第5話はこちら
6 S市への引っ越し
前年のアンケートの結果から契約更改の時期に若干の減給を申し渡された夫(元)はその塾を辞める事を言いだしはじめた。
プライドが許さなかったようだ。
もう私も疲れ果てていた。
仕事の手伝いとほとほと疲れていた。
体もしんどかった。
とにかく休みたかった。
辞める事で環境が変わったら私の手伝うことも無くなるかもしれない。
そんな思いから渋々転職を了承した。
それだけ私は心身共に疲れていた。
転職には条件をつけた。
「辞める前につぎを探して!」
前回の転職時の思いから私はそう言った。
夫(元)は隣県のS市の塾を探して来た。
塾はK市からは2時間近くかかる。
最も遠い教室へはもっとかかる。
通勤のために引っ越しが必須だった。
アパートの契約更新の時期でもあり、引っ越しは急を要した。
1ヶ月で準備して引っ越さなければならない。
痛む体にむち打って引っ越しの準備を進めていく。
相変わらずアスピリンを飲みっぱなし状態。
「もう、仕事の手伝いはイヤだよ、無理するのももうイヤ」
私は宣言した。
夫(元)はこう言った。
「無理させるのはこれで最後だから」
引っ越し屋に大半の荷物を運んで貰うが、先もって多少運んでおく必要があった。
そこで、
ペーパードライバーで運転できない夫(元)に代わり、痛む肩でレンタカーのバンのハンドルを握り、荷物を運ぶ。
小学校1年生になっていたヒイロの転校手続きもある。
やっとの思いで引っ越しを終えたのは2月の末だった。
<第7話へつづく>
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