関東出身の私としてはちょっと「御輿」が懐かしくなるシーズンだ。
…というのはまあともかく、
「だんじり」といっても岸和田をはじめとする泉州のそれと違い、ゆっ~くりとひいていくものだ。子ども達も大勢参加して引いている。
そして、うちのすぐそばにだんじりの基地となる地区の集会所があるので夜も子ども達がたーくさんうろちょろしている。
タヌキ「おい、提灯なかったか?」
私「大提灯みつけたよ、だいぶ傷んでるみたいだけど」
タヌキ「ちょっと出してみろ」
吊ってみるとしっかり「御神燈」の文字が。
やはり祭礼時にだすものだ。
だが、痛みがとても激しい。
タヌキ「昔はこうして玄関先に吊したもんだ」
私「ちょっと破れがひどいよ~」
タヌキ「面白いじゃないか」
そういって手持ちの電灯をセッティング。
破れ提灯に灯火が入り浮かび上がる。
そりゃまあおんぼろな田舎屋敷に似つかわしいといえば似つかわしいが、ちょっとおどろおどろしい感じ。おばけ提灯と言えなくもない。
タヌキ「子供らが喜ぶぞ~、お祭りサービスだ」
玄関の照明を白熱灯のみして、玄開け放ち、台所と玄関の土間の間の格子戸をしめ…。
なんともおどろおどろしい感じに仕上るではないか。

私もちょっと楽しくなってきた。
だんじりの曳行も終わり、子ども達が家に帰りはじめると通りが急に賑やかになる。
我が家のまえで「ひょえー」とか「こわ!!」とかいう声がしきりに上がる。
「ねらい通りだな」
と、タヌキがほくそ笑む。
そのうちにミチャポンもご帰還。
「え~なんで~??」
「雰囲気ちがうからびっくりして通り過ぎそうになっちゃったじゃない~!!!」
想定外だったのね…。
まあ、そんなわけでだんじり一日目が過ぎたが、明日は大提灯はやめてジャックランタンの提灯をぶら下げようかと画策中。
来年の夏祭りまでには提灯も新調しよう、