今年も自閉症啓発デーがやってきた。
そう、今日である。
東京タワーがブルーにライトアップされたりするそうで、いろんなイベントもあるらしい…というかもう夜中近い、そろそろそういうイベントも終わった頃だろう。
で、啓発デーに何か書くことがないかと考えたが去年の今ころ啓発に関する思い切り長ーい記事(「自閉症啓発デーに自閉症の啓発についてマジメに考えてみる」)書いてしまって、今もほぼ考えが変わっていないので今年はネタがない。
せいぜいのところ、
「成人未診断層」への受診啓発をもっとやったらいいんじゃないかなあ?
という考えをちょっと強めたということろである。
人生の早期に診断がつく可能性はここ10年ほどで飛躍的に高まった。
だが、当然この網をすり抜ける人も出てくるだろう。
幼少期に感覚過敏や多動やパニックが日常生活の支障となる場合は早期に発見もされやすいが、表面的な多動が少なく、比較的体力があって感覚の問題が鈍麻方向の人などは、日常生活に支障が出にくく、従って親も気づかず…になりやすいと思うのだ。
成人になって学生時代より高度な社会的な振る舞いが要求されるようになった段階で壁にぶち当たる人は少なくないのではないだろうか。
何度も何度も壁にぶち当たってから診断を受け…というのでは、誤学習の雪だるま状態になっている可能性も高いし二次障害も重くなっている場合も多いだろう。
そうなりゃ当然立ち直りにも時間がかかる。
ちょっと壁にぶち当たった時点で診断が受けられれば、方向転換も比較的容易だろう。当然社会的コストも低く済む。
ってなわけで、やっぱり成人未診断層への受診啓発というのは重要なのではないだろうかと私は思うわけだ。
え、受け皿の問題?…うん、あるね。
でもまあ、その辺は厚生労働省や精神医療関係者に考えてもらえたらなあとしか言いようがない。
ってなことを、パンを焼きながらうだうだ考えていたところで今年の自閉症啓発デーは終わろうとしている。