私が離婚するまで 第1話 K市への引っ越しから

古い友人からのメールをきっかけに、整理していなかった事を整理する気になった。

前の結婚が破綻するまでのあれこれだ。
(ちなみに、プロフィールにもあるが、今は再婚している)

ここを見ているはずの友人にどうしても伝えたいことがあるからだ。
フラッシュバックにさいなまれた…でも、どうしても書きたかった。

コメントは可能ですが、このシリーズはコメントにお返事できないことをご了承下さい。(気が向いたら返事するかもしれないけど…わからないなあ)


短くしたつもりだったが、11話になってしまった。
というわけで、年内に連載完了することにして第1話からスタートする。


注:危険な目にあったタイプのPTSDをお持ちの方はフラッシュバックの危険があります。そういう方は6話以降読まないで下さい。

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1 K市への引っ越しから

東京のK市へ引っ越したとき既に私は疲弊していた。

引っ越したいきさつは夫(元)が前の職場(社宅つき)をいきなり辞めた事だった。

つぎの職のあてもない状態だった。

夫(元)の親類のすすめで、夫(元)の親類が援助してくれるというのを頼りに、引っ越し資金すらないのに職場をやめ、そして親類に裏切られ、援助の話が白紙撤回されたことで、お金に詰まり途方に暮れた。

泣く泣く実家の両親に助けを求め、援助して貰えることになり、夫(元)は職場を探し、塾講師のクチを見つけてきた。

やっと引っ越したとき、手元にはやっとひと月生活できるだけの資金しか残っていなかった。

それでも近所へ挨拶に回り、新しい地での生活が始まった。


新しい職場に嬉々として通いはじめた夫(元)であるが、あっという間に問題が生じた。
仕事上の問題を家に持ち込んでくるのだ。

教材の選定、生徒の分析、補充プリントの内容検討、解法の研究等々、

理由は「中学受験はよくわからない」

中学受験を経験し、また、かつて塾講師を少しばかりやった事のある私は、しかたなく「慣れるまで、当分の間だけ」という夫(元)と約束し、仕事を手伝う事になった。

が、これが悪夢のはじまりだった。

山ほど仕事を持ち込んで来るのだ。

私は夫(元)が家にいる時間のほとんどを教材研究のつきあい等に費やすハメに陥った。
夫(元)は「これやっておいて(検討しておいて)」と私への宿題までおいていった。

家事や育児にも支障をきたす程、夫に付き合う時間は長時間に及んだ。たまりかねた私が、

「もうこれ以上手伝えない」

というと夫(元)は決まってヒステリックにわめき立てた。

「できなきゃ困るんだよ!!」
「俺がどうなってもいいのか!!」
「もう終わりだ!!一家で死ぬしかない!」

いつの間にか、私は夫(元)の妻ではなく、仕事の助手と化していた。

夫(元)が家にいる時間、私はまるで馬車馬のように脳を酷使していた。
それは離婚するまでずっと続いた。

<第2話へつづく>





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