汁の具は「豆腐とわかめ」

というのが、昨晩パソコンの電源を切る前に私が出した結論である。

 

なお、これを読んだあなたが豆腐のみそ汁を食べたくなってコンビニに走ったとしても当方は一切関知しない。

 

 

▼山雲丹豆腐ってこれです。

 

 

▼こっちもよろしく、狸穴猫とアスパラガスの会が登場してます。

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第72回アスパラガスの会(11月26日開催)参加登録開始のお知らせ

このところすっかりブログ更新をサボっている狸穴猫です。
急に寒くなったかと思えば温かくなる…まあ例年のことだとはいえ、なかなか難儀なシーズンです。


さて、次回のアスパラガスの会、参加登録開始のご案内です。
11月が本年最終回となります。

 

第72回アスパラガスの会開催概要



とき:2016年月11月26日(土) 午後2時~午後3時45分

ところ:JR大和路線・近鉄道明寺線 柏原駅徒歩数分の公共施設

参加費:100円(通信費・資料代等)

申込期間 2016年10月25日(月)~2016年月11月13日(日) 

テーマ : 自己肯定感を高めるにはどうしたらいい?

定員:25名(先着順)


参加受付中 エントリーフォームへはこちらから

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第13回当事者研究全国交流集会[2016/10/09]でポスター発表してきた

昨日…2016年10月9日…、当事者研究全国交流集会というイベントに参加してきた。

スタッフとしての参加が主だったが、一応ポスター発表もしてきたので、内容をこっちにも公開。
ネタはこのブログで時々書いていた私の聴覚過敏に関する内容。
 
だが、ポスター発表となるとブログのように長々とかくわけにはいかないので、ダイジェストしまくり削りまくり(でもちょいと末尾にオマケのネタもつけた)で、発表スペースにおさめめたのであった。

 
以下は2016年10月9日に第13回当事者研究全国交流集会でポスター発表した内容です。

=ここから==================================

研究の発端



「自分の聞こえ方にはかなりクセがある」

そう意識したのは中学校二年生の頃だった。

ながら勉強耐性



時は昭和、深夜ラジオのトークを聞きながら勉強をするのが当時の中高生のありがちなスタイル。級友の間でもラジオ番組が話題になっていた。

あまり流行とやらに関心のない私もある夜ふと深夜ラジオとやらを聞いてみた。

が、ラジオの音声を聞こうとすると単純な計算ですら鉛筆を持つ手が全く動かず、手が動くときはラジオの声が全く耳に入らなくなる。

勉強に集中してくるとラジオの音が騒音でしかなくなり、気がつくとスイッチをオフにしている。

つまり「ながら勉強」が全くできない。

クラスメイトに聞いてみても誰もかれもが「うっそー!」「まじ?」というばかり。
 
軽い計算くらいならラジオのトークを聞いていても全く問題なく手が動く人が大半のようである。
 
「私の脳みそはきっと徹底的に”ながら勉強”に向かない脳みそなのだな」というのがそのときの結論である。

BGM耐性



お次は高校時代の話。高校生といえば興味を持つ音楽に幅が出てくるお年頃。勉強するときなどBGMがないのも寂しいのでいろいろ聴いてみたりもした。かなり色んなジャンルを聴いてみたが、その結果わかったことは、

1)人の声の入ったものは無視しにくいのでBGMには思いっきり向かない
2)好きな曲は聞き入ってしまうが、好きでない曲はすぐイライラしてくる。
3)大音量はとりあえず苦手。

「聞き流す」が苦手であるだけでなく「苦手な音の幅が広い」ようであることがわかった高校時代であった。

パソコンの動作音



どうもパソコンの動作音が気にくわない。

気がついたのは息子が中学生になりパソコンをいじるようになった頃。茶の間の端っこにあるヤツのパソコンの動作音が気になって仕方がない!

不快感に耐えられず

「そのパソコン消してくれ~」

と、自分は別のパソコンのキーボードを叩きながら言うのであるから、音が気にならない息子にしてみれば全く迷惑なはなしである。

だが、不快なものは不快である。我慢しているとそのうち頭が働かなくなる。
その後パソコンの場所を変えたために問題は消失したがひとつ気がついた。

パソコンの動作音といえば放熱用のファンの音とハードディスクの音がほとんどだ。

どちらにしろモーターが回っている。モーターの回転音はかなり個性があるのでその違いがこちらの脳みその動作にも影響するようだ。

換気扇バトル



今住んでいる家は、私が先日までパソコンに向かっていた場所のすぐ近くに換気扇がある。
住み始めてからずっとその換気扇をめぐって不毛なバトルがくり返されてきた。

タヌキ亭主は部屋の匂いに敏感なのかやたらその換気扇を回したがる。
が、その換気扇の音が思い切り私の脳みそを攻撃する。

「まあいいや」…と思って換気扇を回し続ける放といつの間にか頭が働かなくなり、そのうち身体までだるくなり動く気力もなくなる。
そうなってから「換気扇消さなきゃ…」と思ってもなかなか立ち上がれないからやっかいだ。

