疑惑の人…交通安全タヌキのアスペルガー疑惑

私は常々、うちのタヌキ(=亭主)はアスペルガー症候群なんじゃないかと疑っている。


こだわり満載、コレクター、過集中、見通しの立たないのが苦手、かんしゃく持ち、画像型記憶、AQはかれば私と同じレベルの結果、等々、数え上げたらきりがない。


一応社会適応できて(あくまで一応である、リストラ歴ありだもんね)一家の大黒柱をやってられるので診断の必要性が切迫していないから診断を受けていないが非常に怪しい。


交通安全・交通ルールにこだわるのも並大抵じゃない。
で、今日はその話である。


===========

ある日の夕方



「今日も自転車の二人乗りをしていた奴がいた、あいつら何考えてるんじゃあ!!」

帰って来るなり息子が吠える。


しばらくして亭主が帰って来る


「まったく、河内の奴らはなっとらん、自転車は左だって学校で習っただろうに!!」

と、亭主も吠える。


夕方のうちの中のありがちな光景である。
2人とも、交通ルールを他人が守らないのに対し年中腹を立てている。


「少年野球の連中の自転車軍団はひどい!指導者は野球教える前に自転車の交通安全を教えろ!」
「信号で止まっていたら白い目で見る奴らがどうかしている!」
「信号無視する奴ら車にひかれちまえ」
「今日は右側走っていたおばはんどなってやった!」
「自転車の脇を平気で猛スピードで通る車が多い、何考えてるんだ」


等々…なにせ年がら年中のことなんで私も全部は憶えていられないのだが、交通ルールに関するこだわりが2人とも極端に強い。というわけで、この辺に関してだけ妙に意見が一致してしまう。


ま、アスペルガー診断済みの息子に関しては、アスペゆえのこだわりと思うが、実はこの交通ルールに関するこだわりは亭主の方が一枚も二枚も上手である。


うちの亭主は「このくらい防衛策をとらないと」とばかりに以下のような装束で毎日自転車通勤している。


交通安全タヌキ



見ての通り、蛍光チョッキに、さらにピカピカ光る安全灯を肩に(即ち車道側に)つけている。(画像では見えないが後ろ側にもついていて計2つ)


おまけにパワーアップと称してこの写真を撮った後、上腕部にもう一つ安全灯を増やした。
さらに亭主の自転車のかごには安全灯がもう一つ。



さすがに目立つ。


…近所でも名物になっている。



が、当人はご満悦である。



亭主曰く、


「これで事故に遭ったら車の方が100%悪い!」

だそうだ。



こだわりもここまで来ればあっぱれであるので私はもうなにも言わない。
(電池代が多少気にかかるが保険だと思っておこう)



しかしこれが亭主のアスペルガーを私が疑い続ける1つの理由である。



交通ルールにこだわるアスペっ子がそのまま中年親父になるとこうなるという例のような気がする。



ちなみに本人は自身のアスペルガー疑惑に関してどう考えているかというと、
「間違いなく俺もアスペルガーだ!!」
「もっと早く分かっていたらいらん苦労せずにすんだのにな」
と言っている。



なお、画像は本人の承諾をとって掲載しています

…というより、実は本人の希望です「載せろ」って…


このオッサンはやっぱりアスペルガー症候群なんだろうか…???


とりあえず、家中アスペルガーを前提にしていると家の中は平和である。









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コメント

最高にイカしてます!
装束!!装束ときたか...(爆)

確かに交通マナー悪すぎですもん!
こっちに来たばかりの時
黄色信号で止まったら
後続の車に、クラクション鳴らされまくったし(笑)
おばさん自転車は怖いもの知らず。

私の田舎じゃあ、みんな自転車に
ヘルメット、右折の時には
右手を直角に...って人多かったんですよ(爆)これもある意味すごいけど



うーん
ご主人が交通安全について仰っていること自体は全くもって正しいので批判の余地がなく、むしろ正しいことだと思われます。正しいか正しくないかで言えば、周囲の人のほうが圧倒的に正しくないと思います。

しかし生じる違和感、これは何なのか…「交通ルール」というものに対する感覚がほかの人と違うのでしょうか?

「交通ルールは問題が起こったとき、紛争解決の判断材料」でしかないと、僕は思っているのですが、その解釈が違う?
いや恐らくご主人や息子さんもその様に解釈しておられるとは思いますが、その解釈に対する感じ方が違うのだろうかと思うのですが…

僕もよく腹が立つことがあるのですが、それでも周囲の人はそう思っている様でもなく、また同情してくれなかったりもするのですが、これも「これが正しい」と考えていることに対する感じ方の違いなのか…


話は小ジャンプしますが、ここで「天才は孤独だ」という仮説を考えて見ます。
「天才」は凡人に分からない正しいことを見抜いている。そして思う「これはおかしい」と。
しかし周囲の凡人はその感覚に共感できない。

この場合、「天才」の感覚は間違っているのか?NO。「天才」の感覚は正しい。見抜いているから。

この例を先の交通ルールに対して当てはめてみると…
ご主人の感覚のほうが正しい=障碍ではない
周囲の感覚が間違っている=障碍である

となる?いや正しいことを正しいと感じてしまうのが障碍なのか??

書いててなんだかよく分からなくなってきてしまいました。すみません。
おもしろかった
こんにちは~~
旦那さん 何度見ても素敵な姿ですねw 警備員さんみたいですね。確かに名物になるかもww
あ~私交通ルールマナー悪いかも 旦那さんにおこられちゃうわ
左折の間違い...
RE:最高にイカしてます!
そうです、名付けて「安全装束」

イカしてるなんて本人に伝えたら図に乗りそう…

仕事柄田舎にも行きますが、そこで見るメットで集団で左側一列走行…みていると気分いいそうです。

RE:うーん
きっと交通ルールを「安全のために常時路上の総員が守るべきもの」と捉えているんです。

ま、正しくなくはないですが、やはり感覚は周囲とずれてますね。

天才もアスペも孤独は同じですねえ。見抜く正しさとこだわりの正しさの差はあるでしょうが。

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
RE:おもしろかった
そう、警備員に間違えられることも多いみたい。

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