もう少しで完治だろう。
治りかけの皮膚がかゆいんだが、かきむしっちゃいけないとここは我慢我慢。
さて、ここ一週間というもの、パソコンもちらちらWebを閲覧するだけで、蜂巣炎の間接的な原因となっただろう疲労蓄積の原因「音楽便利帳」の仕事(いや、もうお仕事感覚よ…稼いでないけど)もほぼ休業状態で一週間過ごしていた。
家事は買い物も皿洗いもほぼ息子に丸投げ状態。
私は夕食の調理だけやっていた感じ。
いや、よくやってくれている。
はっきり言って大助かりだ。
が…
事件は起こった。
本当は安静を言い渡されているので本来なら避けるべきなのだが、さすがに夜中の家事、そう、朝2時に起きてタヌキの弁当をつくって朝3時に送り出すのは、息子に丸投げもできず、私がやっていた。
ところで、昨日はタヌキが休み…つまり、制服一式を洗う。
一昨日タヌキが帰ってきたときに、あがりくちに脱ぎ捨てた(いや、もう、この「脱ぎ捨てかた」もひどいのだが)制服を指して、ヒイロに言う。
「速攻で洗っておいて!、ポケットチェックして、ジッパーしめてからね。」
ヒイロは脱ぎ散らかされた制服を拾い集め、ポケットをチェックし始める。
洗濯機方面に向かったヒイロを横目に私は夕食の調理作業に戻った。
ここが問題の発端だったとは、翌々日未明まで判明しなかった。
さて、本日未明。
朝、弁当を作り、タヌキの朝食をだし、
タヌキの制服を用意したまでは…順調だった。
が…
ベルトがない!
大あわてでさがすも、どこにもない!
いつもタヌキが放り投げる場所は2カ所。玄関のあがり口と風呂場前。
そのあたりでたいてい発見できるのが常なのだが、今日は違った。
よもやと思い離れに行き、洗濯物をつるしてある場所を見ると果たして…
あった!
しっかり制服のズボンのベルト通しに通ったまま、
ズボンと一緒に洗われ、干されたベルトがそこにあった。
そうだ、ズボンは洗い替えのストックの方を出したのだった。
出勤時間がせまっているので、ベルトを速攻ではずし、タヌキに届け説明すると…
完全にあきれ顔のタヌキと相成った。
もちろん、悪口雑言つきで…。
私も思った!
いくら何でもベルトを洗うか!!(怒)
タヌキの出かけたあと、
私はヒイロをたたき起こした。
「おい、いくら何でもベルトを洗うか?(怒)」
寝ぼけまなこのヒイロをたたき起こして怒声を発すると…
「ベルトってあらっちゃいけなかっったの?」
の間抜けな答えが返ってきた。
私はこれで急にトーンダウンせざるを得なかった。
その後の会話はほぼこんな感じ。
猫「おまえ、自分のベルト洗ったことあるか?」
ヒ「うん、何回かある」
猫「う…、ベルトは洗っちゃいけないの、皮だから」
ヒ「そうなの、ゴメン」
猫「出がけだったからフォローできなかったからな…」
ヒ「わかった…」
猫「もういい、寝な」
茶の間に戻った私はしばし呻吟する。
確かに、「ベルトをはずせ」とはいってない。
たいていタヌキが脱ぎ捨てる前にはずしているから、チェックしなかった。
しっかし、常識だろと言いたい。
今まで、ベルトをつけたまま洗濯に出したことはない。
洗濯はヒイロがずっとやっているから、ベルト付きのまま干すことはなかったはずだ。
そのあたりから類推きかないのかね?
そういえば、今もヒイロはベルトをほとんど使わない。
それに、ヒイロが中学生になる頃(すなわちベルトを使い出す頃)一緒に住んでなかったので、「ベルトは洗う前に必ずはずす」ということを教えてはいない…。
でも教わらんでもそのくらいわかるだろ…
しかし…奴は類推は大の苦手。
いつも奴には具体的に分解して教えるようにしているからなあ…それがかえってまずかったか
でもなあ、そろそろ歳も歳だし…
っつってもアスペが治るわけじゃなし
でも、なんとかせんと生きてけないぞ…
悶々と考えは巡る。
類推の効かない事に関しては家庭内でも定評のあるヒイロである。
そのあたり奴はアスペルガー症候群バリバリである…と、思う。
まあ、ヒイロは二度とベルトを洗うことはないだろうが…。奴の課題として、
「類推から必要な作業を見抜いていく」
ということがあるのだろうなと思った。
ヒイロ、もうすぐ二十歳。これから大丈夫なんだろうか?
母親としてはちょっと不安になってくる…そんな事件だった。

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