昨年の京都の学習塾女児殺害事件とアスペルガー症候群と私のフラッシュバックと…

みなさまこんにちは、年末に至っても調子の悪い眠ってばっかりの狸穴猫です。

さて、PTSDのフラッシュバック等、調子が悪いところに、昨年末、急激にPTSD悪化のきっかけとなったニュース(事件)の裁判の経過が報道されたようで、おまけにそれがアスペルガー症候群と関わるというじゃないですか…というわけで、アタマの整理をするつもりであえてフラッシュバックのネタに突っ込んでみる事にします。(薬増やしたためかフラッシュバックは落ち着いているし…やたら眠いけど)

さて、その事件はというと、昨年12月はじめにあった京都・宇治の学習塾女児殺害事件です。

なぜこの事件のニュースが私のフラッシュバックのきっかけになってしまうのかということは「刃物沙汰であること」「学習塾が関係すること」などなのですが、まあそれはまずはちょっとおいておきます。

この事件の被告の精神鑑定結果の概要はafcpさんがブログでまとめて下さっているのでそちらをご参照下さい。
宇治学習塾女児殺害事件 被告の精神鑑定(afcpさんのブログの該当記事へ)


この凶悪で不可解な事件の被告がアスペルガー症候群であり、アスペルガー症候群にときとして伴う症状である「妄想用観念」にとりつかれての犯行だということ。

アスペルガー症候群当事者としては、また世論がアスペルガーと犯罪を結びつけるかな~とちょっと気になるこの事件ですが、鑑定結果からもやはり問題は二次障害のほうにあるという感じですね。

さて、私の件に戻ってと…私がDV被害にあったのは離婚した元夫(高機能自閉症だった)がこの事件の鑑定結果と同様、家庭環境や教育環境から二次障害としての統合失調症様症状を呈し、「妄想様観念」にとりつかれていた時期のことなのです。はっきりいって命の危険もありました。

ほんとはちょっと書くのは怖いんです。どこからかこのブログを見つけられて再度「妄想様観念」とやらで私や息子にに危害を加えようとしやしないかという心配をしてしまいます。(実際は可能性として非常に低いです、元夫は当時のDVのことをあまり憶えていないようなのですから)

でも、書かないといつまでも引きずるような気がするのであえて突っ込んでみました。

京都の事件と私の元夫の件で何となく重なるのはやはり自己評価の極端な低さです。環境により「妄想様観念」やら統合失調症様症状がでるとするなら、多分自己評価が極端に低いケースなのではと思えてならないのです。


やっぱり叫びたくなります、アスペルガー症候群者にとって二次障害防止は一番の問題だと。




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コメント

妄想様観念というんですね
お久しぶりです。妄想様観念、なるほどー、こういう用語があったんでですね。うちの夫も、一時期、子供と家にいるだけで、「妻は遊んでいる」という妄想にとらわれていたような気がします。夫のこと大分クリアになってきました。教えて下さってどうもありがとう。京都の事件のこと、新聞をあまり読まないので、すっかり忘れていました。
RE:妄想様観念というんですね
こんにちは。ぽいっとさんの夫さんのはまだ「思いこみ」の領域なんではないでしょうか。

「思ったこと」が現実から離れるにつれ「思いこみ」→「妄想用観念」→「妄想」となるようです。

「米国は有害な国だから米国はない!」といって地図に黒塗りをするようなのは妄想用観念といったところなのではと思います。(これ、現実に私が遭った例…つまり元夫の一時期の行動…なんですが)

まあ、人によってはアスペルガー者は思いこみが激しくなりやすい(それも被害的な)のは困りものです。

実害につながらなければいいんですけどね。

私もいつもそのあたり自戒しています。
夫も行動に移してしまうタイプです
夫は、どちらかというと自分を痛めつける方向に走るので、他人への実害は少ない方ですね。せいぜい長時間の暴言ぐらいです。子供の頃、○○ちゃんに悪い事をしたと言って、自分を罰するつもりで、苦行みたいなことをしていたそうです。具体的には個人が特定できるので書けないんですが、学校に行く前に毎日やっていたそうです。普通の人なら1回で根をあげるような罰なんですよ。本当に些細な事で、相手の子は全然気にしていないと思うのに、なぜか1年続けたようです。

私が外出した時に(仕事でも食料品の買出しでも)「遊んでいるんじゃないか」って思い込み暴言することがあるんです。こっちは、重たい荷物を持って働いているのに、心外ですよね。どんなに反論しても、主張を変えなかったので、多分これが念慮なんだなあ。
妄想着想
今年も宜しくお願いします。

夫の場合、ふと妄想したことを信じ込むクセのようなものなんです。妄想着想というらしいです。(少し勉強しました)多分、お年寄りがお昼ご飯を食べたことを忘れて、嫁が意地悪をしてお昼を食べさせないと思い込むことと同じだと思います。妄想というほど非現実的ではありませんが、事実でないことを信じ込むので、夫にはなんらかの治療が必要かもしれません。記憶力がいい夫は、過去のことで、妄想着想することもあります。

精神科医は、妄想か妄想でないかわからないので(精神病者の妄想は非現実的だからわかるんでしょうが)相談すると単なる夫婦げんかととらえてしまいます。アスペルガーの治療、もっと進まないと困りますよね。。

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