「で、書いたのか、俺の診断結果?」
アスパラガスの会の帰り際に駅でふいにタヌキが私に聞く。
猫「いんや、まだ書いてないよ」
狸「何で?」
猫「え、え~とぉ…一応、本人に聞いてからにしよっかな~と思って」
狸「嘘をつけ、お取り寄せサイト作成に熱中して忘れてただけだろ、正直に言え」
猫「その通り~!」 (…ということにしておこう)
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5月30日、こういう一幕もあったので、本人も書いて欲しそう…ってことで書くことにする。
4月の末にWAIS-Rを受けてきたタヌキだが、診断結果を聞きに行ったのは5月も半ばを過ぎてからだった。
結論から書く。
担当医曰く、
「広汎性発達障害の傾向はありますねえ、ただ、今現在一応、社会適応しているので、はっきりとした診断が必要な状態ではないですね。」
というちょっと玉虫色の結論。
WAIS-Rの結果も見せてもらったが、確かに、陥没ポイントはある。
言語正検査では「理解」
動作性検査では「絵画完成」
が平均以下(素点9)までグラフが陥没している。
他のが素点14平均程度で比較的高めでまとまっているので、この陥没は目立つ。
「理解」
…実際的な知識を表現する力、過去の経験、既知の事実を正確に評価する力
「絵画完成」
…視覚刺激に素早く反応する力、視覚的長期記憶
確かにな、それで困っているし、かんしゃくも起こすしな…
ま、細かいことはともかく、確定診断までは行かなかったが、限りなくそれに近い判定結果となった。
とりあえずはっきりしたのは、
我が家の中に、定型発達者はいないということだ。
まあ、すっきりはしたな。
これで晴れてタヌキもお仲間よぉ!
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しっかし、この診断でふと思う。
社会適応できているか否かを確定診断の基準にしちゃうってのはどうなんだろ?
適応の困難さは、ないわけじゃない。
むしろありありである。
比較的恵まれた体力と、本人の努力(…と家庭内での憂さ晴らし…ストレス解消策)によって、かろうじて何とかなっているだけである。
「医学」の範疇には入っても”現在の”「医療」の範疇には入らないのだから、仕方ないとはいえ、
成人発達障害の診断の難しさを見せつけられた気がした。
現状の医療現場で、広汎性発達障害の人間に何かできることってのは、きわめて少ない…二次障害に対する薬物治療や認知療法、そしてグループワーク程度である。
ただ、ま、タヌキ本人は「長年の周りとの齟齬」「周囲との違和感」について、納得がいったようである。


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