私が離婚するまで 第4話 支え

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4 支え


ヒイロが幼児だった頃。
いつ喘息の発作が出るのかとヒヤヒヤした毎日。
そして夫の手伝いをする日々だった。


その頃、私の唯一の楽しみは近所の友人達との交流だった。

今思えばちょっと変わった人が多かったがいい人が多かった。


ところで、夫(元)は料理については何も言わない。

…というより、食事をしながら仕事の話やニュースの分析などをはじめるので、食事は食事ではなかった…ただ餌を放り込むような感じだった。

食事の片付けをしながらも夫(元)は私に思考を要求する。

解釈、分析、検討…仕事上の問題と、ニュース等についてのもの。

とにかく私は夫(元)の思考マシーンだった。


日中、夫(元)のいない間、よく近所の子ども達相手におやつを作った。

子ども達におやつを食べさせながら親同士は年中お茶していた。


おかずのやりとりもよくしていた。

「これ作ったから少しどうぞ」

そして後日

「おいしかった~」

そう言われるのが楽しくて料理に没頭した。


ある日私は気がついた。

私を支えてくれているのは、近所の友人の「おいしかった~」の笑顔だと。

それが夫(元)でない事に気づき、愕然とした。

涙が出てきた。

彼女らがアカの他人の私に分けてくれる笑顔を頼りに私はなんとか自分を保っていられたのだ。

とりわけ、隣の隣の部屋に住んでいたSさんの笑顔とあるいて5分ほどのところに住んでいたHさんの笑顔が今でも心に焼き付いている。

彼女らにはいくら感謝してもしたりない。

私は彼女らに支えられてやっとこさ頑張れていた。


が…そんな日々も長くは続かなかった。


Sさんは隣市に引っ越していった。
そして、夫(元)の転職とともに私の自由に使える時間は減ったからだ。



<第5話へつづく>

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