早く終わらせないと…アスパラガスの会の案内も出さなきゃならないからなあ…。
第1回、第2回 第3回
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大人のアスペルガー者が持つ、もう一つの困難について考えてみる。
実は今まであげなかった「重要な一つ」があるのだ。
それは表題にもしたが、「困難を認識することの困難」である。
診断がつけば、認識しにくい感覚面や、予測力の困難なども、自分が困ることに関しては認識がしやすくなる。
しかし、
特に「周囲」や「家族」が困ることから間接的に困った事になるといったタイプの困難は極端に認識しにくいのではないかと思うのだ。
自尊感情が普通に育ったある面幸運なアスペルガー者は、却って自らの存在で周囲が困っているということを認識するのを拒絶しやすいだろう。
また、
自尊感情が不安定なアスペルガー者でも、自らの存在によって周囲が困るといった事実にを受け入れるのは、また困難だ。なぜなら、一旦であっても、さらに自尊感情を奪われることになるのだから。
そして、言葉数の多いアスペルガー者においては、コミュニケーション能力に関して、実際はコミュニケーションがうまくいってなくても、「自分はコミュニケーションできて
いる」と、思ってしまっている場合があったりする。
周囲との違和感はあったが、自分は今までいろいろ工夫してやってきたのだからという自負もある。
そして…(これ重要だと思う)…何より想像力に障害がある。
こういったことすべてから、
「周囲に関わる困難」を認識するのに多大な「困難」を伴うのだ。
ついでにいうなら、年齢もまた、困難を受け入れがたくする。
心理面のフォローが十分でない場合、特に「周囲(や家族)が困る系の困難が」受け入れがたいのと、社会サイドの困難への対応、対策がしっかりしていない現状では、さらに困難を認識するのに困難を伴うことは当然といえば当然である。
認識できたとして、次にせねばならないのは、アスペルガー者本人の自己改革である。
だが、「障害」を受け入れるだけならまだしも、周囲との調和を図るべく自己改革しなければならないというのは、ある面過酷な課題である。
大人のアスペルガー者が、自らの持つ困難を認識し、自己改革をはかることはかくも難しい。
やはり家族や医療関係者の支援なくしてはできないことだ。
特に医療サイドには、この自己改革のきっかけを作ってほしいとも思う。
と、同時に、現在職に就くなど、「社会適応」できていても、「家庭内適応」できていないケースがあることを念頭において、適切に診断を下してほしいとも思う。
(ぶっちゃけ言って、根幹が脳の機能障害なのだから、社会適応を診断の基準にするのはどうかと思うのだ…おまけ)
といったところで、各種支援の重要性を力説して本稿は終わる。
終わり


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