ASD者が苦労しやすい人との距離がとりかたの学び方-秘書検定の模擬問題をのぞいてみた-

20歳前後のことだったと思う、近所の本屋で「秘書」の仕事内容に関する本を見かけ、何だろうなとおもって手にとって見た。チラ見した内容がセルフマネジメントに使えるかなと思って購入。

当時の私の認識では「秘書」というと、偉い人の雑務の手伝いをする係というくらいのイメージしかなかったのだが、その本の中にあったのは、スケジュールの管理や会社内部や外部との取り次ぎ応対の技術をはじめ、ビジネスがうまく進行するようにするさまざまな技術が「秘書に求めらル技能」として紹介されていた。

「うわー、秘書ってすごい仕事だなあ!!」とかなりビックリした記憶がある。

その本は引っ越し等のどさくさで行方不明になって久しく、ここしばらくその本のことを思い出すこともなかった。


話は遠い昔のからいきなり昨日にすっ飛ぶ。


昨日facebookでかねてからフォローさせていただいていたある社労士さんの「秘書検定に合格した」という書き込みが流れてきた。

「社会保険労務士」と「秘書検定」の繋がりの不可思議さから、ふと、「秘書検定」のサイトをのぞいてみる気に。
興味半分に「問題をといてみよう」という模擬問題のコーナーに行き問題にトライしてみた。

秘書検定のサイトはこちら


法律問題あり、接遇や応対の問題ありとなかなか多岐にわたるのだが、関心を引いたのは「心構え」「配慮」などの部分である。設問、解説ともなかなか唸らせるものがある。


秘書というのは基本上司のサポートが仕事である、ということは常に対人関係を意識せざるを得ない仕事である。
上司に対して、上司の部下に対して、上司の上司に対して、社外のさまざま人に対して…、適切な配慮、気遣いが求められる仕事だ。だが、仕事であるから上司との関係においても「適切な距離」をとることが求められる。すなわち「余計なお世話」「お節介」は排さねばならないし、情報の取り扱いにも注意が必要だ。



ASD者でよくいわれる距離感のとれなさは、馴れ馴れしすぎたりよそよそしすぎたりといった問題だけでなく、他者へのものの伝え方にまで波及するため、対人関係に大きく影響する問題ではあるが、なかなかこれといった対策がなかった。

しかし、秘書技能に含まれるような「踏み込まない配慮」というものをベースとして学ぶことによって「対人距離」の調整ができるようになる可能性があるのではないだろうか。





にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害・自閉症へ
にほんブログ村
発達障害ランキング


↑ブログランキング参加してます。↑
応援の1日1クリックを




春よこい!

ぼちっと↑
おひとつ




関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

 


コメント

4コマ アスペ
2月28日の朝日新聞の4コマ漫画「ののちゃん」。
校長先生がののちゃんの担任女性教師藤原先生に
「同僚の田渕先生は、花粉と聞いただけで
反応して症状が出てしまうそうです。
心理的なものもあるらしいので、藤原先生もそこのところ…」
と話していると藤原先生はすかさず自信たっぷりに
「ハイハイ、わかりました」
そこにやって来た田渕先生に
「あ、田渕先生、カ・フ・ン」とささやいたので
田渕先生は鼻水ダアッ。
校長先生が藤原先生に
「配慮をしようと言ったんです!
誰が試してみろと!」
これ、完全にアスペルガー的な早とちり、
即実行→大迷惑行為だと思ったら笑うに笑えなかった。
けど、面白かった(^^;)。
Re: 4コマ アスペ
うわ、おもしろ!!!

となると、おおぼけかましても面白がってもらえれば勝ちということかもですね。

コメントの投稿

非公開コメント


ブログ内検索


サイトマップ(全記事一覧)はこちら

アスパラガスの会のお知らせ

成人ASD(自閉症スペクトラム障害)者のための自助会:アスパラガスの会 ご案内

アスパラガスの会は、大阪南部を拠点に活動する成人自閉症スペクトラム障害者の自助会です。1ヶ月に1回の集いを中心に活動しています。アスパラガスの会ホームページはこちら

アスペルガーライフblogの発達障害関連動画

発達障害の常識とやらにツッコミをいれてみる !

発達障害に関するよく言われるセリフってなんか変!

自閉症(ASD)児者の聴こえ方を疑似体験!

自閉症児者の聴こえ方を定型発達の方に疑似体験していただける動画を作ってみました。

この動画に関する詳しい説明はこちらの記事をどうぞ。

うわ!狸穴猫が本に登場してしまった
かなしろにゃんこ。さんの新刊に狸穴猫が登場します。
スポンサード リンク
便利ツール(別館)
管理人からのお願い

記事に関係ないコメント・個人的な相談にはお返事できない場合があります。あらかじめご了承下さい。
また、できるだけ個人的な相談はご遠慮下さい。

RSSフィード