![]() | ササッとわかる「大人のアスペルガー症候群」との接し方 (図解 大安心シリーズ) (2009/01/30) 加藤 進昌 商品詳細を見る |
前記事で紹介した「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方」の大人版である。
同じシリーズではあるが、著者は違う。
著者は日本で唯一成人の発達障害外来を開いている(昭和大附属烏山病院)医師である。
で、評価はまずどうだ?というと、これがなかなかできがいい本だと思う。
第一章「アスペルガー症候群の大人はこんなに困っている」の冒頭、
「私、こんなことで困ってます」というページからして、なかなか的を得ている。
また、脳科学への切り込みも多い。
(現段階でオキシトシンまで持ち出すのはちょっと早計な気もしないでもないが)
脳の使い方に差があること、脳の機能不全が明らかになっていることなどを紹介するのに、ある程度のページを割いている点も、一歩踏み込んだ書籍であることだけは確かであろう。
治療、薬療、集団精神療法、デイケアなどに関する記載もあり、実際的である。(とはいえ、実施できる医療機関は相当限られているのが実情ではあるが)
第三章の「社会で孤立感を深めないためにできること」
ともかく、この章の存在は大きい。
なぜなら、この観点で、かかれた書籍は今まで無かったからである。
ま、内容は多くはないが…なのは多少は仕方ないだろう。過渡期である。
それでも役に立つことは多い。
とにかく、大人のアスペルガー者の社会的問題点を指摘するだけでなく、
「どうすれば良いか」に踏み込んだなかなか画期的な本だと思う。
そういうった感じなので、当事者が読んでも落ち込まない本である。
「接し方」というタイトルとは一致しないが、実は当事者向けの本なのではないかなという印象である。

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…
というわけで、
恐縮なんですが
お一つ
ボチッ↑
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