お盆にはもうちょっと涼しくなるだろうか…。
予報では暑くなるらしいが…。
またまた書籍紹介である。
![]() | 発達障害がある子のための「暗黙のルール」―〈場面別〉マナーと決まりがわかる本― ブレンダ スミス マイルズ メリッサ L トラウトマン ロンダ L シェルヴァン 萩原 拓 明石書店 2010-06-08 売り上げランキング : 6995 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
のっけから何だが、またタイトルに惑わされた。
いや、本自体はかなり役立つのだが…、日本語タイトルから、発達障害児にポンと渡せる部分が多いのかなと思ったのだが、ちょいと違うようだ。
原題はこうだ。
The Hidden Carriculum
-Practical Solution for Unstated Rules in Social Situations-
直訳すると…
「隠れたカリキュラム」
社会的場面における暗黙のルールを理解するための実践的方法
構成は概ね3つに分かれている。
◆暗黙のルールとは何かということ、および、その影響について。
◆暗黙のルールを発達障害児に学習させる為のさまざまな手法
◆暗黙のルールリスト
で、あるからして、これは完全に指導者向けの書籍なのである。
さて、順番がずれるが、各パーツごとに紹介していこう。
◆暗黙のルールリスト
28ページにわたって暗黙のルールが列挙されている。このリストだけでも、発達障害の子供に暗黙のルールを教えるのに充分に役立つ本だ。
◆暗黙のルールとは何かということ、および、その影響について。
定形発達の指導者には当たり前すぎてかえってわかりにくい「暗黙のルール」の”存在”と”影響”をわかりやすく説明してある部分。
是非、定型発達の親御さんと学校の教職員諸氏に読んで欲しい部分である。
◆暗黙のルールを発達障害児に学習させる為のさまざまな手法
ここはほとんど専門の指導者向けといったところだ。
単にルールをルールとして教えるにとどまらず、その意味するところを発達障害児に教える場合に役立つ各種の手法の概略が紹介されている。
基本的に手法の簡単な紹介なので、具体的方法の詳細については他書を参照する必要があるものが多いが、「マンガ化」「パワーカード法」の2手法についてはかなり詳しく記述されていて、これについては、家庭でも参考になるのではないかと思われる。
というところで本稿終わり。

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