【書籍】発達障害に気づかない大人たち/星野仁彦

はじめに書いておく。
この本はまったくおすすめできない。

NHKのラジオ番組(たしかラジオ朝一番)で紹介されていたのをタヌキがトラックを運転しながら聞いていて、私に発注依頼したのでamazonに注文。



発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)
星野仁彦

祥伝社 2010-01-30
売り上げランキング : 1268
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools






で…届いて読んで

おい、なんだこりゃ!

だった。



「発達障害は治る」と堂々と書いてある。

で、よくよくその中身をよめば…、二次的なうつ症状に治療が可能であることと、
リタリンがADHDの多動症状に効くという話である。


著者自身がADHDだと書いてあるが、経験談などはまるでというほど書いていない。


さらに「ライフスキルのアップを」と書いてあるものの、
著者自身が「生活はすべて妻まかせ」と恥ずかしげもなく書いているのだから説得力に乏しい。


「こういう人は発達障害」

と、社会的に適応できていない例をタイプわけして多数挙げてだけあり、

対策は、

「対人スキルを身につけましょう」
「良き理解者を得ましょう」
「薬をのめば周囲は平和に」

では、「要注意人物のピックアップ」(=排除・差別)目的で使われかねない本であるといえるのではないだろうか。


とにかくこの夏一番の「買って損した感」のある本であった。


ただ、この本がラジオで紹介されるあたり、定型発達者には「こういうのが発達障害」とすっぱり切るタイプの本が受けいれやすいんだろうなとも思った。




にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害・自閉症へ
にほんブログ村
発達障害ランキング


↑ブログランキング参加してます。↑
応援の1日1クリックを



え、タヌキはって?
結局読んでません。

ま、それはともかく
ぼちっと↑
おひとつ



関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

 


コメント

コメントの投稿

非公開コメント


ブログ内検索


サイトマップ(全記事一覧)はこちら

アスパラガスの会のお知らせ

成人ASD(自閉症スペクトラム障害)者のための自助会:アスパラガスの会 ご案内

アスパラガスの会は、大阪南部を拠点に活動する成人自閉症スペクトラム障害者の自助会です。1ヶ月に1回の集いを中心に活動しています。アスパラガスの会ホームページはこちら

アスペルガーライフblogの発達障害関連動画

発達障害の常識とやらにツッコミをいれてみる !

発達障害に関するよく言われるセリフってなんか変!

自閉症(ASD)児者の聴こえ方を疑似体験!

自閉症児者の聴こえ方を定型発達の方に疑似体験していただける動画を作ってみました。

この動画に関する詳しい説明はこちらの記事をどうぞ。

うわ!狸穴猫が本に登場してしまった
かなしろにゃんこ。さんの新刊に狸穴猫が登場します。
スポンサード リンク
便利ツール(別館)
管理人からのお願い

記事に関係ないコメント・個人的な相談にはお返事できない場合があります。あらかじめご了承下さい。
また、できるだけ個人的な相談はご遠慮下さい。

RSSフィード