書籍『ミラーニューロン』

最近夢中になって読んでいた本である。

ミラーニューロンミラーニューロン
(2009/05/19)
ジャコモ ・リゾラッティコラド・シニガリア

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自閉症との関連があちらこちらで指摘されているミラーニューロンに関する書籍。
が、この本には自閉症との関連に関する記載はない。


著者はミラーニューロンの発見者であるジャコモ・リゾラッティ。

ミラーニューロンの発見の経緯と最近までの研究の成果が説明されている。
かなり専門書に近いといった感じである。

半分はミラーニューロン発見までのマカクザルでの実験がことこまかに解説されている。
追っかけるだけでも一苦労といったところであった。

残り半分が人間のミラーニューロンの話。

その存在についてをはじめとして、言語との関連、情動との関連などがこれまた延々と?実験の経緯と図解とともに解説されている。

つまりこの本は「ミラーニューロン」の入門書である。


で、感想であるが、「おもしろい」

特に模倣・情動に関する部分、これは健常者を対象にした研究であるからして、健常者つまりは定型発達者の刺激への反応、情動の理解というものを理解するには格好の書籍であると思う。

教科書的な本であるせいか、ここの現象に関する記述が丁寧であるが、多方面への関連記述などは少なく、それだけに著者の慎重さが際だつように思う。

読み応え十分といったところか。



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コメント

ミラーニューロン
狸穴猫さんに刺激を受けて、脳の専門書(のなかでも簡単なもの^^)を読みまくっています。
「イメージ脳」と言う本をまず読みました。一度くらいでは理解が足りないので再読する予定です。

発達障害者として定型発達の方が自然に脳の中で行われることを意識すると言うのは、今後生きていく上でとても役立つ。
ますます脳科学と言うのは発達するようですし、今後が楽しみでもあり恐くもあります~
まあ、現実の問題として、定型発達の方を知る良い目安になるのは確かですね。
Re: ミラーニューロン
はるぼんさん、こんにちは。

自閉症への関連より定型者の研究になるってのが何より魅力ですぅ。
でも、たぶん関連もありそうです。
だって、体感的に不思議だったりしますもん。
ぽっちゃり
自ら土下座してまで調教を懇願するメス豚
http://www.spaspaspa.biZ/

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イメージ脳・・・
うつうつ状態がひどい時は本を読む事も出来ませんでしたが、夏の後半はなんとか、色々な本に手を伸ばす事が出来ました。 私の読書パターンは、併読なんですが、そこまで集中力が戻っていなかったようで、一冊ずつ丁寧にしか読めませんでした。 (2回読まないと頭に入らな..
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