それは、発達障がいの支援(サポート)は段階的であるほうがよいのでは?
ということ。
番組を見ていて感じた話のかみあわなさは出演者のいる欲求段階が違っていることによるものかなと思ったのだ。
一応マズローの5段階欲求説をあげると、人間の欲求段階は5段階に分けることができ、
生理的欲求→安全欲求→社会的欲求→尊厳(自我)欲求→自己実現欲求
という風に積み重なっていくらしい。
さて、
発達障害の当事者にはいろんな人がいる。
成人になってから診断された人もいれば数はまだ少ないが学童期に診断された人もいる。好ましくない経験をどれだけしたかというのも違いが大きい。
生育環境によってもかなりの差異が出てくる。
自己肯定感をもてなくなった人と、そうでない人では必要なサポートが違ってくるはずだ。
人付き合いで失敗を繰り返して鬱になった人に、いきなり対人関係のトレーニングはハードルが高い。
こういう人にはまずは安心・安全が必要だ。
すなわち排除されずに存在できる場を提供することこそがサポートになる。
診断後の自己理解にも段階がある。自分の障害というものを受け入れがたい状態の人もいるだろう。
こういう場合には自己理解をすすめるための場があることがサポートになる。
しかし、ある程度自己理解も進み、かつ自己肯定感があがってくるとそれだけでは満足がいかなくなってくるのは当然だろう。
そういう人には特性に応じた各種のトレーニングがサポートとしては適切だろう。
当事者各人の段階にしても直線的に進むものではない。行きつ戻りつすることもあるだろう。
だから、これがベストというものはないのだが、とりあえず上記のような段階を意識することによって、より適切な支援(サポート)になるのではないだろうか。
同じようなことが自助活動にも言える。
自助会というのもさまざまなタイプがある。
・ノンテーマで雑談をするタイプ。
・テーマを決めて話しをするタイプ。
・各種のトレーニングを含めたワークショップタイプ。
・上記の混合タイプ。
同じような運営であっても参加者によっても雰囲気は変わってくる。
いろんなタイプの自助活動があってもいいと思う、というかいろんなタイプがあった方がいいと思う。
その方が参加者が自分のいる段階に応じたサポートを得られるだろう。
また、主催者側もこういったことを意識しておけば、グループ間に軋轢を生じることもなく、必要に応じて他のグループと連携をとったりしやすいのではないだろうかと思う。

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