【書籍】人づきあいの技術-ソーシャルスキルの心理学-

そろそろ日も短くなってきて読書の秋だなあ…と思う…で、書評なわけだが、

気の早い私は最近入手した3大テノールのクリスマスソング集を聞きながらこれを書いている。季節の移ろいは早いモノだ。そろそろおせちのメニューが気になってくるシーズンだ。


ま、それはともかく本題にいこう。


人づきあいの技術―ソーシャルスキルの心理学 (セレクション社会心理学)人づきあいの技術―ソーシャルスキルの心理学 (セレクション社会心理学)
相川 充

サイエンス社 2009-10
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実は真夏に購入。その後何度も読み返していて書評が遅くなった。
ちらちら読み返しては、どう書こう…と呻吟しているうちに遅くなったのだが、紹介しないのはもっともったいないので書いてしまう事にする。

味も素っ気もない表紙…である。

だが、この本、簡単に言ってしまえば、
何度も読み返す価値があるくらい含蓄が深いということだ。


この夏の一番のヒット!といっても良いくらいおすすめ本なのである。


最新の研究結果や資料と共に、人付き合いに関する「技術」が豊富な例とともに解説してある。

この書籍の主張の徹底しているところは

「人付き合いとはスキルである」

という部分だろう。

一章の初めのほうに、


「運動も人間関係も練習次第」


と、はっきり豪語されている部分が気分がいい。


普通にソーシャルスキルの基礎を習得したいのであれば前半半分(1~4章)を読めば相当のスキルが理解できる。


それと、この本は理屈たっ~ぷりなので、「理屈がわからないとダメ」という人には最適の本だ。つまり理屈好きのアスペルガー症候群の人にはとっても嬉しい本なのだ。


ちょっと注目したいのは、8章「ソーシャルスキルの不足がもたらすもの」という部分である。

この章は、これまで人とのつきあいがうまくいかなくて、落ち込んだり、悩んできた人の悩みの構造の謎解きをしてくれると思う。


一応社会心理学の本であるから、ささっと手軽に読める本というわけにはいかないが、それだけ各種の情報が詰まっているということで、帯にあるように、(そんな帯がついていた)まさに人付き合いのバイブル的書物といえるだろう。


ロングセラーなのも頷ける。




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コメント

お久しぶりです。これは、ずいぶん重宝できそうな本ですね!
「人付き合いとはスキルである!」というのには、とても賛同できます。

最近、社会に出てきたばかりの若い子たちと接すると、障害があるわけでもないのに、「他人との会話の仕方や、物事をあまり知らないんだなあ」と感じることが多くあります。(私が言うのも何なのですが・・・)

こういう言い方もなんですが、世間知らずな若い子ほど、人間関係のマナーや発言の仕方(いわゆる社会性)に問題があるような気がします。

これを言うと、ではアスペルガーや自閉症は”世間知らずということか?”、と思われそうなんですけれど、「自分の興味の示す範囲の情報ばかり、取り入れやすい」性質を考えると、”不可抗力的に、世間知らずになりやすい”とは、言えないでしょうか??

こだわり?理解してない?
こんにちは。久しぶりにコメントします。
うちのアスペ君五年生なのですが、万引き、自宅のお金を盗むを何度も繰り返し、その都度、なぜダメなのか、悪いことだと説明してきましたが、

どうも、罪悪感より欲しい物へのこだわりを抑えきれないように感じます。

でも、発達障害があるからと犯罪はゆるされないですよね。

児童精神科の医師も対応に頭を抱えている感じです。

単刀直入ですが何か、犯罪を止めさせるいい方法はないでしょうか?

すいません。突然こんな話して。。。。
切羽詰まってるです。

対人関係以前に、なんとかしないといけないので。
ご参考までに
みーたんさん。
ご参考までに
>ある発達障害の中学生が学校にライターを持ち込み生徒指導に遭った。彼はライターの外観が気に入っており、ガス無しで所持しており、「ガス無しで火はつけられないからこれを所持していて指導されるのはおかしい」と納得しなかった。

ガス無しライター
http://blog.m3.com/adhd_asperger_etc/20101011/1
さざきさんへ
さざきさん、おひさです。

スキルと割り切ってからは問題起こさなくなりましたね~。
まあ、多少疲れますが…。

不可抗力というのは確かにそうでしょうね。

ASDのコミュニケーション障害っつうのは、
「世間知らずになりやすさの度合い」+「スキルを使うことの難しさの度合い」が強いってなところでしょうか。
Re: こだわり?理解してない?
みーたんさん、こんにちは。
万引きですか…うーん、大変ですね。

・社会のルールであると押し切る。
・六法全書を持ち出して犯罪であることを説明する。
・本来の(お目こぼしがない場合の)処罰、処遇について説明する。

などでしょうか…。

「悪いこと」というのは確かにいまいち押しが弱いと思います。

あまり思いつきません、ごめんなさい。

運動も人間関係も練習次第ですか…
自分にはちょっと難しいですね…。
最近気付いたことなんですが、自分の不幸はおしなべて咄嗟の判断と自分の周囲の状況判断がまったくできないことに起因してることに最近やっと気付いた次第です。
あと自分は定型と比べると明らかに動作がのろいんですよね。あと定型と比べると明らかに疲れやすいし喋り方もおかしいし。

咄嗟の判断は脳機能のなかでは比較的高レベルの脳機能らしいのですが、定型でも後天的な事故や病気で脳を損傷して高次脳機能障害になってしまった人はえてしてこの咄嗟の判断ができなくなってしまい、健常者よりも疲れやすくなってしまうそうです。
統合失調症を患った人も発症前と比べるとすぐに疲れるといってましたし。

自分の場合いくら努力しても人からはのろま呼ばわりされるし、喋り方がおかしいのも全然治らないし、仕事もすぐクビになるし、ここまでひどいと生まれつきロースペックとしか思えません。

確かに努力は大事かもしれませんが、びっこが努力したから人並みに早く歩けるもんでもないし、一般人が努力したからといってカール・ルイス並みに早く走れたり、シュワちゃんみたいにムキムキになったり、オードリーみたいにスレンダーボディになれるとも思えないし、程度の問題もあると思います。

Re: 運動も人間関係も練習次第ですか…
ま、そこそこは練習でいけるでしょうが、ASD者はハイレベルを目指しすぎない方が良いかもしれませんね。
ちょっと変わっていても許容されるレベルってのがASD者の目標ラインでしょう。

ちなみに処理速度…、私もとろいです。
これは天性として、無理しないようにしています。

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