そういうわけで、書評書かずにほうっておいた本を読み返したりしていた。
というわけで書評いってみます。
![]() | もっと笑顔が見たいから―発達デコボコな子どものための感覚運動アプローチ 岩永 竜一郎 花風社 2012-03-21 by G-Tools |
この本、サブタイトルが「発達凸凹な子どものための感覚統合アプローチ」という。
というわけで、感覚統合療法についての本である。
発達障害における感覚統合療法とは、簡単に説明すると体の感覚ができていない事による、さまざまな影響をトレーニング等によって改善、緩和し、ひいては発達障害特有のさまざまな不具合を改善、緩和しようというものである。
前半は「5感+2覚」についての説明と感覚に関する不具合の見方、考え方。後半は具体的な手法の話となっている。
とても読みやすく素直に頭に入る本だった。
考え方の基礎が書かれているので応用もききそうである。
感覚統合に関する本で保護者が気軽に読める本は今までなく、そういった意味でこの本が出版された意義は大きいだろう。
あまり聞き慣れない「2覚」の話、「固有受容覚」「前庭覚」の話は非常に興味深い。
また、後半、家庭でもできる感覚統合アプローチについてかなりのページが割かれており、気軽にトライできるのもうれしいところ。
…、と、ここまで堅く書いてきたが、実はこの本を読んでちとびっくりなのであった。
何故か?この本に書かれている簡単なアプローチのいくつかは、実際私自身が体験済みの事だったからだ。
くすぐり遊び、揺れ遊び…
感覚統合に関してはろくすっぽ知らなかったが、私が体験しているので、うちでは子どもに対しても当たり前にやっている事だったものが多くあった。
いやはや、何とも不思議な話である。
この本の範囲なら日常の延長でできることが多く、害はなさそうだ。
また、感覚異常というものがピンとこない定型の親御さんが感覚の異常について知る為だけでもこの本はずいぶん役に立つだろうと思う。

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