アスペルガー児の療育について考える(1)

<アスペルガー児の療育の現状>

ここしばらく娘の件とは別件で、アスペルガー児(高機能自閉児)の療育というものについて調べている。


で…調べていると主なものだけでも、TEACCH ABA RDI SST 感覚統合訓練 PECSと、さまざまな用語が飛び交っている。


用語には中身がついているわけで、そのそれぞれについて調べていたわけだが、カナータイプ向けとアスペルガータイプ向けで療育の根幹に関わる部分にそう大差はないように思う。


面倒なので個別の用語についての解説は割愛する…が、
それではあまりにも不親切なので、とても親切な解説をしているサイトを見つけたので紹介しておく。


お父さんの【そらまめ式】自閉症療育
http://soramame-shiki.seesaa.net/
なかなかのボリュームで、実に丁寧にまとめてくれている、非常にありがたい。
ここを見ただけで、療育についての一通りの知識を仕入れられるだろう。


さて、現在、自閉児の中でも特に高機能児の療育の主流となっているのがTEACCHという包括的なプログラムの一部である。


TEACCHプログラムの中の認知・行動学的な分析、構造化の手法、そしてソーシャルスキルトレーニングの部分が幼児~学童期の療育の主なものとなっている。


ここで療育の実態だが、


公的療育では1回1時間から2時間、週1回、少なければ隔週のプログラムが多いようである。そして対象は未就学児童という場合が殆ど、費用は補助にもよるが1回あたり無料~1500円程度が多い。


民間では1回90分から2時間で週に1~2回のプログラムが多いようだ。未就学児から小学校低学年を対象にしているものが殆ど。これは1回に6000~8000円程度かかる場合が多い自宅にセラピストを呼んで個別の療育をする場合は1回に6000円~10000円程度に出張費がプラスされる。


公的なものではTEACCHプログラムをベースにしていることが多く、民間のものではTEACCHもしくはABA(応用行動分析)をベースにしているものが多いようである。


いずれも生活面の行動改善を主な目標にしているものが殆どである。


公的療育は人数の枠が狭く、確定診断済みの場合のみ受け入れていたり、希望しても抽選となったりする場合があるようである。
この辺は自治体によるのでなんともいえない。


とまあ、調べた感じ、こんなところである。


さて、ここいらで療育のあれこれに関して書いていこうと思うわけだが、ここから先、やたらと長くなるので10回ほどに分割して連載していく予定。


というわけで今回はこの辺で。


<つづく>
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