本日は「まあ、これも何かの縁だろう.」.、ということで何故か実行委員なんてもんをやっているイベントのお知らせ。
まずは概要から
第13回 当事者研究全国交流集会
- 日時 10月9日(日)10:00~17:00
(懇親会 18:00~) - 会場 大阪大学会館(大阪大学豊中キャンパス)
- 参加費 大会2000円 懇親会3500円
- 公式Webサイト:http://cocopit.net/2016/event.html
- facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/475215582670024/
全国から精神障害や発達障害などさまざまなメンタルに絡む障害の当事者が一堂に会し、自分のことを発表しちゃおうというイベントです。
大阪で開催は初となります。
現在参加者、発表者の募集中!
ってなわけで、見にいきたいという方、自分の当事者研究の発表をしたいという方はぜひご覧くださいませ。
(ちなみに...Webサイトのテンプレートは自閉症スペクトラム情報局やお正月なびとほぼ同じ...使い回しですね...つまり私がWebサイトを担当してます)
縁は異なモノ...
「縁は異なもの...」という話はよく聞くが、まさにそんな感じで実行委員をやっているのでその辺についてちと書いておこう。
一昨年の秋口だったか、私のところに見ず知らずのお方から一通のメールが舞い込んだ。
それは大阪である当事者研究のイベントへのお誘いであった。そのイベントには当事者研究の先駆者として有名な「べてるの家」の皆さんも来るという。
これに実は私はかなり首をかしげた。当事者研究で有名なのは統合失調症領域ではべてるの家、そして発達障害領域では綾屋さつきさんだろうが、そのあたりの路線と私の思想は結構違う...ような気がする。
とはいえ、「当事者研究」の範囲を思いっきり広く、当事者が自分なりに障害を研究しているってのを「当事者研究」と捉えるとするなら、私がブログで書いているネタの中にも当事者研究的な内容もあるし、自助会でやっているのも当事者研究の一種と言えないこともない。
なんで私のところに??という思いはあったものの、怪しげな集まりではなさそうだし、ひとつ見にいってみようと思い、出席の返事をした。
ほとんど気まぐれ...である。
ひと月くらい後、その集まりに行ってみて、「当事者研究」というものが、さまざまなジャンルで行われているということを知ることになった。
発達障害、統合失調症だけではない、吃音、うつ、適応障害、不登校など、非常にさまざまな「当事者」が集まっていた。
なかなか楽しい。
そしてその後、「大阪でも全国大会を」という話の集まりにまで何故か参加してしまった。
ただ、まだその頃(一昨年の冬)には実行委員として関わるとは思っていなかった。
その後何度か集まりに参加している中で、私が関わろうと思ったのはちょいとしたきっかけである。
言い出しっぺのおねーちゃんに、「私のやってるのはべてる式とはかなり毛色ちがう...というか結構逆方向では...」という話をした時に「その方がおもしろいです」というようなセリフが帰ってきたからだ。
ま、異なるからこそのおもしろさというのは確かにある。
藤枝以来の宿題
そしてもうひとつ、何となく関わりたいという気を捨てきれなかったのは数年前の藤枝での一件がある。
静岡県藤枝市の社会福祉協議会に呼ばれて講演してきたという話は前に書いたが、そのときの記事で書いていなかった部分だ。
実は公演後の質疑応答で、一人の統合失調症当事者の方からこんな質問が出た。
「発達障害の人はデイサービスでみんなの和を乱してしまって困る、どう対応していいのか?」
という話が出た。
正直かなり答えにくい質問である。
確かに統合失調症の人と発達障害者の相性...悪い気はしないでもない。デイサービスや作業所なんかでトラブルってなもしばしば聞く。
これは困った。まあ専門家でない私のテリトリーではないという気もしないでもないが…困ったw。
…困った…
…困った…
…困った…
…
え、そのときはどうお茶をにごしたのかって?
このネタではどうにもお茶にごすなんてことできないので完全に降参!白旗あげました。
宿題ってことでね。
あれから数年たった今ではこんな感じかな?とくらいはおぼろげに浮かんできた。
多少状態のよくなって「みんなとやっていこう」という意欲が出てきた統合失調症の人がそれを前面に出すと、二次障害が多少良くなったくらいの発達さんは「無理をしないために」そのノリに断固拒否反応を示してしまうみたいな感じ...なのかとも思う。
実際精神科のデイサービス等に働く人に聞いてみたこともあるのだが、統合失調症の人と発達さんが同じ場にいるときは結構気をつかうってな話を何度か聞いた。
そう、今回の大会、藤枝からの宿題に関して、何らかの答えが出るんじゃないかな?という期待も...多少はある。
▼今回のイベントの共同主催の村上先生(大阪大学)の著書↓
自閉症者の内面についての現象学的視点からのするどい考察。もっと前に読みたかったw。