いじめの防止(1)帰りの会チェック!

アスペルガー症候群の児童はしばしばいじめの標的になる。

動作がぎこちなかったりするのもからかいネタの一つだが学年が小学校3~4年になってくると周囲から「協力的でない」という反発がでてくることも考えられる。

筆者は小学生時代、何度となく「協力的でない」というネタでいじめにあった。場面は「学級会」の時間、「帰りの会」の時間である。

本当に協力的であったかなかったかはともかくとして、(当方アスペルガー故に周りの本当の感じていたところはわかりようもないから)「反省会」とやらで


「○○さんは非協力的です、謝るべきです(反省すべきです)」とやられる。これがどうにも埒があかなくなるパターンである。押し問答になるのはまだマシだが、多数決で「○○さんが非協力的であると思う人手を挙げて」などとやられてしまってはどうしようもない。


さらに「謝るべきだ」「罰として…をすべき」まで多数決でいくと最悪である。


アスペルガーの子どもは何を謝るべきなのか全くわからないのだから、強制的に謝らされれば強烈な屈辱或いは無力感を味わうことになる。ひどければ「自分なんていない方が良い」自己卑下や自己の存在否定にもつながる。


「反省会」がつるし上げ大会にならないように適切な教師の介入が必要なのだが、こういった「反省会」はまだまだ小学校の世界に数多く残っているようである。


毎日の帰りの会で「1日の反省を」というケースで、教師を反省会が終わってから児童が呼びに行くというったパターンではさらに悲惨な結果を招きやすい。(筆者が経験したのはこのパターンもあった)介入がゼロになるのだから当然である。


アスペルガーの児童を持つ親御さんは、「反省会」「帰りの会」がどうなっているのか、是非子どもに聞くなりチェックするなりしてみた方が良いと思う。

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コメント

狸穴猫さんおはようございます。
HPを作ったのですが、そちらの方にもリンクさせていただきました。
勝手な紹介文も入れておりますので修正する箇所があればいつでもいいのでおっしゃってください。事後報告ですみません。
私もよく帰りの会で吊るし上げにあいました...
私の場合は教師の介入ありましたが
教師が一緒になって責めてましたわ...
それとAQの記事見て早速やってみたのですが....40点でした。
旦那にもしてもらったところ35点。
怪しいと思っていたけど...
もしかしたら、そのうち記事にさせてもらうかもしれません。
すみ
すみれさん、こんにちは。

帰りの会、私の場合はつるし上げが夕方5時くらいまでの長時間に及ぶ、班ぬかしやケツたたきなどの罰を伴うなどで小学校の頃はほとほと精神的にまいってました(その割にはほとんど二次障害になってないのが不思議なんですが)。

AQ…うちは46の私を筆頭に総員40越えでした。

ではでは
「適切な教師の介入」という以前に
こういった反省会は教師の意見に
子供たちが追随しているケースが多く。。

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アスペルガーライフアスペルガーライフblogいじめの防止(1)帰りの会チェック!一通り読んでみたけれど、思い当たることだらけだ……。以前から、こんな感覚がずっとある。大きな草原に川が横たわっている。手が届きそうな距離にある向こう側に、沢山の人間がいる。こちら
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