去年は寝坊して見物しそこねた種目があったり、前列のオッサン達のカメラの砲列に恐れをなした挙げ句、ビデオの撮影に失敗して「空(そら)の映像」しか撮れなくて、さんざ後になってミチャポンに苦情を言われた狸穴猫であったが、今年は思わぬ助っ人が表れた。
アスペルガー仲間の友人の一人が運動会見物に付き合ってくれるというのだ!
コレで起きていられる!
と、申し出に飛びつき、一緒に見物して貰う事にした。
そして、運動会当日の昨日、めでたく寝坊することもなく、比較的まともな場所に陣取ることができ、無事ビデオにミチャポンの活躍を収める事ができた。
ちなみに、徒競走の結果だが、去年はピストルの音にびびってスタートで出遅れて4位だったのだが、今年は音の小さいピストルに変わったらしく、びびる事もなくスタートを切って見事一等賞をとれた。
さて、まあ、それはともかくとして、前日のひとこまがなかなか傑作だったのだ。
ミチャポンの学校では女の子の間でシール集めがはやっている。
いろんなシールを集めては交換したりするというものだ。
ミチャポンもシールを欲しがっているが、あまり買いすぎるのも良くないと思い、適当に制限を入れていた。
「今度は運動会の後ね」
としばらく前に言ったのを律儀に覚えていたミチャポン。
ミ「運動会終わったらシール買ってくれる?」
とのたまう。
猫「うん、運動会がんばったらね」
と至極いい加減に答えたのが問題のはじまり。
ミ「がんばるって?」
猫「がんばったらだよ」
あくまでいいかげんさを貫いた…つもりだった。
ミ「わからない~、どうしたらいいの~」
ちと泣きそうになってきた、まずい。
そこへヒイロが現れて曰く
ヒ「みーちゃん、さぼらなければOKだよ」
ミ「う~、さぼるって?」 ←更に泣きそう
しまった…、がんばるなんて抽象的な概念使った私がアホだった。
更に「運動会でさぼる」なんて余計な事を…。
うーん…困った。
猫「うーん、そうだなあ…、徒競走で歩かずに走ったらOK」
ようやく、納得顔になったミチャポンにこっちも胸をなで下ろす。
考えてみたら「運動会でがんばる(さぼる)」なんてのは基準がわからないものだ。
どうしたらOKなのか?具体的にあるもんじゃない。
ところがASD児者の場合、抽象的な概念が理解できないため、具体的な基準を求めてしまいがち。
そこで今回のプチトラブルとなったわけだ。
自分もどうしたらいいのかわかっているのか…といわれると謎な言葉を使うもんじゃないと反省したのであった。
ともあれ、運動会は無事終わった、めでたしめでたし。

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で、
ぼちっと↑
おひとつ。