なので私は気がつけば換気扇のスイッチを切る。

かくして我が家では

タヌキ亭主が換気扇をつける→狸穴猫が換気扇を消す→タヌキ亭主が換気扇をつける→狸穴猫が…(以下繰り返し)

という猫と狸のイタチごっこが年中起こっていた。

家の中は音だらけ



エアコン、扇風機、ファンヒーター、トイレの脱臭機能の動作音など、昨今の家の中は結構音が多い。

冬場「寒いな~」と思いつつ、ファンヒーターが切れたのに気がつきにくいのは「温度変化に気がつきにくい」というのもあるが、「音がなくて静かなので放置したい」というのもある気がする。

デジタル耳せんとの出合い



デジタル耳せんというのは、低い音(300Hz以下)だけをカットしてくれるツールである。

発売当時から存在を知っていたもの「効果あるのかなあ」で、記憶の奥底に沈んでしまっていた…。

だが、2014年の夏、冷房やら扇風機やら音がうるさくてしんどい!と思いきって購入した。

うわ~!楽だ~!

デジタル耳せんをつけた途端、私にとっての不快音がごっそり消えてくれた。

換気扇バトルが速攻で消滅しただけではない。
スーパーの店内で使ってみると、店内放送やBGMが気にならなくなる。

そして冷蔵機や空調の音が案外大きかったことがわかった。どうやら冷蔵機や空調音による負荷が人の声に対する耐性を下げていたようだ。

街中への外出時に使ってみたら、電車の車内や地下街で使うと後の疲れがかなり減る。

デジタル耳せんをしばらく使っていたらいろいろわかってきた。


  • 地下街や商業ビルはあまり意識はしないが結構すごい音がしている。

  • なにやら「地に足がついている」感覚がする。

  • なぜか聞き間違いが減る。



少なくとも以前よりも足の裏の感覚がわかりやすくなり姿勢の制御が楽なのかとも思う。

聴覚刺激の負荷は他の知覚へも影響するようだ。

イヤホン型なので触覚の負荷は多少はあるため、一日中使っているわけではないが、ピンポイントでも使うとかなり疲れが軽減できる。

紙面が少ないのでデジタル耳せんに関するレポートは「詳細はウェブで!


(この会場の発達障害体験ブースにデジタル耳せんの現物おいてます)




電車乗車時の聴覚負荷の軽減策(ほぼおまけ)



電車内の騒音は、車両(素材、製造年代、構造など)や空調などの要素でかなり音圧が変わる。さらに同じ編成内でも号車によって騒音は変わる。

スマホの騒音計アプリで調べてみるとモーターのある車両はない車両にくらべ概ね10db程度音圧が高いようだ、この差は大きい。

長時間の乗車であればモーターがついていない車両(パンタグラフがない車両)に乗る方が快適かつ後の疲れも少ないのでそうしている。

上の電車対策のように最近は聴覚過敏対策のバリエーションが増えてきた。

まとめ 



私にとって音の負荷は思いのほか大きかった。

負荷の高い低音の発生源としてモーターがある機器は要注意である。
 
もっと楽したいのでこれからも色んな方法を探したい。


=ここまで==============================================


じつのところ当日は発達障害体験ブースの方にずっといたので、あまりポスターのところにいなかったという…。
そして会場構造もあってひさびさに音あたりを起こしたのでした。

 
大会のレポートは長くなりそうなのでまた近いうちに。

 

 








 



↓私の聴覚ネタ、聞き間違いネタやアスパラガスの会スタッフの視覚ネタなどが載ってます。


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2016アスパラスペシャル、ワークショップ二本立てを10月30日(日)開催 参加登録開始のお知らせ

秋がきたか…と思ったら大阪は思わぬ残暑です。


さて、今年もアスパラガスの会でスペシャル企画を開催する運びとなりました。

参加者さんから「ぜひコミュニケーション系のワークショップを」というご要望が前々からあったのですが、奈良女子大学の安藤香織先生とのコラボ(研究協力)という形でワークショップの開催ができることになりました。

安藤先生企画のワークショップ(コミュニケーション系のワークショップ)とアスパラガスの会企画のワークショップ(自分発見のワークショップ)の2本だて企画です。
  
開催概要

日時 2016年10月30日(日曜日) 13:30~16:40
参加登録期間 2015年10月3日(月)~10月20日(木)
場所 柏原駅(JR、近鉄)付近の公共施設 (詳細は登録はがきでお知らせします)
参加費 100円 
定員 25名

詳しくは下記をご覧下さい。
http://asperger.maminyan.com/asparagus/special.html


 
 

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成人ASD(自閉症スペクトラム障害)者のための自助会:アスパラガスの会 ご案内

アスパラガスの会は、大阪南部を拠点に活動する成人自閉症スペクトラム障害者の自助会です。1ヶ月に1回の集いを中心に活動しています。アスパラガスの会ホームページはこちら

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自閉症(ASD)児者の聴こえ方を疑似体験!

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この動画に関する詳しい説明はこちらの記事をどうぞ。

うわ!狸穴猫が本に登場してしまった
かなしろにゃんこ。さんの新刊に狸穴猫が登場します。
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