言ったのにぃ!!

保育所から帰るのに、一年前は30分かかっていたのが最近は5分で帰れるようになったミチャポン4才3ヶ月であるが、広汎性発達障害のお墨付きをいただいた身の上である、そうそう、子育てで楽はさせてくれない。



そう、うちのミチャポン、どうも言葉遣いがちょっくら変であるのだ。



なにかというと、なにかにつけて、


「言ったのにぃ!!!」


を連発する。

もちろん「かんしゃく」つきである。
パニックで大泣きといった風情である。


で、たいていミチャポンがそれを「言ったか?」というと


言っていない!のである。





例えば今日の出来事。



息子が負傷した右薬指を固定するためにテーピングテープを巻いてくれとテープを持ってきた。
そこで、息子に「引き出しからハサミだして」といい、息子がハサミを出すと、

脇からミチャポンが

「みーちゃんが出すって言ったのにぃ!!!」とかんしゃくを起こす。

恒例の大泣きである。




例によって実際はミチャポンはなにも言っていない。




「ハサミを出す」…やりたいお手伝いだ!(もしくはミチャポンの役割だ!)

「兄貴が出してしまった」…ミチャポンの出る幕なし(ショック)

「言ったのに(実際は言ってない)」…なんで?やらせてくれないの?

といったところだろうか。





完全にパニックを起こしてしまっているので、ハサミを一旦引き出しにもどして、

「じゃ、みーちゃんとってきて」

といっても収まらない。(泣き続ける)







こんな事もある。




突然ミチャポンが食卓で「麦茶ない~!!」と泣き出す。

一堂唖然。

「みーちゃん、麦茶ちょうだいって言うんだよ」

「麦茶ちょうだいってさっき言ったのにぃ!!!」


(当然のことだが…実際は「言ってない」)





この手のことが毎日のように起こる。

いや、日に何度となく繰り返されると言った方が正しい。

もう一年近く続いている。




単発なら気分でごねているだけにも思えるが、こう頻繁に起こるとなるとそうでもないようだ。



つまり、どういうことかというと、



ミチャポンの頭の中で「考えたこと」と「言ったこと」が不分別なのであるのか、

もしくは、

ミチャポンの頭の中では考えたことは伝わっているものだと認知されているかだ。
(これならサリーとアンの課題を間違えなく間違いそうだ。)




とにもかくにも、ことばに出さないと伝わらないということをあの手この手でしつーこく教え込まねばならないと思うのであった。



しかし…言った言わないでもめるクチだなコイツ…と、わが娘ながら思うのである。


=============

さて、今月末、久しぶりにミチャポンは発達検査を受けることに。
去年と同じK式。
どんな結果がでるのかなあ。







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今度は娘ですが
またもパニックの話し

で、なんなんですが
ひとつその~
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コメント

はじめまして。
いつも拝見させていただいております。

娘さんの育児大変ですね。
うちの息子はアスペ5歳ですが・・・
そりゃあもう・・・毎日いろいろあります。

さて・・・
娘さんの言ったのに~!ですが・・・

何か怒りそうな時を見計らって・・・
ビデオカメラをセットしておく・・・
携帯のムービーで撮影する・・・

で、パニックがおさまった時、
見せてあげたらどうでしょう???

あ!でも・・・
写ってない時、ずっと前に言った!とか
言い張ってしまったり?しますかね・・・

子育ての大変さ・・・
本当に分かります。
知恵比べですよね・・・
こんにちは。
ミチャポンちゃんが私の子供の頃みたいです。
想像ですが、ミチャポンちゃんは
会話時に記憶が混乱してるのかな?と思いました。

私はオトナになった今でもたまにですが
気をつけていないと会話で記憶が混乱します。
ミチャポンちゃんと逆バージョンですが
「このこと私、まだ相手に言ってなかった。
 ちゃんと言っとかなくては!(`・ω・´) 」
と自分では言い忘れてたと思ったことを一生懸命しゃべって
「いや、それさっきも聞いたから(笑)」と
ツッコミ入れられたり、ウケられてしまったことがあります。
うちの5歳児もよく似たこと言ってます。。。

