狸穴猫、音声過敏対策に耳栓を使いはじめるの記

お片付け話の連載の途中だが、忘れないうちに書いておきたいのでちょっと寄り道。


このところ、ちょっとお片付けとは距離をおき、去年作ったお正月なびというお正月準備情報サイトの更新にいそしんでいる。
まあ、このサイトは年末が出番というサイトなので12月はじめくらいまでに更新作業を終わらせなければならないので今現在尻に火がついている状況ではあるのだが、けっこう快適に作業が進んでいる。


というのは、今年は例年この時期悩まされる問題が耳栓の使用をはじめたことによってほぼなくなったに等しい状態になったからだ。



私には音声過敏はけっこうある。



アスペルガー症候群など、ASD(自閉症スペクトラム障害)ではしばしば「感覚過敏」という症状が出る。
音声過敏というのはアスペルガー症候群者には良くある感覚過敏のひとつだ。


感覚過敏はけっこう生活に制限が出てしまいやすい厄介なものだが、もともとその状態なので気がつきにくかったりする場合も多いし、またなにぶん感覚のことなので当事者も「気にしすぎ?」など思ってしまったりすることもある。



実は私が時分の音声過敏に気がついたのは意外に早かった。

世の中に「アスペルガー」のアの字もなかった時代、狸穴猫が中学校入った頃、つまり37年前だ。当時はラジオを聴きながらのながら勉強なんてもんが流行っていて、学校で前日のラジオの話題などが出たものだ。


クラスメイトの話を聞いているとなにやらおもしろそうだしやってみたくなる。
そんなわけで中学生だった私も「ながら勉強」にトライしてみた。


ところが…、ラジオに気をとられて勉強が進まない。
勉強に集中してくるとラジオがうるさく感じられる。
無理して続けようとするとイライラするは頭がクラクラするわ。


当然のことだがすぐやめた。


そういえば…「カセットテープ」で音楽聞きながら勉強することはあったが、ほとんどがインストゥルメンタルのみである。それもほとんどアルゼンチンタンゴの曲ばかり、はじめそれなりの音量でかけていてもいつの間にかボリュームをかなり下げているのが常だ。勉強の方に集中してくるとそれすら切ってしまう(…というかテープがおわった時点でそのまま再度つけないだけだが)。


で、どの辺がまずいのか検討してみたのだが、


人の声が聞き取りにくいために人の声を聞きながら込み入った頭脳労働はできない。
歌詞つきの曲…歌は情報が多いので聴きすぎると疲れる。
疲れると物理的に静かなところに籠もりたくなる。


というのが出てきた。


と、ここまでが中学生時分の時点で認識していたこと。


さらに後年、モーター音などのような似たような音を長時間聞くのも苦手ということが判明。
また、大人数の人の声が響くところにいると短時間で確実に疲労困憊状態に陥る。
またさらに、器楽のみの音楽でも音量がちょっと大きいと頭が働かなくなることが最近判明。


おまけにモーター音には好みがあって、あのパソコンのファンの音はダメだがこっちは大丈夫なんてことがあるから始末が悪い。


音声過敏が発動するかどうかは体調によるところも大きいのだが私の場合季節にも依存する。


何故季節か?というと空調機器のファンの動作音やモーター音が問題があるからだ。


ファンヒーターに換気扇、エアコンと、けっこうこれがバカにならない刺激。
今使っているパソコンのファンの音はさして気にならないのだが、ファンヒーター、エアコン、換気扇、サーキュレーターとまずい音を出すものが勢揃いしてくれる。


おまけに音が重なってくると轟音に聞こえてくる。


正直ギョエーである。


特に暖房機器をおいていない娘の部屋対策でつけた換気扇(茶の間と娘の部屋の間の壁についている)の音がたまらなく轟音に感じられるのでこいつが困る。ちなみに、壁の向こうにいる娘はまるで平気だということだ。


さらにタヌキの休日も音声過敏の危険度が高い。タヌキがクラシックをそれなりの音量でかけ続けるからだ。
(タヌキの吹く生ホルンの音はまったく平気であるから不思議なものだ)


