え、なんでって?
6月あたりから読書量が急増しているんです。
書籍費の増大…懐に痛いです。
なにせうちの市は図書館があてにならない!
蔵書は少ない、リクエスト制度もない、他館からの取り寄せはいつになるかわからないの3拍子そろっているので、これは!と思った本は購入するっきゃない!
しかし、こうしてなかばギャンブル的に購入した本が、結構いい本だったりするとメチャクチャうれしくなっちゃいます。
はずれの場合は…ちょっとは落ち込みますが、すぐ忘れるタチなので…。
というわけで、今日ご紹介する本は…なかなかのヒットです。
アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク
テンプル・グランディン、ケイト・ダフィー著
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さあて、この本ですが、何回かこの間のシリーズで取り上げてますが、
就業の前提として「アメリカ社会」という前提があるので、そのままやろうとしても、日本ではちょっと無理があるということを先に書いておきます。
前半は就業に向けてどうしていくべきかといった方法論、
後半は、アスペルガー者に向いた職業ガイド
といった内容です。
さて、前半。
ま、「才能を伸ばそう」ってのはグランディン女史の一貫した主張としてあります。
この部分については私としては「あ、そう」なので、割愛。
ところで…
日本に合わないところも多いのですが、この本はなかなかいい視点を提供してくれているのです。
「アルペルガー者は自分を売らずに作品を売れ」
ってところですね。
この視点は、非常に重要だと思います。
対人関係の構築力などは定型発達者より劣るのは明らかですから、その問題をどうにかしてクリアしていかなければいけないのは明らかですが、ここについて非常に端的に表現されているのは新鮮でした。
作品の範囲は広範囲にわたるということ、
そして作品のアピール方法はさまざまにあると言うこと。
このあたりが、この本のミソであったように思います。
他はまあ…一応必要なこととして、
「周囲とうまくやるには」
「怒りを抑えるには」
等が解説してあります。
ちょっと毛色の変わった部分で新鮮だったのは「正規ルートを通るな」という部分なのですが、正直、人事権が分散していない日本ではあまり役に立たないかもしれません。
さて、後半。
いくつかの職業(アスペルガー向きということらしい)ごとに、
現場でその職に就いている人のレポート形式になっています。
高知能でないとつけない職業がずらっと並んでいて、卒倒しそう…
と、おもいきや、各職業の末尾についている
「同種の技能をつかう仕事にはいかのようなものがあります」
と、いくつかのちょっとハードルの低い職業もかいてあるので一安心。
前半部分、日本版がほしいな~というのが本音のところですが
全体として、なかなかいいヒントを提供してくれている本だと感じました。

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