「対話法」の紹介

毎日暑い…ので、多少涼しい真夜中に記事書きだ。
が、もちろんエアコンはついている。
大阪の今年の夏は暑い。(またこれか!)


さて、ネットをうろついていると、思わぬ出会いがある。
ちょっとうれしい出会いがあったので記事にしておくことにする。


自閉圏者はコミュニケーションの障害があるという。


確かに…私も現在のコミュニケーションスタイルを確立するまでには長い時間がかかっている。
特に定型発達者の方とおしゃべりする場合は、気をつけていることがかなりある。


だが、今まであまり言語化はしてこなかった。
で、このブログで今せっせと言語化しているのが「定型発達者研究シリーズ」であるのだが、
会話のパターンについては未整理の状態だった。


というところで、なかなかいいものに出会った。


「対話法」という言葉をご存じだろうか?

「え、知らない、何それ?」という方のほうが多いだろう。

そりゃそうだだろう、「対話法研究所」の浅野良雄氏の造語なのだから。

「じゃ、何それ」

という声が聞こえてきそうなので、概略。


会話での応答パターンを「反応型応答」「確認型応答」にわけ、「確認型応答」を身につけ、適宜利用する事によって、コミュニケーションの円滑化をはかろうというものである。


浅野氏自身による「対話法」の概説が転載可だったので、引用しておく。


―――――――――――――ここからコピー・転送可――――――――――――――

                ↑コピーや転送の際は、この文も入れてください


              〈対話法〉のすすめメッセージ Ver.3.5      2007.6.14


1. はじめに:
 人間は、自分の考えや気持ちをできるだけ正確に伝えたい欲求を持っています。対話においては、この欲求を互いに認め合うことが大切です。お互いを尊重し合うことによって信頼関係が深まり、本音の交流ができるようになります。

2. コミュニケーション・エラー:
(1)私たちが1対1で話すとき、また数人で話し合いをするとき、必ずしも「自分が言いたいこと」を正確に表現しているとは限りません。逆に、ひとの話を聞く場合、「相手が言いたいこと」を正確に理解しているとも限りません。ここから誤解がうまれます。誤解は、対人トラブルの原因の一つです。
(2)対話の場面において、お互いの考え方や意見が対立しているようにみえても、じつは単なるコミュニケーション・エラーにすぎない場合があります。それは、言い間違い・あいまいな言い方・言葉足らず・聞き間違い・思い違い・思い込みなどです。たったそれだけの原因でお互いの人間関係が悪くなるのはもったいないことです。

3. 〈対話法〉の提唱:
 対人トラブルを防ぐには、コミュニケーションの質の向上が必要です。適切なコミュニケーション技法をつかえば、対話や話し合いがスムーズになり、トラブルの大半は小さいうちに解消できます。また、生じてしまったトラブルも、解決の方向に向けることができます。浅野は、この技法を〈対話法〉と名付け、有効性を提唱しながら普及活動を進めています。また、一般の人が習得しやすいように、技法を極限まで簡略化したことが〈対話法〉の特徴です。

4. 応答の種類:
 私たちは、ほとんどの対話場面において、相手の話を聞いたあと、すぐに自分の判断(賛成か反対)・意見・質問などで応答します(反応型応答)。しかし、私たちがあまり意識してこなかった応答に「確認」という方法があります。これは、聞き手が理解したことや受け取った内容などを「こう理解していいですか、こう受け取っていいですか」という気持ちをこめて相手に確認することです(確認型応答)。この応答は、誤解を防ぐために役立ちます。

5. 確認の方法:
(1)確認というのは、「…ですね」「…ということですね」「…ということを言いたいのですね」「…というように理解していいですね」などが語尾になるような応答です。…のところに、「相手が言いたいことの要点」を入れます。ただし、語尾をこのようにすればいいという形式的な確認は禁物です。
(2)「相手が言いたいこと」というのは、「相手はこういうことを言いたいのだろう」と、聞き手が理解したり推測した内容です。自分の理解や推測に自信がないときは、例外的に、「…ですか」「…ということですか」という疑問形になることもあります。

6. 〈対話法〉の原則と効果:
(1)〈対話法〉の原則は、「自分の考えや気持ちを言う前に、相手が言いたいことの要点を、相手に言葉で確かめる」ことです。私たちが対話をするとき、必要に応じて、この原則をつかうと効果的です。
(2)重要な話をするときはもちろんのこと、対話の途中で誤解が生じたり、意見や感情の対立が起こりそうになった場合、それに気付いた人が「対話法の原則」を意識的につかうことにより、対話の軌道修正ができます。
(3)対話がスムーズに進行しているときは、いちいち確認する必要はありません。また、確認が大切だというのは、自分の意見を言ってはいけないという意味ではありません。むしろ、適切な確認をしながら対話を進めることにより、お互いの本音が言いやすい雰囲気をつくることが、〈対話法〉の一番の目的です。
(4)確認には、心理的な安心感や信頼感を育むはたらきもあります。

7. 練習の必要性:
 適切な確認は、自動車の運転、スポーツ、習い事などと同様、一種の技術ですから、練習によって身につきます。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

