本日は下記の本である。
![]() | 自閉症・アスペルガー症候群「自分のこと」のおしえ方 (ヒューマンケアブックス) 吉田 友子 学習研究社 2011-04-20 by G-Tools |
この本の著者は横浜発達クリニックの吉田友子医師。
下記の本の著者である。
![]() | 高機能自閉症・アスペルガー症候群「その子らしさ」を生かす子育て 改訂版 吉田友子 by G-Tools |
![]() | あなたがあなたであるために―自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド 吉田 友子 ローナ ウィング by G-Tools |
さて、今回取り上げた書籍であるが、「診断説明、告知マニュアル」とあるように、幼少期に診断を受けたアスペルガー症候群の子どもに「いつ」「どのようにして」診断名を告知するか、そして、そのための方策を「マニュアル」という形で提供する物である。
基本的に親御さん向けだと思う。
アスペルガー症候群児が、成長段階でぶち当たる「障害をもつということ」との対峙をどうサポートしていったらいいか?
これは大きな問題である。
親の側の覚悟、子どもの理解力、サポート体制…
スムースに告知をすすめるためにはそれ相応の準備がいる。(というかあったほうがいい。)
だが、実際、どれほどの準備ができるか?
実際に著者自身が「僕って自閉症なの?」という子どもの問いかけに詰まったという経験からこの本が生まれたと言うことである。
子どもは揺れる、親もとまどう、支援者もとまどう…そういった告知というものををいかにスムースに乗り越えるかの準備をどうしたらいいか?
そのためのチェックリストとその解説、この本はそういった情報をふんだんに提供してくれる。
告知後のアフターフォロー部分まで丁寧に記述されているところも非常に評価できる。
まあ、実際はこれほどの手厚い準備はできないかもしれない。
成り行きで「知られてしまった」的な事態も発生することがあるかもしれない。
しかしながら、この本を手にとって目を通しておくことで、ある程度は子どもの疑問や不安に落ち着いて対処できるのではないかと思う。
但し、一貫して吉田医師の立場は「高機能自閉症・アスペルガー症候群は脳のタイプ」とする立場なので「アスペルガーは障害か?」とか「機能不全があるのか?」という問いにはこのマニュアルを使って答えられないかもしれない。
そう高い本ではないので、告知前のアスペルガー症候群児・高機能自閉症児の親御さんがいる家庭ではこっそり一読しておいた方がいい本としておすすめである。

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