思い込みは二次障害のもと
自助会を運営しているとさまざまなアスペルガー症候群者(ASD者)に出会う。
アスパラガスの会を始めて3年半、延べ参加者数は数百人に及ぶ。
常連さんもいるし、たまに参加する人もいる、1回か2回の参加の人もいるわけで、実数でざっと200名くらいには会っただろう。
何らかの生きにくさを抱えての参加者は多い。
話していて、彼らの生きにくさの大きな部分を占めているのが「思いこみ」である事に気づかされる。
「自分はこうあるべき」→なのにできない。
「他人はこうあるべき」→なのにそうではない
「社会はこうあるべき」→なのにそうではない。
等々。
もちろん、元々の障害のせいでできない事がある場合もあるのだが、それ以外の部分でのこういった「思いこみ」が自身を苦しめているといった印象を受けるのだ。
傍目から見れば、勝手に思いこんで勝手に生きにくくなっているように見えるかもしれない。
しかし、思いこむには大抵それなりの原因があるし、アスペルガー症候群者の特性として、一旦思いこんだら修正がききにくいという特徴がある。
当事者がつらくなるような思いこみをはずしていくことが二次障害からの回復には必要なのだろうと思うわけだ。
思い込みを修正するというアスペルガー支援
ここに来てやっとまとまった。
二次障害を起こしている当事者に必要な支援は、
・当事者自身を苛む無用な思いこみを拾い上げ
・それを生きやすく合理的な考えに置き換えていく
ということなのではないだろうか。
と、同時に、これから育っていくASD児においては、
・無用な思いこみの原因となるいじめ等を体験しないですむようにする事や、
・一旦思いこんでも修正がきくように思考トレーニングをすること
がその教育において重要なのではないかと思うのだ。

にほんブログ村
発達障害ランキング
↑ブログランキング参加してます。↑
応援の1日1クリックを
とりあえず、
ま、
…
ぼちっと↑
おひとつ。