昨日、娘の保育所のお迎えタイムにそれは起こった厳然たる事実である。
私は娘の保育所の担任に私と息子がアスペルガー症候群であること、そして娘も「怪しい」と言われていることを1週間ほど前の面談で保育士伝えてきた。
前提条件は上記である。
さて、昨日の帰り際、保育士が私に声をかける
「あの~狸穴猫さん、バザーの品が出てないんですけど~」
その時やっと私は先週あたりから教室の前に置かれた段ボールの意味を理解した。
バザーの供出って、強制だったんだ!
お知らせのプリントもなかったのできっと任意だろうと思いこんでいたのだった。
「え…お知らせ何かきてましたっけ?」
とまぬけな質問をすると先生は申し訳なさそうに言う。
「あの…ドアのところに張ってあったんですけど」
よくよくドアを見るとバザーの供出お願いの張り紙と出品チェック表がでかでかと貼ってある。
気にもしていなかったので全く目に入っていなかった。
普通の人はあれで気がつくんだろうなあ…と、自らのアスペルガーをちょっと呪い、よく読んでみる。
「ティッシュ一箱・台所用品2点・その他3点」
ま、いいさ、何とかなる…
そう思いつつも、覚えていられるかが気になってじーっと張り紙を見ていたら声をかけた保育士が、
「あの…なんだったらメモしましょうか」と言ってくれる。
これはありがたい。私の脳みそはずっと不調でこんなもん覚えていられる自信がない。素直にお願いすることにした。
「あ…はい…お願いします」
その直後、私は信じられない言葉をきくはめになる。
「あ、漢字大丈夫ですか、ひらがなの方がいいですか」
私にアスペルガー症候群という障害があること…それを保育士は覚えていたのだろう。張り紙を見つめるわたしの様子が尋常ならざる様子だったのかも知れない。もしかしたら、提出書類の締切を守れず、遅くなって提出したことが文字が苦手なのではと想像させてしまったのかも知れない。
とにかくなにか配慮すべき様子だと感じた保育士のとっさのひと言だったのだろう。
誤配慮いただきありがとう。
である。
私は必死に笑うのをこらえて言った。
「漢字でいいです」
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