(1)はこちら
毎度になるが、一応、女史の講演の動画のURLを貼り付けておこう
テンプル・グランディン 世界はあらゆる脳を必要としている(動画)
実は講演の中で、とりわけ目を引いた(耳をひいた?)のは牛の話だった。
「牛が旗の影でにおびえる」という話である。
正体のわからない、いつ出現するかわからないものに不安や怯えを感じるのは牛も人間も同じだろう。
「お化け」がなんで恐いかというと、正体がわからない、そしていつ出るかわからないからだ。
さて、アスペルガー児は成人になるまで何らの不安や恐怖感を持たないで育つ事があるんだろうか?
否だと私は考える。
ただでさえ
とりあえず、身体感覚にも社会的関係の中に「わからない」が多発するのである。
幼稚園や小学校からはじまって、わからない「社会」の中に放りだされて
感覚の違うクラスメイトの会話や暗黙のルールという不安にさらされる。
親や周囲がそれらをリアルタイム解きほぐしてやれているごくまれな場合をのぞけば、生きている社会に対して不安感や恐怖感を持たないで育つことはほぼ不可能なのではないかと思うのだ。
これをここでは仮に「一次不安」と名付けることにする。
この「一次不安」を取り除くのに必要なのは「才能開発」ではないだろう。
特に幼少期(概ね論理的思考ができはじめる10歳前後まで)の一次不安に関していえば、
基本的には親の障害に関する受容(的態度)が重要なキーだろうと私は考える。。
グランディン女史にしても、著書「自閉症の才能開発」(下記)の中で、自身の母親が比較的受容的であったことをちらりとではあるが書いている。
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私にしても、特に父親が私の性格・特質に関して受容的であったことが「一次不安」の解消に大きな力になっていると思っている。
家庭内に「ここに居てもいい」という安心感があれば、
家庭外のことについて「外はこういうもの」という「とりあえずの納得」もしやすいのではないだろうか?
さらに、二次障害というものは、一次不安に対し「解消」とは逆の力が強く働いた場合に起こってくるのではないかと私は考える。
次回につづく
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おまけ
さて、現時点で第6回の分まで書いた。
で、どこまで回数が行きそうかというと、13回までは行きそうな雰囲気。
われながらしつこいと思う。

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ですがその~
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