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このシリーズも長くなってきた。正直言って疲れて…くるわけない。
なぜなら、もう1週間も前にすべて書き上げているからだ。
ついでに言うと、最近どういう訳だか筆が進むので、
このシリーズ以外にため込んで放出待ちをしている記事が数本ある。
疲れるのは読者の方かもしれない…と、アクセス数を見ると結構最近多いですねえ。
固い記事につきあってくれている読者様に感謝!である。
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毎度になるが、一応、女史の講演の動画のURLを貼り付けておこう
テンプル・グランディン 世界はあらゆる脳を必要としている(動画)
講演ではあまり困難について触れられていないのがちょっと不思議だった。
それなりに女史にも困難はあったはずだ。
なんてことをつらつら考えていて、
アスペルガー者の困難とは何だろう?…というところでまた脳みそが立ち止まった。
社会性の障害
コミュニケーションの障害
想像力の障害
なんてのが診断上はあげられるが、社会生活をしていく上での困難はもうちょっと具体的な形でみていかないと適切な学習や適切な支援には結びつかない。
思いつくまま列挙すると
予測(見通し)がつかないと不安になる
対人間の関係構築・維持が苦手
マルチタスクが苦手
優先順位をつけるのが苦手
援助を求めるのが苦手
感覚過敏(鈍麻)
過集中による弊害
処理速度が遅いことがある
協調運動の困難があることがある
家庭生活の維持における困難(特に定型発達者の家族との)
…
併存する場合のあるADHD、ADD的特徴
多動
片付けられない
気が散る
…
まだあるだろうがこの辺でやめておく。
ちょっとこのあたりを考えるのに役に立ちそうな資料を見つけたので挙げておく。
「職場で使える『虎の巻』発達障がいのある人たちへの八つの支援ポイント」
http://www.city.sapporo.jp/shogaifukushi/tora/
(札幌市)
雇用者側と被雇用者側、双方の視点でトラブルを見ているのが画期的だ。
発達障害のある人の雇用管理マニュアル
http://www.koyoerc.or.jp/dd.html((財)雇用問題研究会)
Q&Aのトラブル例がとても具体的だ。
ともあれ、困難はかなり多岐にわたる…。
職場でその全てに配慮を求めるとしたら人的コストの大幅増大を招くといわれても仕方がない。障害者枠での採用なら雇用者に補助金も出るが、手帳がとれないケースでの一般就労の場合はことは切実である。コストが賃金に響くことあるだろう。
となると、ある程度は、障害当事者本人の自助努力によって困難を軽減あるいは困難を回避していく必要性に迫られる…ということになる。
さて、一旦細かくしたことろで、再度ぎゅーっと集約してみる。
アスペルガー症候群者の困難の大元というのは
「”自分”の使い方をわざわざ習得しなければならないこと」
「”社会(他人)”との接触方法をわざわざ習得しなければならないこと」
なのではないだろうかという考えが浮かんできた。
社会にそこそこ適応して生きていく為には
「自分操縦マニュアル標準版」や「社会・対人学習マニュアル標準版」
がデフォルトで脳内にインプットされている定形発達者よりも、
かなり多くの事を意識的に学ぶ必要性に迫られる
のだ。そして、作るべきマニュアルは、「カスタム版」である!
それこそが、困難の本質なのではないだろうか?
ついでに…
習得する手間だけでも負荷が大きいんだから、
せめて参考書くらい豊富にあって欲しいものだ…
そんなことを考えた。
<つづくよん>

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