■〈対話法〉についての詳細は対話法研究所のホームページまたは浅野良雄著『こころの通う対話法』(まぐまぐ)をご覧ください。 http://www.taiwahou.com/

■このメッセージは、「ここからコピー・転送可」から「ここまでコピー・転送可」の間の内容を自由にコピー(転送・印刷など)してくださってけっこうです。〈対話法〉の普及にお役立てください。

■このメッセージの内容は少しずつ改訂します。最新の内容はホームページで確認してください。

                      著者・発行者:対話法研究所 浅野良雄


                ↓コピーや転送の際は、この文も入れてください

―――――――――――――ここまでコピー・転送可――――――――――――――




非常に簡潔な手法ながら、効果は高いと思われる。


実は普通の会話や自助会の進行の際に言葉に挟むクッションとして、私自身「確認の提示」というものを長年、使ってきた。

他にもさまざまなテクニックがあるのだが、これは効果絶大なのである。
効果は

・会話内容の行き違いを防げる。(話があさっての方向に行きにくい)
・相手に対して安心感をあたえる効果がある。
・こちらに対する親近感を高める。

等であるが、特に定型発達者の方と会話するときは、効果がより大きく出る。

このことが、「反応型応答」「確認型応答」の対比として非常に簡潔に述べられているのが、上記の「対話法」の
優れているところである。


ところで、アスペルガー症候群者では、上記で言う「反応型応答」を多くする方が多いようにも思う。
「会話の受け答え」「対話」に関する一義的な解釈がそうさせるのかもしれないが、本当の理由は不明。
とりあえず会話のすれちがいや、会話が成立しにくいといった現象が多発する。


そりゃ障害なんだもん、当然である。
が、スキルでカバーできる部分も大きいのだ。


…ということは、この「対話法」というもの、概要だけでも、知っておけば、かなりコミュニケーションでのトラブルが減らせるのではないかと思うわけである。

会話の基本は聞き上手から!ということから考えても、この「対話法」は有効だろう


え、どこに行けば対話法に関する情報があるのかって?
はい、こちら↓

対話法研究所のホームページはこちら


ということで、本日は「対話法」の紹介でした。





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コメント

心情
「対話法」、一瞬、ソクラテス、「無知の知」?と思っていしまいました。、、

ご紹介の浅野良雄氏の「対話法」、難度が高そう。

浅野氏の例示

発言 Aさん 最近、よく眠れないんです。

応答 Bさん
 ・ そのうち、眠れるようになりますよ。 反応型応答
 ・ 眠れなくて辛いんですね。      確認型応答
 ・ 疲れているからでしょう。      反応型応答
 ・ いつからですか?          反応型応答
 ・ なにか心配なことがあるんですね。  確認型応答

この浅野氏の例示をみると、発言を包んでいる発言者の心情「辛い」「心配」の確認ですね。それを聞き手の応答者が推察して、それを確認する内容の返事を返すという会話の流れですね。

私のような「全体像」をつかまないというタイプは、「いつからですか?」という状況確認の返事を返しそう。
会話=問題解決という方は、「そのうち、眠れるようになりますよ。」といったところか?

発言を包んでいる発言者の心情は、表情や語調と言った非言語系メディアで伝わるもの。定型の方にとっては、意識していないそれらを意識化する、明瞭化するというところでしょうか。ASDには、「発言は心情に包まれている」ことを意識して、心情を推察することを訓練すると言うところから始まるのでしょうかね。それを時々確認する。

この自己言及的な構造は、誤信念課題の第二水準レベル。「Aさんは 『最近、よく眠れないんです。』と辛そうに言う」

ASDの中には、第二水準を解けない人もいるから、まずは、第二水準の認知を訓練する必要がある。
また第二水準を「テスト」では解けても、日常生活では上手く解けない「運用に難がある」人は、ひたすら練習だな。

アサーションな関係を作ろうとするなら、相手の心情は否定しない、受容する事が基本だと思うので、その点で役立ちそう。

発言者自身に関する発言と心情は受けとめ易いと思うが、発言者の第三者に関する発言と心情のなかには、悪口、当てこすりといった推察したくない、推察するとその害意やらがこちらの伝染してくることがあるから、それから自己防御する術も開発しておいた方が良いと思う。
Re: 心情
「対話法」は「確認型応答」を目指そうというものですが、ちょっとちがう観点から。


言葉に「反応」してしまうのを抑制する練習にはなりそうな気がするんですね。

ASDの人って、わりとぱっと「反応」してしまってトラブルケースがあると思うんです。

で、自分の会話を思い起こして「反応型」というのを確認できれば、そうでない方向(確認型)にフィードバックしていける可能性もあるかなと。

心情の推察までいかなくても「反応型」を制御できるだけでだいぶちがうんではないかなあと。

ま、そんなことを考えて紹介したわけっす。
説明足りませんでした。


はじめまして
淺野さんからの紹介でおじゃましました。
勝手にお気に入りリンクに入れさせていただきました。これからもよろしくお願いします。
全体像の確認をつかんで発言するのが苦手だから障害なわけであって、訓練でできたら障害への問題はとっくになくなってるはずですよね。
検討違いな推測や発言をしてトラブるのが堕ちです。

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