音楽についてはあまりしんどい時は場所を移動して回避していたりしたのだが、ファンの動作音やモーター音はどうしようもない部分がある。



これにはけっこう困っていた。


機械を作動させたはじめのうちは良くても小一時間もするといつの間にか頭が働かなくなっている…
予定していたこと忘れるとか、やってること自体を忘れることも多くなり


「あれ…いま何してたんだっけ?」


なんてのが確実に増えるし、
行動の手順が決められなくなってくるので料理ができなくなる。



さて、今年も空調のいらない秋が終わり冬が近づいてまたモーター音の音声過敏問題が再燃。
さらに最近日曜大工に目覚めたタヌキが休日の日中に大音響で音楽をかけてくれるので脳みそがフリーズして仕事にならない!


ノイズキャンセリングヘッドホンでも買うかなあ?でもあれ高いんだよなあ
んでも耳栓はつけてることが気になっちゃうし…
などとうだうだ考えていた。


そんなある日、タヌキが帰ってくるなりクラシックを聴き始めた。
先日書いた「春の祭典事件」のそのまた後である。


マーラーだったかな、けっこう音が重なる系の曲だったので危険を察知した私は「春の祭典」の時みたいにグダグダになって夕食が作れなくなってはヤバイと、耳栓を買いに近所のスーパーに走ったのだった。


で、見つけたのがピップエレキバンで有名なピップの耳栓。





柔らかい発泡樹脂でできている。実物の色はもっとド派手な蛍光オレンジだ。


これ、使い方がちょっとおもしろい。

指でつぶしてから耳穴に挿入。すると耳の中で耳の形にあわせて復元してくれるので密閉性よく装着できるというもの。

発泡樹脂なのでえらく軽く、しかも耳の形状に合ってしまうため装着感が少なくてろくに気にならない。


ド派手な蛍光オレンジもありがたい。
そこいらに転がっていてもなくしにくいだけでなく、耳栓をつけていることが家族にすぐわかる。


これは良いものを見つけたとさっそく愛用しているわけである。
耳栓のおかげでこの冬は気分良く暮らせそうである。





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コメント

お久しぶりです
私も人の声がかなりする所では、能率が一気に下がります。パニックになります。
しかし、音楽な気になりません。むしろ、家事や仕事をノリノリにしてくれます(テレビは見入るのでダメです)。
さて、アスペの歌姫堀川ひとみの曲かけてやりますわ。タヌキさんにはオススメかもしれません。
こんばんわ
ひさしぶりに読ませていただきました。
こういう内容のほうが 興味深いですね。

わたしも作業中のラジオはダメですね。
音楽は種類に関係なく平気なのですが・・・
おなじラジカセからの音だとしても、
ラジオの声は「話しかけられている」気がして、そちらに気がいってしまい
目の前のことに集中できません。
ラジオがなってるとき、話しかけられると相手の会話がまったくわからなくなります。


これは「感覚過敏感」よりも、
脳の情報処理がうまくいかず、必要な音とそうでないことをうまく処理できないからだと思います。

テレビの音声も、基本 大丈夫なんですが・・・
テレビの中の人は、テレビの中で会話してますから、
「関係ない」ものとして無視できますが、ラジオの人は
「そちらはお元気ですか?」とか「天気はどうですか?」とか、
聴いてるほうに語りかけてくるので無視できないんですね。


ところで、左サイドバーの「登場人物」ですが
息子さんと娘さんは歳をとらないのですか?
Re: お久しぶりです
えんたんさんこんにちは。

人の声は「聞かなきゃモード」に入りやすいのかもですね。
ラジオのながらができる人が信じられないです。
Re: こんばんわ
もふ太さん、こんにちは。

ラジオのながらは…できません。
私が自分の脳みそが結構変わっているということに気がついたのも
「ながら」が一切できなかったからなんです。

人の声はやっかいですね。

> ところで、左サイドバーの「登場人物」ですが
> 息子さんと娘さんは歳をとらないのですか?

いそいで修正しました。ご指摘ありがとうございます!!

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