音声過敏、視覚過敏、触覚過敏、味覚過敏、嗅覚過敏…、もちろん人によって出方が違う。
我が家でいうならタヌキは嗅覚と視覚、息子は視覚と味覚と触覚、私は音声とちょい視覚、娘は音声と触覚という具合だ
(気になるところが違うので、あちらを立てればこちらがたたず…といった感覚過敏戦争も起こるがまあそれは今回は置いておく)。
程度も千差万別。
過剰な感覚刺激に曝露するとどうなるか?
集中力がなくなったり、疲れやすかったり、パニックになりやすかったり、ひどい場合は吐き気やめまいをもよおしたりする。
定型発達者とちがって必要に応じて感覚刺激をを自動でシャットアウトするということができないのであるが結構厄介。
で、問題はこの感覚過敏というのは、他覚的にわからないものだということ。
よって、理解されにくいことこの上ない。
さてそろそろ前置きはこれくらいにして、肝心の話に入ろう。
ちょっと前(1月 10日(金)だった)にテレビを見ていたらこんな番組が。
NHK総合 かんさい熱視線「あなたの疲れ 大丈夫?~疲労研究 最前線~」
以下は番組HPからの引用
現代人の多くが抱える「疲労」。
その研究が飛躍的に進んでいる。
これまで疲労の度合いは本人の感覚に頼るしかなかったが、客観的な数値で示せる小型計測器が開発された。
慢性疲労で倒れる前に手が打てると職場管理に計測器を利用する取り組みも始まっている。
健康ドリンクなどの成分となる疲労回復物質の研究も進み、多くに効果が認められないことも判明。
一方で極めて効果の高い物質も見つかった。最新の研究から疲労の正体に迫る。
この番組のミソは二点、
・計測機器をつかって疲労をはかることができるようになったということ。
・イミダペプチドっていう鶏ムネ肉に含まれる成分が疲労回復に著効するということ。
どちらも非常に楽しい…いや、重要なことではあるが、私が気になったのは1点目、
「簡易に疲労を計測する機器が開発されていた!」
ということ。
計測機器はかなり小型な機器だ。
しかも2分程度で非侵襲的に自律神経の働きを調べて、疲労の程度を数値化して知ることができるというのだ。
自律神経の働きから疲労度を判定するので従来あった唾液による疲労度測定に比べてかんたんに計測可能だ。
検診システムとして販売されているらしく、単体では手に入らない模様。
http://www.hitachi-systems.com/solution/S1301/fses/(日立システムズ)
http://www.fatigue.co.jp/kenshin.htm(株式会社疲労科学研究所)
で、どう自閉症スペクトラムに関係するのかというと、このような機器を使って間接的にではあるが感覚過敏の実態を調べることができるのではないだろうかと思ったのだ。
刺激へのの曝露前と曝露後の疲労度を調べることによって感覚過敏の影響を数値化できれば
「気のせいでしょ」「甘えでしょ」
ってな、自閉症スペクトラムをよく知らない人の定番の反応対して
「いーや、気のせいじゃないんだよ、ほれ」
って説明できるじゃあーりませんか!!ってわけ。
専門家の皆さん、だれかこの路線で研究してみてくれないかなあ? もち実験台になるよ!
かくして他力本願で本日のエントリ終わり。

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