さて、前置きは抜きで前回の続きいってみよー。
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発達障害 うちの子、人づきあい だいじょーぶ!? (こころライブラリー) かなしろにゃんこ。 講談社 2016-07-26
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発達障害者の人づきあい問題は複雑…狸穴猫結構悩む
前回の末尾で書いたように、にゃんこさんにお会いできたらサインおねだりしよう!というミーハーな楽しみに盛り上がった狸穴猫であったのだが、実はそれ以前の取材要請に対して結構頭を抱えたというのはある。
取材の要請に承諾のメールを出した後、ふと落ち着いて考えると、何をしゃべるかねえ?といったことでハタと困った。
つまりなんだ...当時の心境...いや脳みその状態を暴露してしまうと、実は.
アタマがまっしろ!
になった。
発達障害者の人付き合いをテーマにした企画だそうで、そりゃまあ需要はそれなりにあるジャンルである。
大人の発達障害者にとって人づきあいの問題は大きいし、発達障害児の親御さんの悩みも、お子さんの年齢があがればあがるほど、人づきあいの問題の比重が高くなってくる。
だいたい発達障害の人付き合いの問題ってかなり幅が広い。
心の問題、対人認知の問題、対人知識や社会的知識の不足や誤学習の問題、相性の問題...、そして対人知識や社会的知識の入りにくさの問題、そしてそれに絡んで自他区分の問題やら愛着の問題やら見え方、聞こえ方の問題、さらにそれに絡んで疲労や睡眠の問題、...さらにそれに絡んで身体や感覚の問題...
とまあ、ずるずる芋づるのように繋がってるのでどっから話していいのやら...
ネタはいっぱい持ってるが、選別が難しい。
少なくとも私の中ではずるずるといろんなモノが繋がっている。芋づるどころかそれに輪をかけた網の目のようなイメージで私は捉えている。
あっちゃこっちゃ繋がっているだけに、どこを突破口にしても改善には繋がるのではあるが、たぶん一点集中方式では限界がある...という見解でもある。
とはいえ、突破口にできれば改善が加速しやすいというポイントもある。誤学習や未学習がなにかと絡むとこじれやすい...というのはよくあることだし、身体や感覚の問題ってのは結構大きい。つまりそこいらを突破口にできれば楽できるし話が早い。
楽という発想についなってしまうのは私が極めつけの面倒くさがりだというのもあるが、まあ、本人にとっても親御さんにとっても楽なのに越したことはない。そんなわけで、そこいらに的を絞ろうか…と至るまでにちと悩んだ。
にゃんこさん来阪は梅雨のまだ開けぬ頃、今年と違って薄ら寒い日がつづいていた。
にゃんこ。さんと編集さんがアスパラガスの会に参加し、その後にスタッフミーティング(時々だが会のあとにご飯食べながらいろいろ話すだけだが)にもという手筈。
実は妙な理由で喜んでいた奴が一名。我が家のタヌキ亭主である。
我が家の玄関…築200年の農家仕様なので無駄にだだっ広い。もったいないのでその空間を時々屋内バーベキュー会場にしてしまったりする。天井も高いし元々の通気口があるので煙も籠もらない。
その夏、なぜかDIYにこり出したタヌキが玄関の照明を取り替え、そして玄関の上がり口を椅子代わりにできるように部屋の幅の長~い厚板を据え付けて塗装したりとまあ、いろいろやっていたのだ。
が、別に我が家は普段それほど大人数などは集まらない。
そこに降って湧いたにゃんこ。さんと編集さんが我が家に来訪という話。アスパラスタッフの3名とうちの面々を加えると9人w。
もともと客呼んで飲むのが好きなタヌキだが、今回はそれに加えて「玄関に据え付けた椅子代わりの厚板に座ってくれる人が!!」と実に妙なところでも喜んでいたのだ。
おっと横道にそれた。話を戻そう。
にゃんこ。さんがやってきた。
にゃんこさん来阪の朝、なんか肌寒いし人数も多いからということで、ちょい季節はずれのおでんの仕込みをしてからアスパラガスの会のいつもの会場に。もちろんサインをおねだりすべく「発達障害 うちの子、将来どーなるのっ!? 」を本棚から引っ張り出して持って行く。
受付準備を済ませて待っているとにゃんこ。さんと編集さんがやってきた。
現れたリアルかなしろにゃんこ。さんは…なんというか、すっとなじんでしまう感じの方であった。
細かいことは今となっては思い出せないのだが(私は相貌失認かというくらい人の顔をおぼえられないのだ…にゃんこ。さんごめんなさいぃ!!)その印象が強く私の頭に残っている。
考えてみたら違和感がないのは別に不思議なことではないのかもしれない。
にゃんこ。さんもADHDのお子さんをお持ちのお母さんなんだから普段私が時折お会いする親御さんたちと同じという部分もあるだろう。だからこそ発達障害の本を書かれているのでもあるのだし。
まあ、例によっていつも通りに会は進行。
テーマトークの最中は私は別のテーブルにいたので様子はよくはわからないのだが、ふと見ると頷きながら熱心にノートに大量の文字を書き込んでおられた。
休憩中に通りすがりにちらと見えたが、ノートとるのが苦手な私からすると…それはぎょえーという感じ。
おおお~!プロの取材現場を見てしまった!
という感じ。
その様子に、とりあえずネタはそれなりに大漁だったのかも知れぬとちょっとホッとする(そりゃあ、わざわざ大阪の端っこまで来てろくに収穫なかったら気の毒というものである)。
そして会の終了後、サインをおねだりしたら快く応じてくださった。
狸穴猫が小躍りしたのは言うまでもない。
そして…二年後
アフターアスパラガスのスタッフミーティング(という名のおでん食う会)はにゃんこ。さんの手によってコミックルポにその姿を現すことになる。
このシリーズ記事、まだ続く…かも知れないw
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