自閉症者どうしのコミュニケーションについて

自閉症者どうしのコミュニケーションについて考えてみた。
ネット上でいろいろ見ていて、どうも自閉症者のサイト間で相互リンクしている数は少ないように思うし、AD/HDなどにくらべて自助組織の数も少ない気がするのだ。自閉症者の家族のサイトにくらべてコミュニケーションというものが積極的に行われてはいない節がある。

自閉症者どうしのコミュニケーションで問題となるのは大きくわけて次の5つの点であろう。

自閉症者では、もともとコミュニケーション能力が低い(らしい)だけでなく、他者とのコミュニケーションに対する欲求レベルが低い場合があること。

自閉症者の持つ思考のこだわりのため、何につけ意見の対立を生じやすいこと。

自閉症者においては自我形成時期の過ごし方によって生じる自己評価の高低が非自閉症者間におけるより差異がはなはだしい場合が往々にしてあり、そのことによって自己評価の高低の差異が大きい自閉症者同士において軋轢を生じやすいこと。

たび重なる対人関係の失敗により人間不信に陥っているケースではコミュニケーション忌避傾向が生じる場合があること。

自閉症者が成長する過程で身につけていく非自閉症者相手のコミュニケーションスキルが自閉症者同士のコミュニケーションの場合で却って障壁となり、相手の意図や気持ちの誤解釈につながったり、相手の対応に「それはルール違反だ」的な怒りを生じたりするということ。


で、なにがいいたいのかというと、「これで苦労する面ってあるなあ」というのと、「ネット上でもありがちかも…」とか思うということだろうか。
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