配偶者(パートナー)がアスペルガー症候群(或いは他の自閉症スペクトラム障害)というケースで何らかのコミュニケーションの問題があるという話題をネット上でしばしば見かける。
前の文章では二次障害としての自己評価に着目したが、境界性・自己愛性・回避性などの人格障害例が含まれているのではないかと思われる例もあるだろう。その点書きそびれたので追記しておく。
ま、それはともかく、「配偶者(パートナー)がアスペルガー症候群」のネット上の話題を見ていくと、アスペルガーがあまりにも酷い言われ方をしているなあという例が多い。
アスペルガー症候群等自閉症スペクトラム障害自体は理解様式や感じ方などに一定の傾向があるだけなのに、他の障害や疾病・環境による色づけによってあたかもとんでもない非人間のように言われているような気がするのである。
そういったものを見聞きしたアスペルガー症候群者(自閉症スペクトラム障害者)が、無意味に傷つく可能性は否定できない。ただでさえ周囲との違和感に悩むことの多い障害である。
パートナーがアスペルガー問題で悩んでいる人にはもうちょっと配慮した書き方をして欲しいと思わないでもない。ただ、現実問題として、そういった人たちも自分のことに一生懸命なだけだから、責めることはできないだろう。
アスペルガー症候群者の側で、アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)以外の問題がごっちゃになってアスペルガー像が語られていることを知っておくと、無意味に「がっくりくる」ことが少なくなるのではないかと思う。
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