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毎度になるが、一応、女史の講演の動画のURLを貼り付けておこう
テンプル・グランディン 世界はあらゆる脳を必要としている(動画)
さて、再びこの書籍を引っ張り出す。
「軽度発達障害の心理アセスメント」
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前回も述べたが、専門家向けなので、一般にはおすすめできない本である。
この中に出てくるアスペルガー症候群の症例データからと、わが家の持っているデータのいくつかからちょいとグラフを6つほどこしらえてみた。
(例1)

(例2)

(例3)

(例4)

(例5)

(例6)

普通折れ線グラフを使うが、あえてここではレーダーチャートを用いてみた。
(WISCとWAISを併記する都合上、WISCの記号、迷路は割愛した)
どれが狸穴家のメンバーのデータかはご想像にお任せするとして(訊かれても答えないよん)まあ、見てみて欲しい。
例1は全般的に知能がかなり高い例であるが、一部落ち込み部分がある。
例2は積み木の突出がある反面、処理速度の落ち込みが激しい。
例3は言語性知能と動作性知能の差が著しい。
例4は個人内差がとても大きい。
例5は突出部分はあるものの総IQは標準値をかなり下回る。
例6は言語性知能と動作性知能の差が著しい上に同分野での個人内差も大きい。
WISC・WAISという知能テストで測れる知能だけとっても、このように実にさまざまである。
さらに感覚過敏の特性とか、コミュニケーション能力、想像力、社会性など、さまざまな差異が加わるのだから、同じ自閉症者でも、能力の差異はとんでもなく大きい。
まあ、知能テストの標準偏差はアスペルガー症候群者では確実に定形発達者を上回るのだからして、知能の「突出部分」が大きくなる可能性は定形発達者よりも大きい。これが何かの役にたつ能力たり得る可能性はないとはいえないだろう。
ただ、再度ふれるが、自閉症児者の全知能分布が定型者と同じように正規分布によるのであれば、自閉症児者の多くが「天才=ギフテッド」であるとまでは言えないだろう。
また、とにかく多様であるがゆえに、画一的な支援というのは役に立たないのは目に見えている。
ところが、診断に使われる知能テストが弱点のカバーに直結していないから、個別プログラムを組むのもまた現状では難しい。(指導者当たり外れ、指導者のさじ加減次第だ)
さて、ちょっと方向性を変えて体力差について考えてみる。
これも当事者間で差が大きいだろうと思われる。。アレルギーの何らかの問題を持つ自閉症者が多いということは、グランディン女史の著書「自閉症の才能開発」の中で書かれている事である。
ネット上でも免疫系に問題を持つ自閉症者の話は多い。
実際に、私も息子も免疫系に問題がある。
それに加え、私などはとっても風邪を引きやすい。
6時間睡眠を5日続けたら6日目には確実に風邪を引くか体調を崩す自信がある。
(つまり睡眠不足厳禁のロングスリーパーだ)
ちなみにミチャポンとタヌキは「医者いらず」というくらいからだが丈夫だし、かなりのショートスリーパーだ。狸穴家の家の中という狭い範囲でこの差異である。
もっと広い範囲では、もっとさまざまな差異が生じていることは想像に難くない。
ここで一旦まとめると、
アスペルガー症候群者(群)が「社会的生存」をするために与えられたリソースの差異というのは、定形発達者(群)と比較して、大きいことはあっても小さい事はないだろうということだ。
そして、リソースを生かすための指導は画一的なものではとうてい間に合わないとも言えるだろう。
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<おまけ>
進行状況ですが(11)まで書き上げました。
ここで参考書籍の到着待ちでちょっとストップ。
三日に一度程度アクセスする方がとても多いので、
そのペースでアップしていく予定。
全部アップし終わる頃には、梅雨…明けちゃうだろな。
梅干しのつけ込みとか、
保育所の先生との面談予定とか、
ボーナスシーズン前のアフィリサイトのお手入れとか…
結構リアルも色々あります。

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