というわけで、書評が増える事になる。
さて本日は…
![]() | 発達支援のむこうとこちら (こころの科学叢書) 田中康雄 日本評論社 2011-09-12 by G-Tools |
この本は田中康雄氏の発達障害者支援に関する論文集である。
だが、論文集というよりは、氏の思考過程をそのまま綴ったものという雰囲気が強い。
発達障害に対する支援の有りようについて、臨床の場でのエピソードはじめ、様々な観点から思考し、そして最終的に「発達障害は生活障害として支援していくべきだという結論に至るまでの過程は読み応えもある。
が、何より丁寧に論考していく田中氏のまじめさというか真摯さ、そして発達障害者を単に「医療の対象」ではなく「個々の人間」として見ようという姿勢に私は感動すら覚えた。
それはさておき、読みどころの二つほど。
・冒頭部分で触れられている、「支援とは何か」「異質とのつきあい」についての論考。
・「発達障害が生活障害であるという結論的視点」に至るまでの終盤の論考。
その他盛りだくさんに多くの視座から発達障害支援についての分析と論考が繰り広げられている。
若干難しい部分もあるが、特に専門の支援者には読んで欲しい本だと思う。

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読み応えばっちりでした
ま、それはともかく
…
ぼちっと↑
おひとつ。
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