
RDI「対人関係発達指導法」
正直なところ、この方法が日本国内で普及するかはわからないし、もしそうだとしてもだいぶ先のはなしだろうから当座、この方法の悪影響は出ないだろう。
しかし、現時点でこの本を読んでいて非常に危惧をおぼえることがある。
それはこの本を高機能自閉症・アスペルガー症候群の当事者が読んだ場合の話だ。
この本には発達段階を大きく6つの段階、細かく分けると24段階に分けている。それぞれ「○○ができること」「○○を楽しめること」などとかなり具体的な段階表記がなされている。
そこで、自分に当てはめてみて
「自分の発達段階はレベル○どまりだ!」
と、無用な(少なくともわたしは無用だと思う!)劣等感をもつ可能性が否定できないだろう。
疑ってかかるということをせず、わりと本などに書いてあることを鵜呑みにしてしまうタイプの高機能自閉症・アスペルガー症候群当事者は多い。そう「真に受けてしまいやすい」のだ。専門書なら尚更だろう。
(そうだ、私みたいにひねて考える人間は多くない。大抵の自閉者は非常に素直なのだ。)
特に、二次障害等で自己評価が低くなってしまっている場合、劣等感をもつ危険性はより高くなるだろう。
この「RDI人間関係発達指導法」を信奉した専門家(医師・心理士等)が当事者に大して無用に劣等感を煽ってしまう危険性も否定できない。
私はそれを危惧する。
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さて、この際だから予告しちゃう。
この本(指導法)に関してもう一回書く予定。
(おまけだが、2/3年齢説などというものもあるらしい。これも疑ってかかった方がいいように思う。 出所は不明…「発達障害メモ」というブログのとある記事にあった)