彼ら多数派にとって、人と接する際に何らかの所属感・帰属感を得られないことは彼らの精神に非常なる不安をもたらすものなのであろう。
このため、ともすれば多数派主流の集団内において、「所属感・帰属感の共有と、そのメッセージサインの取り交わし」が常時相互に要求され、その要求が当然のものとして多数派同士の間では受け入れられている。
さらにメッセージサインの取り交わしができない場合、往々にして彼らは自らの不安を取り除こうとするあまり、サインの取り交わしができない人物を敵視したり非難したり、その存在を集団から排除しようという行動に出る場合がある。
我々アスペルガー症候群の者にとって、その要求があることに気がつく事がそもそも難しく、気がついたとしてもその要求に応じることも難しい場合が多く、さらにそれが耐え難い苦痛となる場合があると言うことを彼ら多数派は殆ど知ることはない。
我々アスペルガー症候群の者にとって、不必要に彼ら多数派に不安を与えないようにする方が、彼ら多数派との共存において有益である。
すなわち、我々アスペルガー症候群のものは、上記のようなケースで彼ら多数派が不安を感じることを認識し、彼ら相互の帰属感・所属感確認のサインの取り交わしに関しては、そのパターンを知識として蓄積しておき、できるだけ気がつかないことがないようにする必要があろう。
また、そのサインの取り交わしの場において、あまり話しに立ち入らないように(疑問を挟んだりしない等)したり、彼らに合わせた行動(そうね…と歩調を合わせておく等)をする方が不要に非難を受けたり、排除されるなどの不必要な軋轢を生む心配がなく、かつ、彼らに不要な不安を与える危険もおかさずにすむであろう。

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