あと、時系列がめちゃめちゃだったり、話が2年前のことに飛んだりとか。。。

「子供ってこんなもんよ」って姑は言うけど、周りの5歳児のほうがしっかり話をしてるのを見てるから「こんなもん」とはとても思えないっす(汗)。
サル山さんへ
サル山さん、はじめまして。

ホント、毎日いろいろありますねえ。

「さっき言った」はしっかりやってくれます。
口が立つのか立たないのか、アスペ児はわけわかりません。

でも、昔自分もそうだったのかなあと思うと複雑です。

のらさんへ
記憶の混乱はあるかもしれないですねぇ。

ミチャポンもしつこく同じ事を繰り返し言うってのもありです。

で、同じ話しをこちらが復唱するまで続ける…
奈良人さんへ
時系列メチャクチャはありますね。

話しもずっと前のことに飛ぶのもあります。


息子も同じだったんで、実は私自身が「子どもってこんなもん」っと思っていたんですが、そうでもないようで…アハハ

はじめまして。
アスペ気味と思しき(未診断)大学院生です。

読んでいて、
「『思ったら伝わる』と思ってる」というよりは、
「"言う"と"思う"が未分化」って仮説のほうが
しっくりきましたね。

「"声に出して"言った?」とか
「ごめんね、聞こえなかったから
 もう一回声に出して言ってね」みたいなことを言ってあげると
お子さんもそのうち気づきそうだとか思ったんですが、
普段このようなときはどんなふうに
対応なさってるんですか?
itさんへ
はじめまして。

だいたい普段の対応は「そーかい、○○したかったんだね、んじゃ、それもう一回言って」です。

でも、機嫌が悪いといきなりパニックなので収まるまではクールダウンするまで待つしかないことも…。
私の場合、考えた事と言った事が不分別でもないし、頭で考えただけで伝わっているとは思っていませんが、
「頭の中で考えただけで安心して、言うのを忘れる」
という事なら多々あります。
さるたこさんへ
さるたこさん、こんにちは。

それ、うちのタヌキも息子も私もやります。

で、言った言わないの抗争がときどき勃発します。
3年半後に拝読しています。
今更ですが、先日から読ませていただいています。

5歳の娘が1月にアスペルガー症候群と診断されました。

生まれたときから育てにくくて、夫の協力もなく、自分がうつ病を再発させて寝込みました。回復してからは、何か違うと思いつつ、臨床心理室へ遊戯療法に通ったりしていました。そこは、カナータイプ以外は障害と認めないようで、診断もなければ、一緒にカウンセリングを受けても具体的な接し方のアドバイスもありませんでした。

診断を受ける前は、グレーゾーンかADHDと思っていたのですが、「間違いなく」アスペルガーと言われ、やっとアスペルガーに的を絞って勉強しています。

自己肯定感を育むことは、自分自身の自己肯定感が低いので、診断前から心がけてきて、よかったなぁというのが一つと、ちょっと違う、育てにくい、という気持ちが母親のわがままという訳じゃなく安心したというのはあります。

療育の方法やペアレント・トレーニングなどを見ても、今までの育児と大きく変わるところはないことを知って、少し安心したところはあります。

これから本人が遭遇するであろうこんなんを想像すると、なんというか、胸が痛むのですが、自分のために嘆いたことはありません。学校関係とのやり取りに関しては、考えただけでうんざりしますが……。受け入れられない親の気持ちも理屈としては理解できますが、心情的には共感できません。目の前にある事実を見ないふりをして、いいことなんか一つもないと思うのです。

このミチャポンちゃんの「言ったのに」のこと、よくわかります。娘も思い込んでしまったのか、私の頭の中と自分の頭の中が繋がっている感覚なのか、ということは多発します。やはり、かんしゃくに繋がりますね。

夫もアスペルガーくさいのですが、こちらは障害だのなんだのに、物凄い差別意識があって、娘のことも含めて一切、認めません。

私自身は、たぶん杉山先生の仰るところの発達凸凹で、アスペルガーに至らない程度の凸凹なんじゃないかと思います。

狸穴猫さんのブログにも、奈良人さんのブログにも、登場する定型側の人々より、アスペ側の人々に共感して読ませていただいています。

こういう共感、「うん、うん、そうだよね。あるある」っていうのは、アスペルガーの方にもありますよね?

これからも参考にさせてください。

長文失礼しました。

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